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酒田市の光の湊、実は #ツタヤ図書館 を目指している?

今のところ、表立ってそうだとわかっているわけではないのですが、どうにも「ツタヤ図書館」を思わせる計画が、山形県酒田市で進んでいるようですね。

酒田駅周辺整備事業における事業者募集につきまして、平成28年1月18日から募集を開始し、5者より事業プラン提案書の提出がありましたが、このたび、酒田駅周辺整備事業に係る事業者選定委員会の選定結果を踏まえ、下記のとおり事業予定者及び次点者を決定しましたのでお知らせいたします。

[From 酒田駅周辺整備事業における事業者募集の事業予定者及び次点者の決定について ― 酒田市]

#何日付けで掲載されたのかが書いないんだよな、他のページ見ても…。

今のところ、西松建設の名前しか出てきていないのですけどね。公表された建物内のパース図とか見る限り、高層書架を多用していたり、照明器具などに「ツタヤ図書館」特有のデザインのものが書かれているのが見て取れるうえに、

多賀城市立図書館の提灯記事が目に付いたので… #ツタヤ図書館

最近、公開された記事で、こんなのがあるというのを Twitter で見かけた。

東北の復興を感じさせる図書館!多賀城市内の図書館をご紹介します!|Joytrip[ジョイトリップ]

個人のブログで吠えたところで、あんまり影響は及ぼさないでしょうけど、記事を読んだら、なんか吐き出しておきたい気分になったので、書いておくことにします。

最も駄目な点は、高層書架でしょ

個人的に多賀城市図書館で一番ダメな点は、東日本大震災を経験した地域にも関わらず、三層に連なる高層書架が使われていることだと思っています。
記事中では

他の図書館での批判や改善点、東日本大震災での経験を踏まえたとても素敵な図書館です。

[From 東北の復興を感じさせる図書館!多賀城市内の図書館をご紹介します!|Joytrip[ジョイトリップ]]

と書いていますが、被災の経験が生かされているのであれば、あの高層書架は、とてもじゃないけどありえないと思うのですよ。特に 3 階の一般利用者の立ち入れない、いわゆる"閉架書庫バルコニー"なる部分は、手摺部分に目隠しパネルが設けられていませんから、地震時には書架から落下した蔵書が更に 1 階に降り注ぐ危険性があるのですよ。
2 階のバルコニー部分の書架も落下対策はされているようでが、本当に蔵書落下の危険性はないのでしょうか。

提案する方もする方ですが、それに疑問を持たずに受け入れた行政の皆さんは、何をもってして安全と判断して、提案をそのまま受け入れたのでしょうか?

震災時の図書館がどうなったのかは、近隣に事例あり

多賀城市内にキャンパスを持つ東北学院大学の図書館では震災アーカイブを構築しており、大学全体が受けた被害状況など公開しています。それ以外にも図書館自体が震災の際にどのような状況だったのか、その後の対策はどう進めているのかといったことを取りまとめ、論文などの形で公表されています。

(3)書架の安全対策と避難経路の確保 -資料を「落とす」か「落とさない」か

今回の震災を通して最も考えさせられたのは、まさにこの点である5。資料を落とせば書架に掛かる負荷は軽減されるが、下に人がいた場合は落下資料による負傷や床が資料で埋め尽くされ避難経路確保が困難になるリスクが高まる。落とさなければ後者のリスクは減少するが、書架全体への負荷は増大し、最悪の場合書架自体が転倒することも考えられる。

[From びぶろす-Biblos|国立国会図書館―National Diet Library]

資料に使われている写真を見ると、さほど背の高い書架を使っていないにも関わらず蔵書が大量に床上に落下してしまい、まさに足の踏み場もない、蔵書が落下しなかった書架は揺れと蔵書の重みのせいで歪んだり倒れたりと、かなり悲惨な状況であったことがわかります。

結局、多賀城市立図書館のサイトは https://tagajo.city-library.jp でオープンする?

多分、あと 50 時間もするとサイトが正式オープンしていると思うのですけど、

とりあえず、多賀城市の新しい図書館の Web サイトがどうなるか、 1 ヶ月後には判明しますから、楽しみにしていましょう。

[From メンテ後の海老名市立図書館のWebサイトの状況から、多賀城市がどうなるかを推察してみる - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

サイトのチェックを定期的にやり続けていたのが功を奏して、ほんの僅かな時間だけオープンしたタイミングで吊るのに成功!
そのため、正式オープン前にサイトデザインが判明しました。

URLは結局 https://tagajo.city-library.jp で、デザイン的には海老名のものと大きく変わらない模様。この感じで行くと、周南市や高梁市の新しい図書館のサイトも、こんなデザインのまま横展開されていく気配が濃厚ですなぁ。
目視ではサイトを確認出来ていないので、サーバ証明書の種類や名義は、今のところ不明。

にしても、このタイミングで、まだパース図をトップに置いているということは、オープンぎりぎりのこの時期まで排架作業とかが終わらなくって、サイト用の館内写真の撮影とか出来てなかったってことなんですかね?
#流石に、本オープン時は差し替わるでしょうけど、今頃突貫で修正作業中だったりするんでしょうか、サイトデザイン全体に見直しは無理にしても。

メンテ後の海老名市立図書館のWebサイトの状況から、多賀城市がどうなるかを推察してみる

2 月 15 日の夜、事前のアナウンス通りに 海老名市立図書館の Web サイトでのメンテナンスが行われ、SSL証明書の更新が行われたのですが、これがまた斜め上を行く状況を作り出すことになってしまったようです。

これを海老名市に当てはめると、本来主である海老名市がそのドメインを使用し海老名市名義で証明書を取得して運用すれば良いのに、なぜか指定管理者となった企業がそれを表立って仕切っているというのが今回における違和感の原因。指定管理者として業務代行ということは、あくまで主は海老名市なのだから、そこを譲ってはいかんだろうと考えるのだけど違うのか。

[From 海老名市立図書館サイトとEV SSL証明書に関して雑感 | 脳無しの呟き《土鍋と麦酒と炬燵猫》]

今回は、まさに例と同じことが起きている。海老名市の施設のサイトなのにCCCが持っているドメインにCCCが『ドメイン名所有権の確認」、「申請責任者の権限の認証」、「企業実在性の認証」』を受けている。CCCのものであることは高いwレベルで証明されるが、海老名市のものであることは証明されていない。サーバ証明書と関係ない世界で、CCCが海老名市立図書館の運営を受託していることは知れているので、この一点だけでは攻めどころが難しいが。

[From 海老名市立図書館はCCCのEV SSL証明書を使っているということは私立図書館? #公設ツタバ館 #CCC - いろいろやってみるにっき]

斜め上行く状況というものが、どういうものなのかは、リンクしたそれぞれのサイトを読んでいただくとして、「 CCC 内部で指定管理者として運営する図書館の Web サイトに関して方針転換があった」ことが、この状況と生み出したのではないか、と個人的には考えていたりします。

メンテ以前は、ワイルドカード証明書でした

去年の 10 月 1 日の海老名市中央図書館の改装オープンと同時に、Web サイトもリニューアルオープンしたわけですが、それからさほど経ってない時期に、TSUTAYA 名義のワイルドカード証明書を使用していることと、海老名市向けの URL と 多賀城市向けの URL が同一ホスト内でサービスされていることから、他の自治体図書館の Web サイトも同一ホスト内に集約するのでは、と指摘するエントリーを書いていたのですが…。

ワイルドカード証明書になっている点と、海老名市が "ebina.city-library.jp" となっている時点で、今後オープン予定となっている多賀城市や高梁市のサイトを、"tagajo.city-library.jp" 、 "takahashi.city-library.jp" とすれば、同じ証明書を使い回せる、ってことを考えていてもおかしくはなさそうです。

[From 海老名市立図書館の新しいWebサイトで気になること、あれこれ - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

多賀城市立図書館 「来館者目標120万人」を達成しても、数字の信憑性は…?

多賀城市立図書館が新しい建物での再スタートまで、あと40日ほどとなったわけですが、再オープン後の来館者目標として初年度 120 万人という数字が設定されています。
ここで注意する必要があるのは、この数字は純粋な図書館利用のための来館者だけでなく、書店やカフェといった「商業スペース」のみの利用者であっても来館者としてカウントすることになっているということを、行政がハッキリと認めています。

今野委員
 図書館単体での利用者数は、把握はできないということですか。

生涯学習課長
 図書館と商業施設の仕切りの部分には、出入り口が数箇所ありますし、2階の部分も同様です。すべての場所に設置するのは、経費もかかりますし、出入りも激しくなるだろうと思われます。一人の方が何回もカウントされるというのも数字として信憑性の低いものになりますので、この建物は商業施設と図書館のそれぞれの強みを活かし相乗効果を持った施設運営をするということにしておりますので、A棟全体で人数を把握することにしていきたいと思っております。
 ただ、先ほども申し上げましたように、図書館がどれくらい利用されているのかということにつきましては、現在、市民利用率が低いという課題がありますので、その部分が向上するような形で、数字を抑えられればと思っております。

今野委員
 図書館単体での来館者数、例えば何万人達成というものは、把握はできないということですか。

生涯学習課長
 はい、そのようになります。

[From 平成27年 多賀城市教育委員会第11回定例会会議録]

生涯学習課長の答弁を見ていると、「一人の方が何回もカウントされるというのも数字として信憑性の低いもの」ということがわかっているにもかかわらず、「A棟全体で人数を把握する」と、なんか矛盾したこと言ってるようなんですけど、いいんですかね、ホントにそれで…。

フロアレイアウトと人の動線の関係

多賀城市立図書館の「商業部分」に入居するのは

  • 蔦屋書店(書店、CD/DVD レンタル)
  • スターバックスコーヒー
  • ファミリーマート
  • カフェレストラン PUBLIC HOUSE

であることは、すでに何度か報じられている通り。それそれが単体でも、それなりに集客出来そうな顔ぶれですよねぇ。
#ただ、 CD/DVD レンタルが併設、と報じられているのは見た記憶はないんだけど…。

多賀城市教育委員会の定例会用資料として公開されたものの中に、BDSの設置位置が記されたフロアレイアウト図があったので、それを見ていて、ふと思ったのが

ということ。

海老名市立図書館での著作権侵害は他にもあるのでは?というお話

何かと話題の海老名市立図書館、年始に開催予定のイベントのアナウンスに使った画像と紹介文の両方が、著作権侵害しているという、なんともお粗末な状況が発覚しましたね。

お話によると、問題が発覚した際に事実確認として法務に連絡を取ったところ、実際に他者様の画像を許可なく使用していたことが判明。関係者に対してお詫びをするための連絡をしているそうです。

[From 「TSUTAYA図書館」が著作権侵害で炎上? 海老名市立図書館のホームページに問題(追記あり)(篠原修司) - 個人 - Yahoo!ニュース]

この担当者は「(著作権への)認識が甘かった。こんなことになるとは思わなかった」と話しているという。図書館側は「ご迷惑をかけ申し訳ない。社員教育を徹底して、再発防止に努めたい」としている。

[From 公式HPで無断転用 神奈川・海老名の「ツタヤ図書館」:朝日新聞デジタル]

臭いものに蓋的なページの削除の実施と、お詫びページ公開という形で自体の終息が図られているわけですが、その炎上のさなかに流れたのが以下の tweet 。

確かに、検索してみるとそういう結果が出てきます。

新しい多賀城市立図書館と図書館システムとTカード

さて、この何回か書いている新多賀城市図書館に関するエントリーですが、今回は図書館システムに関して。

図書館システムは、新建屋への移転とタイミングを同じくして、新しいシステムに切り替わることになっているようで、システム自体は富士通のもので決定しています。

既存システムも富士通ということですがら、システムの移行自体は難しいことは無いとは思いますが、下に示した図(多賀城市立図書館システム構築業務要求水準書 p.35 業務概念図)にある通り、オンプレミスからクラウド方式に変わるというのが、一番大きな変更点になりそうなです。

多賀城市立図書館 提案対象業務概念図

この図で良く見て欲しいのは、右下に位置する「指定管理者データセンター」と書かれたグレーのボックス部分。
そこに描かれた「会員DB」と図書館業務サーバの間には専用線で結ばれるよう矢印が引かれ、その専用線を用いて「Tカード会員照会」と「図書館利用者とTカード会員紐付け」が行われるように書かれています。多賀城市立図書館の指定管理者は、カルチュア・コンビニエンス・クラブですから、会員 DB というのは T 会員 DB ということになりますね。

多賀城市立図書館は、CD/DVDレンタルが同居するようです #公設ツタヤ問題

広報多賀城の 11 月号に、多賀城駅北側の再開発の記事に絡めて移転後の図書館についての記事が出ていたのだけど、その中でフロア配置についての図が一緒に掲載されてました。
それによると、物販エリアについては次のようになる模様。

広報多賀城 平成27年11月号より、新図書館のフロア配置図
  • 1 階 : 書店・カフェ、コンビニエンスストア
  • 2 階 : CD・DVD レンタル
  • 3 階 : レストラン

1 階と 3 階については、報道されていたこともあって、それぞれファミマ!とカフェ・カンパニーが入ることはわかっていたので、個人的には2階がどう使われるのかが気になっていたのですが、市の広報に明記されたということで、公式にレンタルコーナーで確定ということですね。教育委員会の会議録などもチェックはしていましたが、2階物販エリアに何が入るのかは明確に議論されていなかったような気がしますし…。

多賀城市でも「CCC への配慮」は行われるのか?

さて、ここで気になってくるのは、図書館として所蔵している視聴覚資料への影響。

先行事例である武雄市図書館もCD/DVDレンタルコーナーが(レンタルコーナーの設置自体、市民から見たら騙し討に近い経緯で)併設されていますが、改装オープンにあたり除籍された資料類の中に、ハリーポッターシリーズやナショナルジオグラフィックスシリーズなどの大量の視聴覚資料も含まれていたことは、以前報道されたとおり。

リストによると、除籍された書籍や雑誌は約5500点、ビデオやCD、DVDの視聴覚資料は約3250点となっている。このうち、特にネットで問題視されているのが、DVD464点の除籍だ。映画「ハリー・ポッター」シリーズなど人気タイトルも含まれており、併設されているTSUTAYAで有償レンタルされている作品もある。

[From 武雄市図書館が開館前にDVDを大量除籍 「館内併設のTSUTAYAに配慮?」との疑問の声に武雄市は否定]

公式には否定されていますが、ハリーポッターシリーズなど、有料レンタルで人気の高そうなものの除籍=「CCCへの配慮だったのでは?」と、言われ続けているわけでして…。

新しい多賀城市立図書館、実はスタッフには使い勝手の悪いレイアウト?

1 階の言を書くだけで力尽きてしまった感があるんですが、残る 2 階、3 階についても。

とりあえず、図面から読み取れる疑問点を書き出してみましたが、これでもまだ一部なんですよね…。
ということで、まだ書き足りないので、つづく。

[From 新しい多賀城市立図書館とフロアレイアウトの不思議 - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]
フロア2Fフロア3F

ということで、改めて 2 階、3 階の図面を眺めていたのですが、まず初めに前回のエントリーに対する修正点を一つ。

移動図書館車の車庫なんですが、良く図面を見ると、館内から車庫へのアクセス経路は児童図書館の一角に設けられた扉しかありません。更にその車庫の横には、車庫からしかアクセス出来ない図書倉庫が…。

[From 新しい多賀城市立図書館とフロアレイアウトの不思議 - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

小荷物専用昇降機 ダムウェーター:フロアタイプ | クマリフト

と、書いていたのですけど、よくよく図面をチェックしてみると、BM 車庫内に "DW(2)" と記述されているところがありました。
どうやらコレ、荷物専用小型エレベータ(ダムウェーター)で、1 階 BM 車庫 ↔ 2 階閉架書庫 ↔ 3階事務室(図書館)間での資料運搬のために設置されるのでしょう。いずれにしろ、スタッフが館内からBM 車庫にアクセスするには、児童図書室にある扉が唯一となっていることは確かですけど。

荷物専用小型エレベータはもう一基、図書館エリア東寄りのところにも設置され、こちらは 1 階カウンターコーナー ↔ 2 階カウンターコーナー ↔ 3 階バックヤードを結ぶ形になっています。こちらは予約資料や返却資料の運搬がメイン用途になりそうな感じですね。

設置するのはカート類も使えるタイプになるんですかね?搬送効率考えれば、ダムウェーターに載るサイズのブックトラック使うほうがいいでしょうし…。

通常タイプと思われるエレベータは、図書館エリア、商業エリアそれぞれに一基ずつ。
図面上では人荷兼用とするのかはわかりませんが、利用者向けとして設置されるものでしょう。商業エリア側のほうのは、空間演出の事を考えて、おそらくガラスで覆われたタイプになるんじゃないかな、と。


新しい多賀城市立図書館とフロアレイアウトの不思議

今回は、高所書架に関して(その1その2)ではなくて、フロアレイアウトについて。

フロア1F

多賀城市の新図書館は多賀城駅周辺地域の再開発事業の目玉として建設されていることもあって、その事業を推進している多賀城駅北開発株式会社の Web サイトに色々と情報が出ている。
今回はそのサイトで公開されている公告(保留床取得について)というPDFファイルで公開されている新しい図書館のフロアレイアウトについて、色々とツッコんでみたいな、と…。


新図書館イメージ図

多賀城市は「ツタヤ図書館」としては、初の CCC の企画による新築物件となるわけですが、まぁフロア図見てるだけでも気になる点が、ちらほら。
武雄市図書館の2 階書架バルコニーのように、建築基準法上の制限から一般利用者の立ち入り禁止エリア(避難経路から30m超)が出来てしまったというのは、図面上存在しないように見えるので、そのあたりはちゃんと対応してきたようですが。

とりあえず 1 階を重点的に見ていくと、建物東側のエントランス正面の一等地は、既存のツタヤ図書館と同様、商業エリアで書店とカフェというレイアウトと、いつもの通り。エントランス入って左手側(南側)の高層書架の裏側が図書館エリアというのが、新多賀城市図書館の基本的なレイアウトで、2 階と 3 階も吹き抜けの北側が商業エリア、南側が図書館エリアという配置になっています。

個人的に一番気になったのは、エントランスの正反対の位置、建物の西側に位置する児童図書室。下はそのエリアを重点的に拡大したもの。

1F 児童図書コーナー付近の拡大(その1)

図書館エリア(イエローの部分)からもアクセスは出来ますが、エントランス入って真っ直ぐ正面という位置になるので、殆どの利用者は商業エリア(グリーンの部分)を通過して、児童図書室に向かうという動線を使うことになるでしょうね。
そして、既存のツタヤ図書館と同様に、子供の気を惹きやすい絵本や玩具類が、関所のように児童図書室の間近に配置されるのであろうことは、容易に予想されるわけです。

商業エリア、図書館エリアともに児童図書室との境には階段(北側にはスロープ)があり、児童図書室エリアは、他の 1 階部分よりも一段低く作られるようです。これは、教育委員会の会議録にも明記されています。

児童図書コーナーは、他のエリアに比べ床面を一段低くします。概ね90cmの段差を付けること及びエリアの境界に手すり等を設置することで、 商業施設と児童図書コーナーの区分を明確にすることに加え、商業エリアへの連絡階段のわきには児童図書専用の司書のカウンターを設け、常時司書を配置することとします。これらのことから、災害時や不審者への対応も的確に行っていきたいと考えています。

[From 平成26年 多賀城市教育委員会第3回臨時会会議録]

また、児童図書室の真横にキッズテラスがあり、非常時はそこを経由して建物外に脱出できるように経路の設計はされているようです。
図面上では、はっきりしませんがキッズテラスに面した一面は、おそらくガラス窓になるんではないかと思われます。

海老名市立図書館の新しいWebサイトで気になること、あれこれ

全国で 2 番めとなる "ツタヤ図書館" として改装オープンとなった海老名市図書館。
再オープンに合わせて、 Web サイトもリニューアルされたわけですが、サイトオープンと同時に大喜利が発生するは、蔵書検索してみたら分類めちゃくちゃだわと、これでよくオープンしたもんだな、という状態。

そのへんのグダグダっぷりは上に書いた Togetter のリンクを見ていただくとして、それとはチョット別の観点から見て疑問に感じることが、ちらほら。
ということで、それらについて書いておこうかと思います。

ネットワーク的観点から

Web サーバはグローバルネットワーク上にあるんで、コレに関しては簡単に調べられますね。(公開情報ですから。)

まず、 Web サーバの名前から、IP アドレスをチェック。

soukaku@nexus01:[~]$ dig ebina.city-library.jp

; <<>> DiG 9.9.5-12-Debian <<>> ebina.city-library.jp
;; global options: +cmd
;; Got answer:
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 41476
;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 1

;; OPT PSEUDOSECTION:
; EDNS: version: 0, flags:; udp: 4096
;; QUESTION SECTION:
;ebina.city-library.jp. IN A

;; ANSWER SECTION:
ebina.city-library.jp. 2201 IN A 210.170.110.8

;; Query time: 1 msec
;; SERVER: 127.0.0.1#53(127.0.0.1)
;; WHEN: Mon Oct 12 17:09:50 JST 2015
;; MSG SIZE rcvd: 66

IP アドレスが分かったので、その IP アドレスの利用者情報をチェック。

新しい多賀城市立図書館と蔵書ほか諸々 #公設ツタヤ問題

前々エントリーと前エントリーでは、高層書架のことだけになってしまったんですが、勿論高層書架だけにとどまらないわけですよ、懸念事項は。

ですから、当然同じように高層書架を配する多賀城市でも、蔵書取り出しや排架による高所作業の問題点は、当然のように当てはまるわけです。更に、多賀城市の場合は 3 階にまで高層書架がある分、危険度は武雄市とは比べものにならないほど高くなっているのではないでしょうか?

[From 新しい多賀城市立図書館と高層書架 #公設ツタヤ問題 - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

CCC は地震によって起きた事象を把握した上で、新しい多賀城市立図書館の建屋の設計・デザインをしているのでしょうか?先のエントリで指摘した吹き抜けに面した高層書架のことや、ガラスを多用した外観などを見ていると、どうにも見た目が優先で安全性や機能面を軽視しているような気がしてならない、と個人的には思うのです…。

[From 新しい多賀城市立図書館と高層書架(に色々と追加) #公設ツタヤ問題 - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

ということで、懸念事項などを幾つかピックアップしておきます。

除籍と選書と郷土資料と…

"TSUTAYA 図書館" の先駆者である武雄市図書館・歴史資料館に関しては、改装のタイミングで追加購入された蔵書 1 万冊のラインナップの酷さが注目されています。
雑誌や新聞だけでなく、テレビのワイドショーでも取り上げられるぐらい注目が集まっているわけですが、これを武雄市だけの話として考えてしまって良いのか、というのが、第一の懸念事項。

本日2015/09/14にテレビ朝日で放送された『モーニングバード』にて、武雄市図書館選書問題が取り上げられたので、それの文字起こしを行いました。番組を観ることができなかった方の参考になりましたら幸いです。

[From 『武雄市図書館“ずさん選書”で反省』文字起こし | 脳無しの呟き《土鍋と麦酒と炬燵猫》]

勿論、新しく購入する文だけでなく、既存の蔵書をどう扱うのかという点も、問題があったのではないかと言われてますね。

その武雄市図書館のリニューアル直前に武雄市が除籍(廃棄)した資料のリストがネットで公開された。その中に郷土資料が含まれ、大量のDVDもあったことから館内に併設されているTSUTAYAへの便宜があったのではないかという疑問の声が上がっている。武雄市はハフィントンポストの取材に対し、除籍基準を開示し、これを否定した。

[From 武雄市図書館が開館前にDVDを大量除籍 「館内併設のTSUTAYAに配慮?」との疑問の声に武雄市は否定]

武雄市も多賀城市も指定管理者は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ。
武雄市であったことが、多賀城市では起きない、と言い切れるかどうか、微妙なところじゃないかと思うのです。勿論、以前の批判や失敗に学んで改善しているということであれば良いのですが、TSUTAYA 図書館化が行われようとしている自治体などから公表されている館内パース図を見る限りは、危険性が指摘されている「高層書架」が目に付くわけでして…。

新しい多賀城市立図書館と高層書架(に色々と追加) #公設ツタヤ問題

前のエントリーに盛り込めなかった話も色々あるんで、それはそれで準備しているところなんですが、チョット補足的に幾つか。

ですから、当然同じように高層書架を配する多賀城市でも、蔵書取り出しや排架による高所作業の問題点は、当然のように当てはまるわけです。更に、多賀城市の場合は 3 階にまで高層書架がある分、危険度は武雄市とは比べものにならないほど高くなっているのではないでしょうか?

[From 新しい多賀城市立図書館と高層書架 #公設ツタヤ問題 - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

香勝書架の話とも絡むので、本当は前のエントリーの最後の方に入れておきたかったのが、これ。(見ていたのに、入れようと思った時には見失っていたという…。)

他にも現場レベルでは、利用者の安全確保策で苦心しているところが多いんでしょうね。

また、いろいろと調べている流れで、仙台市の図書館要覧にも、地震直後の被害状況写真が載っているのも見つけました。


で、コレを見ていて、ちょっと気になったことが…。

新しい多賀城市立図書館と高層書架 #公設ツタヤ問題

全国に、今をときめく()武雄市図書館・歴史資料館をモデルとした、所謂 "TSUTAYA 図書館" が全国に出来つつあります。
このところの、武雄市図書館に関するニュースは、こんな感じ。

関東圏でも、神奈川県海老名市の海老名中央図書館が "TSUTAYA 図書館" 化されて来月1日にオープンします。ここについては、先月中頃から図書利用カードの再手続きが始まっていて、「図書利用カードとして、Tカードを使う必要があるのか?」という点を取り上げていたりします。

さて、今回は ”TSUTAYA 図書館” への名乗りを上げた順番では二番目となる多賀城市に関して。
ここは、多賀城駅周辺の再開発の目玉として、TSUTAYA仕様での建物の新築となる初めてのケースとなっているところでもあります。(開館順で行けば三番目。)

発表時の記事とそれへの感想

発表自体は、2 年前の 2013 年の 7 月 のこと。
ここも、武雄市に倣ってなのか、東京で記者発表を行うという形でしたね。

7月11日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)代表取締役社長増田宗昭氏と宮城県多賀城市の菊池健次郎市長が「東北随一の文化交流拠点の整備」に関する共同記者会見を東京・代官山の蔦屋書店で開催。同市内への蔦屋書店の出店、および、JR多賀城駅前に図書館を中核に据えた文化交流拠点を2015年夏にオープンする予定を明かした。これはCCCが手がける佐賀県「武雄市図書館・歴史資料館」に次ぐ2例目の事案となる。

[From 宮城県多賀城市、CCCとの連携で2015年夏に新・市立図書館オープンへ - ITmedia eBook USER]

「あの震災で甚大な被害を受けたとろこに、こんなに吹き抜け多用した建物建てるなんて、クレイジーだよな。しかも公共施設たる図書館で?」というのが、発表時に公開されたパース図を見た時の自分の第一印象。
「まさか、このままじゃないよねぇ」と思っていたら、そのまんま建設が進んで、来年の春にはオープンする、という状況。自分の観測範囲では、地元側からのさしたる反対意見も見ることなく、すんなり進んでしまったような印象を受けるわけですが…。

「Tカードでの海老名市立図書館利用に関する規約」の内容が判明

前のエントリーで

気になるのは、「T カードでの海老名市立図書館利用に関する規約」の中身が、全く不明なこと。勿論、T カードを図書利用カードとして選択した人には内容が説明され、規約も紙としても手渡されていると思うのですが、現時点では海老名市のサイト、 CCC のサイトいずれにもその情報がないこと。
海老名市の個人情報保護条例に反するよう内容にはなっていないと思いますが、中身は読んでみたいですね。

[From Tポイント付かないのに、Tカードで図書貸出し、って… - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

と、書いていたら、有難いことに有志が現地まで行って入手してきたとのこと。

で、入手してきてくれたものが、こちら。

#「2015 年 8 月 1 日」付なのに、未だに 海老名市や CCC の Web サイトへの掲載も行われていないのは、どうなんでしょうね?

Tポイント付かないのに、Tカードで図書貸出し、って…

海老名市図書館の貸出券更新がスタートして一週間ちょっとが経過したわけですが、当初予想していたよりも、カードの画像を tweet したり、Facebook にアップしたりというのが少なかったように思います。

それでも、T-ID を全てマスクしない画像もあったりして、危険だという意識はまだまだ浸透しないんだなぁ、とも思ったりするわけですが。
#そのおかげで、海老名市図書館の固有コードらしきものは、特定できたりしたんですけどね。

実際に窓口での対応なども、情報が流れてきていますが、

一応、T カードへの積極的な誘導はないようですが、カードの種類の説明資料では、1 番に T カードが来てるあたりに暗に T カードを薦めたいという意図が現れてるんじゃないかなぁ、とも思ったりもします。

とある方から直接情報提供いただいているのですけど、中には T カード申込書の画像もありまして、申込書は海老名市用に用意されたようです。おそらく他の自治体でも CCC を指定管理者とする場合は、 T カード必須になるのでしょうから、こういった申込書も各自治体向けに用意されるのでしょう。

提供いただいた画像の一部、申込書の最上部を拡大したものが、こちら。

Tカード申込書の一部拡大

さらに、その画像内の文章をテキスト化してみたのが、下の内容。

海老名市立図書館で貸出券更新手続きが始まるそうで

CCC と TRC が協働して指定管理者となり、図書館の運営に当たると思われていた海老名市ですが、館単位で棲み分けが行われるようになってしまったようです。

海老名では、CCCとTRCの共同事業体が指定管理団体として選ばれたと聞いていたのでテッキリ書籍、DVDレンタル等はCCCが、図書館はTRCが分担して運営することになると思っていたのですが、TRCが担当するのは有馬図書館と学校図書館支援、中央図書館の運営はCCCのみで運営するそうです。

[From 海老名市図書館を訪問、谷一統括館長と面談しました : 瑞穂図書館を考えるblog]

広報誌では、8 月 10 日から自動貸出機対応に対応した貸出券への更新手続きが始まることがアナウンスされ、CCC が運営と担当する中央図書館も 10 月のリニューアルオープンまで、あと少しとなりましたね。
武雄市と同じように、海老名市専用デザインの T カードが用意されるようで、そのデザインも掲載されていますが、「スペシャルなデザイン」ではなくて、どこかで見たような…。。
#おそらく、後発になる多賀城市や周南市に準備されるであろうオリジナルデザインのカードも、どんなものになるのか、ある程度察しが付いちゃいましたね…。

で、文章をよく読んで見ると、最後の方に、

また、現在お持ちのTカードに図書貸し出し機能を追加することもできます。なおTポイントは「Tカード」だけの機能で、図書館内の書店やカフェ利用時に付与され、図書やCDの貸し出しなど図書館業務の利用時には付与されません。

[From 広報えびな 2015年8月1日号[PDF]]

と書いてあります。

条例と規約の間の埋められない溝

さて、この一文から考えるに、武雄市のように「借りた蔵書の返却タイミングで3ポイント/日が付与される」ということは、行われないようですね。

これはおそらく、海老名市の定めている個人情報保護条例との関係で、出来なくなったのであろう、なと…。
ポイントを付与するためには、図書館システムと CCC 側のシステムの間をオンライン接続する必要があるようですが、条例ではシステム間をオンライン接続することは禁じていますし、海老名市としてもそこは認めることが出来なかった、ということなのではないか思われます。

第14条 実施機関は、法令に特別の定めがあるとき又は公益上の必要があり、かつ、個人の権利利益を侵害するおそれがないと認められるときでなければ、オンライン結合(当該実施機関が管理する電子計算機と実施機関以外の者が管理する電子計算機その他の機器とを通信回線を用いて結合し、当該実施機関が保有する個人情報を当該実施機関以外の者が随時入手し得る状態にする方法をいう。次項において同じ。)による保有個人情報の提供を行ってはならない。
2 実施機関は、オンライン結合による保有個人情報の提供を新たに開始しようとするときは、あらかじめ、審査会の意見を聴かなければならない。その内容を変更しようとするときも、同様とする。

[From 例規表示:海老名市個人情報保護条例]

除籍数に関する情報がバラバラなんですけど… #takeolibrary

以前のエントリーで除籍数という数字に注目して、図書館の状況を調べてみていた件、

ちょっと数字が足りなと思ったので、さらに 2008 年版、2009 年版、 2010 年版の数字を拾ってみました。

[From 図書館資料の除籍数を、さらに調べてみた #takeolibrary - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

基礎データとしている日本図書館協会発行の日本の図書館 統計と名簿の最新版である 2014 年版が蔵書されたというので、早速チェックしてきたので情報を更新してみた。

一番知りたかったのは、やはり…

当然というか、武雄市図書館・歴史資料館。
去年話題となった館内に併設された蔦屋書店や DVD レンタルコーナーに対する配慮から「所蔵資料の大量廃棄をしたのでは?」という件に関して、どのような数字が載っていのかが気になっていたわけですが…。

リストによると、除籍された書籍や雑誌は約5500点、ビデオやCD、DVDの視聴覚資料は約3250点となっている。この

[From 武雄市図書館が開館前にDVDを大量除籍 「館内併設のTSUTAYAに配慮?」との疑問の声に武雄市は否定]

情報公開請求で開示されたリスト通りであれば、書籍と視聴覚資料合わせて 9 千点近い除籍が行われたことになっているはず…。

図書館の蔵書から知る、かつての武雄市図書館・歴史資料館の姿

さて、イロイロ調べていた中で、建築設計資料97 図書館3という本を、たまたま見つけたのだけど、これには魔改造される前の武雄市図書館・歴史資料館の図面が掲載されています。
発行が 2004 年なので、武雄市図書館の開館から 3 年弱ちょっと経過したあたり。

本自体は、建築設計を生業としている人たち向けの参考資料となるようなもののようで、実作資料として各地の図書館の建物自体の細かい情報(建築面積とか、施行会社とか、主だった材質だとか)とともに、設計者による建物の概要説明や平面図、建物内な写真などが掲載されています。図書館を設計する際に考慮すべき点を解説した記事の中では、書架の耐震設計に関するパートなど、素人が読んでも勉強になることが結構書かれていました。

武雄市図書館以外にも、伊万里市民図書館田原市中央図書館豊田市中央図書館などが実作資料として掲載されています。(この本、掲載されている写真全てがモノクロなのが、とても残念。)

とりあえず、現時点で図書館から借りているので、手元にあるので、見ながらこのエントリーを書いていますが、武雄市図書館の館内写真から伝わってくるのは、「明るくて使いやすそうな図書館だったんだ」ということ。

改装後の館内写真は、ネット上に出回っているので目にすることが多いですけど、それらの写真よりも、改装前の写真のほうが魅力的に見えるのですよ、自分にとっては。
掲載されている写真や平面図を見れば、蔦屋としての販売コーナーとスタバになってしまったエリアの上部にあるトップライトがなんで円形だったのかとが判りますし、 1 階奥に押し込められてしまった子供向けのスペースの配置が改装前にはどうなっていたかや、ペンダント照明に地場産業の竹細工を使っていたといったことが解説中で触れられていたりと、イロイロ失ったものは大きいと感じさせられました。

設計者の想いは?

武雄市図書館・歴史資料館は、2001 年に佐賀県快適建築賞の特別賞を獲っているんですね。
これは、設計者である佐藤総合計画の受賞歴の中にも記載があるのですが…。
#受賞歴には、東京ビッグサイトとか岡崎市図書館交流プラザりぶらとかの名前も見えたり…。

武雄市図書館内の蔦屋書店、年商は 1 億 5 千万円より上か?下か?

以前書いた武雄市図書館・歴史資料館内の蔦屋書店部分の売上を推察したエントリーに関連して、興味深いことが書いてあるブログが有った。

年間で約 2 億 8 千万円の売上の売上が立つ、という試算になるわけですが…。
計算してみた本人も、最初「え~」と驚いたわけですが、やはり試算のベースになる来館者が大きいなぁ、と。勿論、平均利用単価やいわゆる目的外と言われている部分の利用者の割合が変われば、この試算額も変化しますが、少なくとも億単位の売上が立っているのは間違いがないんじゃないか、と予想できるわけです。

[From 武雄市図書館内の蔦屋書店とスタバの売上をざっくり試算する #たけお問題 - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

出版・読書メモランダムというブログの今年の 4/1 の記事が、それ。
その一部を引用しつつ、再度思ったことなどを書いておく。

売上総額ほどではない店舗あたりの売上

TSUTAYA の「書店」としての年商に関するくだりは、以下の通り。

[本クロニクル70で、TSUTAYAと蔦屋書店が書籍・雑誌販売金額1130億円で、書店業界における丸善と紀伊國屋の両雄時代は過ぎ去ってしまったとも記しておいた。だが単店売上から再考してみる。

確かに店舗・ネット販売業における丸善の数字は、TSUTAYAの数字を大幅に下回っているが、丸善の店舗数は43店なので、一店あたりの売上は17億円である。これはもちろん面積比較は除外し、ネット売り上げも入っているので、厳密なものではないが、一応の目安とされたい。それに対し、TSUTAYAは742店の販売金額であり、一店あたりにすると1億5000万円、月商1250万円ということになる。とすれば逆に大型店舗の割には驚くほど売っておらず、単独では多くが利益を出していないとも考えられる。
つまりTSUTAYAの場合、書籍・雑誌店舗売上において、トップに立っているけれども、それはあくまでレンタルをコアとするフランチャイズシステム店舗網をトータルにした数字であり、グロスの数字は大きいにしても、単店売上はきわめて脆弱で、不安定なものだと断言していい。

[From 出版状況クロニクル71(2014年3月1日~3月31日) - 出版・読書メモランダム]

売上総額は高くとも、それは店舗数の多さにより達成されたものであって、レンタル事業に付随した「書店」だから書店として何とか成立し得るという状態だと分析されています。

店舗平均で年商 1 億 5 千万円、だとすると、武雄市図書館内の蔦屋書店は、どのぐらいの売上があるんでしょうね。来館者の多さから考えれば平均以上の売上はあるのでは、と予想できますけど…。(書籍販売よりも、スタバのほうが売上的には貢献してそうな気も…。)