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ということで、「収書保存プロジェクトの答申」を入手しました

「(真砂中央図書館の)改装終わるまで待ってて」ということで、開示請求のタイミングを伺っていた「昭和58年(1983年)6月収書保存プロジェクトチームの答申」が開示されました。

図書館資料の収集保存について-収書保存プロジェクト最終報告 表紙

3 項にある「昭和58年(1983年)6月収書保存プロジェクトチームの答申」というのが、どういうものなのか気になりますね。

[From 図書館の選書基準が話題になっているので(文京区の場合) - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

この答申ですけど、資料として現存しているそうなのですが、現在改装工事中の真砂中央図書館の倉庫に保管されている関係で、すぐに見ることは出来ないとのこと。(作成時期が30数年前ということもあり、手書きらしい。)

[From 続・図書館の選書基準が話題になっているので(文京区の場合) - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

正式には、「図書館資料の収集保存について-収書保存プロジェクト最終報告」というもので、全部手書きですよ、手書き。
#題字、なかなか味がありますよね。

さて、開示された資料は、全 105 ページで B4 横がベースになっていました。

PDFのサイズも大きいんで、7分冊(各15ページずつ)にしたものも準備しておきますね。

文京区立図書館サイトでメンテナンス終了後に起きていたこと

前に突っ込み入れていたとおり、昨年末から今年年初にかけて行われていた、図書館システムのリニューアルに関連する Web サイトの SHA2 対応のためのサーバ証明書入れ替えの件で、サイトのオープン直後に TLS バージョンが変わった件、

サービス再開の時点で、 TLS 1.2 に対応した状態になっていることが理想的状況だったはずなのだと思うのですが、誰がどのタイミングで設定変更の必要性を認識し、どのように対処をしたのか、行政側も承知の上で行われたものなのか、というのが気になるわけです。

[From 文京区立図書館サイト、メンテ明け直後に何かが起きていた? - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

行政情報開示請求で、それに関する文書を入手してみたところ、

その 3 ページ目にズバリ原因が記述されておりました。

麻疹(はしか)が流行っているらしく…

なんか、巷では麻疹(はしか)が流行っているらしく、色々と報道もされています。

先に聞いていたのは、松戸市ではやっているという話だったのですが、

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)第12条第1項の規定により、7月22日から本日までに松戸保健所管内の複数の医療機関から10名の麻しん患者の届出がありました。

[From 麻しん(はしか)の発生について(第2報)/千葉県]

それとは別に、はしかの症状が出ているににも関わらずコンサートに来ちゃった、って人がいるという話が流れてきてて、

こっちはこっちで、コンサート同日にプロ野球があったとか、コンサートに来ちゃった人が使った関空で集団感染になっているとか、なんかヘンに拡大しつつあるような状況という…。

関西空港で働く従業員の麻疹(はしか)集団感染について、大阪府は2日、感染者が新たに5人増え、計31人になったと発表した。ほかに感染の疑いがある人が10人前後いるという。

[From 関空従業員のはしか拡大計31人に 疑いもあと10人:朝日新聞デジタル]

空気感染で感染力も強い、ということなんで、おんなじコンサート行ってたとか、行き帰りの交通機関が一緒だったかも、と不安な方も多いんじゃないかと思うんですよね〜。

自治体特選ストアの "不都合な真実" とは?

GMOメイクショップからの個人情報漏洩絡みで、自治体特選ストアにも波及するんじゃね?って書いたわけですが、

もし、漏れていたとして、これらの情報漏洩が起きたことが「参加自治体に伝えられるのかどうか」が焦点となるわけですが…。

[From 自治体特選ストアの前身である JAPANsg 時代の個人情報、漏れてませんよね? - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

とりあえず、現存している各自治体の自治体特選ストアの Facebook ページに、以下の様なコメントを入れてみた。

自治体特選ストア〇〇では、2015年4月のYahoo!ショッピング移転前の〇〇sg時代にGMOメイクショップのシステムを利用していたかと思います。

そのGMOメイクショップにおいて、2014年9月に発生していた個人情報の漏洩事故が当初発表時よりも情報の流出規模が大きかったことを、2016年6月21日付で公表しておりますが、〇〇sgにおいては利用者の個人情報の漏洩は発生していないのでしょうか?
漏洩の有無にかかわらず、過去の利用者に向けて何らかのアナウンスを行う必要があるかと思われますが、いかがでしょうか?

https://www.makeshop.jp/main/support/notice/info_detail.html/20140925181803.html

本当であれば、今年の3月末までに自治体特選ストアから脱退した自治体にも、何らかの形で問い合わせたりしないといけないと思うんですが、そのへんは別途やるとして…。

自治体特選ストアの前身である JAPANsg 時代の個人情報、漏れてませんよね?

チラホラと、個人情報漏洩の話が、ニュースになって流れていますが、今日見かけたのがこんなやつ。

情報の流出の原因は 2014年9月24日に発生したネットショップ構築サービス「MakeShop」への不正アクセスによるものです。発生直後の段階では明らかとなっておりませんでしたが、現在までの長期にわたる調査期間を経て、事態の発生した2014年9月24日までに当ショップに会員登録いただいたお客様の情報も流出していたことが、新たに発覚したと報告を受けております。

[From 「伊藤ハムマーケット」会員様へのお知らせ(MakeShopへの不正アクセスについて)[PDFより]]

MakeShopといばえば、Yahoo!ショッピング移行時に 自治体特選ストア と解消された JAPANsg が使っていた通販ASPなんですよねぇ。

商品説明ページにある"すぐに注文する"ボタンをクリックすると、カートに商品を追加、自動的に注文者情報の入力画面まで進みます。途中、japan-sg.jp ドメインでのカードが表示されますが、直後になんの説明もなく makeshop.jp ドメインのサイトに切り替わります。

[From こんな運営の通販サイトで大丈夫か?(その2) #JAPANsg - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

MakeShop を利用していることは運営サイドは伏せていましたけど、注文手続きの流れの中で MakeShop のドメインに遷移していくところまでは隠せていなかったので、公然の秘密のような状態になっていました。

さて、伊藤ハムの出したプレスリリースのPDF、2ページ目以降にMakeShopの運営も土であるGMOメイクショップからの報告文書がまるまる添付されています。そこも読み進めてみると、3ページ目に興味深い記述が、ちらほら。

■今回調査で判明した件数

2014 年 9 月当時に漏えいしていたことが判明した件数は以下の通りとなります。

(1)2014 年 9 月 24 日までに「MakeShop」をご利用されていた店舗様のうち 6,116 店舗様の情報

1)店舗数の内訳(※2016 年 6 月時点)
運営中の店舗様数:531 店舗
退店済み店舗様数:5,585 店舗

2)店舗情報
ショップ ID / ショップパスワード / ショップ住所 / ショップ電話番号
申込者名 / 申込者電話番号 / メールアドレス など
[From 「伊藤ハムマーケット」会員様へのお知らせ(MakeShopへの不正アクセスについて)[PDFより]]

2014年時点で全部で何店舗あったのかわかりませんが、6千店舗強の店舗情報が漏れていたと。

酒田市の光の湊、実は #ツタヤ図書館 を目指している?

今のところ、表立ってそうだとわかっているわけではないのですが、どうにも「ツタヤ図書館」を思わせる計画が、山形県酒田市で進んでいるようですね。

酒田駅周辺整備事業における事業者募集につきまして、平成28年1月18日から募集を開始し、5者より事業プラン提案書の提出がありましたが、このたび、酒田駅周辺整備事業に係る事業者選定委員会の選定結果を踏まえ、下記のとおり事業予定者及び次点者を決定しましたのでお知らせいたします。

[From 酒田駅周辺整備事業における事業者募集の事業予定者及び次点者の決定について ― 酒田市]

#何日付けで掲載されたのかが書いないんだよな、他のページ見ても…。

今のところ、西松建設の名前しか出てきていないのですけどね。公表された建物内のパース図とか見る限り、高層書架を多用していたり、照明器具などに「ツタヤ図書館」特有のデザインのものが書かれているのが見て取れるうえに、

文京区立図書館サイト、メンテ明け直後に何かが起きていた?

図書館の利用カードや、Web サイトのログイン用 ID に関しては、なんらアナウンスがなかったので、単純なバージョンアップなのだろう、と思っていた、文京区立図書館の Web サイト。特に、目立った不具合もなく再開されました。

実際にサービス再開後に、サイトにアクセスしてみたところ、認証周りの画面遷移が変更されていたり、蔵書検索画面などでログイン状況が表示されるようになっていたり、スマホ専用画面が用意されていたりと、細かく変更がかかっていました。

ただ、チョット注意深く確認をしてみたところ、どうも裏でドタバタがあったんじゃないかというのが、推測されるような証拠がちらほら。

今回のメンテの目玉は、サーバ証明書の SHA-2 化だったわけですが…

アナウンスにもある通り、今回のメンテナンスにおける最大のポイントは、 SSL/TLS 接続で使われるサーバ証明書を SHA-2 対応に変えるというものだったわけですけど、どうもこの辺りの設定に関してサービス再開後にも変更が行われた形跡があるんですよね…。

まず、メンテ期間中の 1 月 4 日から 1 月 8 日の間に、サーバ証明書の入れ替えが行われたことが確認できています。
Qualys SSL Labs で提供されている SSL Server Test での診断結果の一部ですが、左が 1 月 4 日時点で、右が 1月 8 日時点。

SSL Server Testでの診断結果 2016/1/4時点SSL Server Testでの診断結果 2016/1/4時点

まぁ、Rating の低さは気になりましたけど、再オープンまでにはちゃんと対処されるんだろうなぁ、と思っていたんですが…。
#この時点で、TLS 1.0 しか有効になってないのとか、気にはなっていなかったわけではない。

自治体スマホは、Tポイントの夢を見る?(但し、悪夢だが…)

以前書いていた CCC が MVNO に打って出てきた、という件ですが、 TONE というブランドが立ち上がって数ヶ月経過しましたが、あまり使ってる人の話は聞きませんね〜。

トーンモバイルは4月30日、Androidスマートフォン「TONE」と、通信サービス「TONE mobile」を発表し、5月5日から提供する。フリービットとカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の戦略的資本・業務提携の成果がいよいよ日の目を見る。

[From 安いだけではダメ:freebit×CCC――トーンモバイルが「TONE」で変える5つのこと (1/2) - ITmedia Mobile]

上にリンクしている記事の最後の方でも、取り上げられている通り、

ただ、垂直統合の要のひとつである端末が「PandA 3rdLot」とほぼ同じであることには不安を感じた。ファームウェアの改良もあり、動作はキビキビとして快適なのだが、今の時期にLTEに対応しておらず、しかもOSがAndroid 4.2.2であることはどうなのだろうか。

[From 安いだけではダメ:freebit×CCC――トーンモバイルが「TONE」で変える5つのこと (2/2) - ITmedia Mobile]

技術の新陳代謝が激しい状況下で、ロースペックな端末一択というのは、端末以外のサービスが良かったとしても、利用する側からは食指が動かないものになってしまっているのでしょう。

CCC が参入してきた背景には、先細っているDVDレンタル事業の代わりになる柱としたいという思惑があったからだと思いますし、TONE の利用者を増やすことは、大きな課題になっているのではないかと思うのです。

レンタル事業は厳しいというような話も聞きますので、新たな個人の行動履歴情報を集めるための手段としたい、という思惑はあるでしょう。

[From CCC フォンは、やはり行動履歴情報の収集ツールになる? - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

ふるスマのセールスマン、吠える?

で、この課題を解消するための方策なのかどうかは別として、7 月に CCC モバイル 100% 出資で設立されたのが、ふるさとスマホ株式会社。
「スマホで地域活性化」をお題目に、高齢者向けの健康増進を事業としていくということで、郡山市で行われた交換会の場でも、自らが代表を務めるふるさとスマホでやろうとしているビジネスに関するビジネストークが展開されたようです。

歩数計入れます。さっきも出てましたけど歩数計を。で、たとえば1万歩歩いたとしましょう、1万歩。10Tポイント差し上げます。なんかテレフォンショッピングみたいになってきました?たとえば、たとえばですよ、みなさんが行きたくない健康診断に行きます。30Tポイント差し上げます。ね。

[From 郡山JC樋渡啓祐講演会2015.10.27 #09「ふるすま」 - nuiru's blog]

しきりに「Tポイント」を連発したようですが、現時点ではふるスマとしてみせることの出来る実機でのデモはなかったようです。実機で実際に「どんなことが出来るのか」を見せるのが、一番効果的だと思うのですけど、そういうところまでは手が回ってないんですかね…。
#まぁ、自らは iPhone ユーザだそうですから、やっているビジネスそのものに、あまり強い思い入れはないのかも。

続・図書館の選書基準が話題になっているので(文京区の場合)

さて、区立図書館の方に問い合わせしていた件ですけど、一応返事が来たのですが…。

一応「選書基準が知りたい」ってことで、区へ問い合わせしているんですけどね。どういう、回答があるのか、ちょっと楽しみにはしている。(先に、見つけちゃってるんで。)

[From 図書館の選書基準が話題になっているので(文京区の場合) - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

真砂中央図書館への選書基準に関する問い合わせ

結果から言えば、「内部利用のための資料なので、ネット上で公開する予定はない。閲覧については、図書館まできてもらえれば可能。」ということだそうです。
「ご意見ありがとうございました。前向きに検討してみます。」ぐらいにはなるかな、とは期待してましたけど、ちょっと甘かったようですね。

まぁ、意図したものはないとはいえ実態としてはネット上で参照可能な区が公開している資料中に含まれているわけなんで、今更公開を渋らなくてもねぇ、と個人的な思うわけですが。一度ネット上で公開したデータを消去して回るのも困難な話なのに…。

と、ボヤいてみても始まらないので、「選書の基準を平易に説明したコンテンツを用意することを検討してほしい」というメールを、再び区に送ってみました。
どう返ってくるかな?


図書館の選書基準が話題になっているので(文京区の場合)

このところ、図書館における「選書」が話題となって(局所的に)盛り上がっていますが、

共通しているのは、所謂 "TSUTAYA" 図書館と呼ばれている、カルチュア・コンビニエンス・クラブが指定管理者として運営を行っているところ。初めて指定管理者として図書館の管理を行った武雄市では、関東近県のラーメンに関する中古と思われるガイドブックや、浦和レッズ関連の中古書籍が大量に買われていることが判明し、10 月 1 日オープンを控えた海老名市でも付録が主となったムック本の中古や料理関係に偏った中古本の購入が行われたとして、議会で問題となっています。
作家や出版業界の中には「新刊販売の障害だ」として図書館を敵視している人達も、少なからずいる訳なんですけど、そういう状況であるのになんで「わざわざ、敵を煽るような」新古本・中古本中心に購入したんだろう、というのは非常に疑問なわけです。「その館の蔵書設計上、どうしても必要だった」というわけでもなさそうですしね。
#多賀城市も、 CCC から「中古本の活用が提案されている」ということなので、同じようなことが起きる可能性が…。

そうなると気になってくるのは、自分の住んでいる自治体の図書館における「選書基準」。
文京区に関しては、調べてみたところ、今年行われた平成 27 年度からの図書館の指定管理者募集の際の業務要求水準書の資料集(PDF形式 250 ページ、1.24MB)の中に、ひと通り収められているのを見つけることが出来ました。
#文京区の場合は A4 で 20 数ページある業務要求水準書 + 250 ページに渡る資料中にある各種条件を順守しつつ、業務を行うわけなんですな、指定管理者は。

一般、児童、視聴覚資料、それぞれでの基準が設けられているのは、それそれで利用者や資料の性質が違うので、一律同じ基準というわけにいかないからなのでしょうね。
また、選書だけでなく、除籍と資料のリサイクルに関する基準も、一緒になっていました。

文京区における情報公開請求の実施状況を、ちょこっと分析してみた

開示請求で得られた公文書を手がかりに、取材を進めて記事にするというパターンでやっている独立系のニュースサイトもちらほらあるようで、ここ数ヶ月武雄市のアレコレを追いかけているところや、東京都を中心に活動しているところもあるようです。

市側は当初、事業実施までの過程や事業開始後の状況を示す文書は「ない」と主張。文書の存在そのものを否定する態度に出たため、不審を抱いた記者が追及したことから、当該文書の存在や開示請求書を放置していたことが分かった。事実上の隠ぺい。市側の当初の説明は、虚偽だったことになる。

[From 佐賀県武雄市 公文書隠ぺいの疑い ― 樋渡前市長時代の事業めぐり ―|政治ニュース|HUNTER(ハンター)|ニュースサイト]

東京都文京区で公立の小学校、中学校における、教員の採用方法について調べたところ、常勤の教師については東京都の教員採用試験ルートで採用する一方で、非常勤をそれと別に区が独自で採用しておりなおかつ年俸も300万円未満な事が分かった。

[From エコーニュースR – 都内公立小中の非常勤職員給与、114人のサンプルで全員が年俸300万円未満 情報公開請求で判明]

勿論、個人で開示請求することもできるので、気になることがあったらやってみると、面白いと思いますよ。

さて、文京区の場合、毎年前年度分の開示請求を受け付けた件数や、対応した部署ごとの件数を纏めて公開しています。

ただ、区の公開している資料では、請求から開示決定までの期間までは数字として出してくれていないので、上のリンクで公開されいる平成 26 年度の実施状況のPDFから、請求件名や請求日などの表の部分を CSV 化。

タブレット導入は、誰のため?(武雄市の場合)

武雄市による教育現場でのタブレット利用の件ですが、まぁいろいろと話しが出てきて「こりゃひでぇなぁ」という感じになっているのは、前にも書いたとおり。

「あのメーカの製品だからダメ」って事を言う人が目立つのだけど、なによりも「何故、そのメーカのものを選択する羽目になったのか」という部分を指摘するべきではないかと思うわけですよ。

まぁ、そんな中で、タブレット導入に関する議論を行っていた武雄市ICT教育推進協議会の議事録を情報公開請求で手に入れた人が、ネット上でそれを見れるように公開してくれたので、以下にリンクしておきます。(PDFなので注意)
独立系ニュースサイトの HUNTER の一連の記事でも言及されている資料の一部分でもありますね。

これらの資料の中で、自分が気になったのは 2013 年 8 月 7 日に東京で行われたとされる協議会の議事録。
この回は、タブレットのメーカ担当者を呼んでヒアリングを行った回のようなのですが、座長でもある東洋大学の松原副学長の以下の発言が、特に気になりまして…。

◯松原:タイのメーカーは価格82ドルのタブレットを販売している。限られた予算の中で導入する必要があり、価格も重要である。タイ、台湾等世界のこのような現状を知ってほしい。

[From [武雄市] H27-06-26 武市教ス第21号 H25-08-07 第2階武雄市ICT教育推進協議会議事録.pdf - Google ドライブ]

海外の話とはいえ、100 ドルを余裕で切る価格でタブレットが発売されれば、多少は話題になるでしょうから、それなりにネット上で取り上げられているのを目にするはずですが、どうも自分の観測範囲ではそういうものを見た記憶はなく…。
「へぇ、そんなもんもあるんだ」とちょっと調べてみたところ、どうも次のような話の中で出てくるタブレットの価格が 82 ドル/台だということを言っているのではないかと。

インラック前政権が始めたこのプロジェクトはその名の通り、ひとりの子どもに1台のタブレットを渡すことを目標に、タイの小学生1年生を対象に無料配布するものだ(地域によっては中学1年生にも配布される)。初年度はおよそ86万台が配布されたとされる。翌年は170万台と発表されているが、同年の9月ごろから2014年5月まで、プロジェクトを始めたインラック政権に対する反政府デモやクーデターなどでタイは荒れており、結局どれくらいの台数がどこに配布されているのかが不透明になっている。

[From 「全生徒無料配布」を掲げたタイの教育用タブレット配布政策の微妙な現状 | ハーバービジネスオンライン]

プロジェクトの名前も、"One Laptop Per Child" を真似たかのような "One Tablet Per Child" と安易なものですが…。

児童が三行半を突きつける 武雄市のタブレットを利用した反転授業

さて、一昨日のエントリーの続きのようなもんです。

NOBORDER で取り上げられていた武雄市のタブレットを利用した反転授業の件の続報が、今日出てきました。
そこに書かれていたのは、教師、保護者、そして当事者である児童の声。

だが、これまでにも書いてきたように、自慢のタブレット型端末は不良、故障ばかり。いったい、現場の先生、そして子供たちはどう感じているのか、生の声をご紹介する。

[From 武雄市が公立小中校に導入したICT利用教育の破綻した実態③〜現場で噴出する不満の声〜(今西憲之) | NO BORDER - ノーボーダー | 境界なき記者団]

あまりにも酷すぎる実態…

記事の方を読んでいただいたほうが、早いと思いますけど、とにかく酷い状況のようです。

教師からはバッサリ「使えない」と断言され、

ズバリ言いまして、タブレット型端末は邪魔です、何のメリットもない、使えないシロモノです。

[From 武雄市が公立小中校に導入したICT利用教育の破綻した実態③~現場で噴出する不満の声~(今西憲之) | NO BORDER - ノーボーダー | 境界なき記者団]

児童からは「もう飽きてきた」と言われ、

親戚が中学校にいるけど、もっと故障が多いと話していた。
タブレット型端末を使った授業、動かんけん、もう飽きてきた。ママのスマホのように動けば、楽しいけどね。それに、動画もゆっくりで、面白くない。

[From 武雄市が公立小中校に導入したICT利用教育の破綻した実態③~現場で噴出する不満の声~(今西憲之) | NO BORDER - ノーボーダー | 境界なき記者団]

保護者からは、税金の無駄遣いではないかと疑われる。

iPhoneなど古い4とか、5とか。それを再利用するとか、手法はいろいろありますよ。どうして、お金使うことばかりが優先されるのか。

[From 武雄市が公立小中校に導入したICT利用教育の破綻した実態③~現場で噴出する不満の声~(今西憲之) | NO BORDER - ノーボーダー | 境界なき記者団]

タブレット教育の主役は、誰なのだろう?

さて、ある自治体の議員さんが、武雄市のタブレットを使った反転授業(武雄市では、SMILE 学習と呼んでいる)の様子を視察されたそうで、そのことを Faecbook や自身のブログのに載せておりました。

5月28日(木)
引き続き佐賀県武雄市における視察でありますが
午後からスマイル学習について見学しましたので書きます。

[From スマイル学習を視察(武雄市) : 岩倉市議会議員 梅村ひとし 公式ブログ]

さて、この日の授業は、メディアの取材者も同席していたようで、そちらの視点からの授業の様子も記事となって幾つかサイトでも公開されていますし、週刊誌でも取り上げられていますね。

5月28日午後、武雄市の山間にある、市立東川登小学校にはネクタイ姿の男性ら、30人ほどがつめかけていた。
この日は、武雄市ご自慢の、タブレット型端末を使用した、公開授業が実施された。
「最新の授業がどう行われるのか、楽しみだ」
という期待する声の中、3年生と4年生の授業がスタートした。

[From 武雄市が公立小中校に導入したICT利用教育の破綻した実態①~動かないタブレット型端末~(今西憲之) | NO BORDER - ノーボーダー | 境界なき記者団]

議員さんのブログでは触れられていませんが、当日の授業でタブレットを使う段になって、いろいろとトラブっていたようです。

「先生、動かんよ。暗い画面のまま」
「パスワードが入れられん」
とタブレット型端末の不具合を訴える児童が、複数いる。
そのたびに、支援員と呼ばれるサポート役と先生が、児童に駆け寄る。支援員は代替機を膝に置き、タブレット型端末を上下にしたり振ったりと大苦戦。
10分近く、完全に授業はストップしたままで、なし崩し的に終わってしまった。まったくの期待外れ。
 
「こんなのが、ICT教育なんだ」と落胆した表情の視察者もいた。

[From 武雄市が公立小中校に導入したICT利用教育の破綻した実態①~動かないタブレット型端末~(今西憲之) | NO BORDER - ノーボーダー | 境界なき記者団]

そもそも、タブレットを使った授業を視察しに行ったはずなのに、授業の中でタブレットが登場したのは授業の後半…。それも授業の内容についてのアンケートを児童に答えさせるためだけにタブレットを使うというのが「最新の授業」なのか、という感じですが…。
もちろん反転授業なので、自宅に持ち帰らせたタブレットで予習を行ったことが前提での授業となっているのでしょうけど、予習してきた内容に対して先生がコメントとするとか、児童同士でタブレットの画面を見せ合ってあーでもないこーでもないをやったりするのかと思えば、そういうことでもないんですね。(というか、タブレットを使った反転授業、って言葉からのイメージで、てっきりそういうもんだと思っていたのですが…。)

議員さんのブログにも「タブレットならでは」とか「授業中にタブレットを利用して」といった事が書かれていなかったので、授業中にはあまり活用されていないんでしょうかねぇ。

武雄市の公教育改革は、ボランティアが「頼みの綱」?

武雄市が花まる学習会との間で 10 年間の提携を締結(しかも、随意契約で!)したことにより開始された、市内各小学校での花まるタイム。
新聞でも取り上げられて、その実態がわかりつつあります。

 佐賀県武雄市が今年度、学習塾「花まる学習会」(さいたま市)と連携して市立小2校で始めた官民一体型教育では、地域住民が大きな役割を担う。

[From (3)地域住民 教室で学習支援 : 教育 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)]

「花まるタイム」の進行自体は、教師の役割のようですが、その進行の補助として主に各学校の通学区域内のお年寄りをボランティアとして活用していうようですね。

 住民でつくる学校支援地域本部に約50人が登録。週4回、始業前の15分間に塾教材を使って学習する「花まるタイム」で各学年の教室に分かれて、児童たちを見守る。四字熟語を大きな声で音読した児童に拍手を送り、計算問題を解けた子のプリントには赤鉛筆で花丸を描く。終了後は、子どもたちの様子などを報告し合う。

[From (3)地域住民 教室で学習支援 : 教育 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)]

さて気になったのは、下に引用する tweet。

確かに児童数の多い学校だと、 100 人近くホランティアをかき集める必要があるけど、じゃ実際に花まるタイムが実施される学校で動員される地域ボランティアは、全体で何人ぐらいになるのかを試算しようとして、各学校の学年、クラス別での児童数を調べようとうだうだしていたら、最近公開された SMILE 学習の検証報告書に記載されていたので、それをベースに計算してみることに。

佐賀県武雄市で実施されているICT教育の第1次検証報告会が6月9日、東洋大学(東京・文京区)で開かれた。2014年度に行われた、タブレットを使ったスマイル学習(武雄式反転授業)、プログラミング教育などの効果を東洋大学現代社会総合研究所が検証し、代表の松原聡氏らが報告した。報告書(PDF)は武雄市教育委員会がウェブサイトで公開している。

[From 佐賀県武雄市「ICT教育」のタブレット活用-- 「成績向上の可能性アリ」も正相関ナシ - CNET Japan]

#武雄市のタブレット教育に関しても書きたいことは色々あるけど、それはまた別の機会に。

#自治体特選ストア の不振報道は、完全閉鎖に向けての観測気球、か?

さて、先週のことになりますが、地方紙にだけど、似たようなタイミングで 佐賀県県知事選に自民党本部公認で出馬したのに落選した前武雄市長 樋渡啓祐氏が旗振りをしていた、自治体特選ストアに関する記事が掲載された。

武雄市など全国の自治体・団体が集まって地元産品をネット通販する「自治体特選ストア」の運営協議会から、2014年度に8市町が脱会した。「経費に見合う売り上げがない」と、費用対効果が得られなかったことを理由に挙げる市町が多い。自治体の通販サイト運営の難しさもうかがわせる。

[From 武雄市核に発足5年目 自治体通販サイト暗雲|佐賀新聞LiVE]

全国の自治体や団体が地場産品を販売するインターネット通販「自治体特選ストア」の加盟数が減少している。4年前の開設後、話題になり、22団体が参加した時期もあったが、売り上げ低迷などを理由に脱退が相次いだ。現在は15団体にまで落ち込み、正念場を迎えている。

[From 自治体特選ストア暗雲、低収益で脱退相次ぐ 武雄市発特産品共同販売サイト - 西日本新聞]

いずれも「不振」であることを伝えているわけですが、何故このタイミング?ということに関しては、全国「自治体特選ストア」運営協議会の総会が 5 月 13 日に行われたことが関係しているんじゃないかと、勘ぐっている。

佐賀新聞は翌日、西日本新聞は翌々日の記事掲載、しかもほぼ同じような内容で、独自取材で掴んだと思われるネタも含まれていないということから推測するに、ニュースソースは同じ。だとしたら、総会を両方の新聞社に取材させてたからなんじゃないかなぁ、という推論なんですけどね。

今更「不振だ」と言われましても…。

自治体特選ストアには「地域所得の向上を目指す」という謳い文句があるんですが、売上が上がってないことは既に明らかになっているわけで、今更「不振です」と言われてもねぇ、というのが正直なところですし、そのこと自体出品している事業者が一番わかってるんじゃないかと思うわけですよ。

市民が作った市民のための図書館のお話(文京区の場合)

三週間ほど前に、予約した蔵書の受け取りのよく利用している千石図書館に行った時のこと。
当日返却のあった蔵書を通常の配架場所に戻す前に、一時的に置かれる書架のあった 1 冊の本のタイトルが、ふと目に止まった。

その本の名前は「図書館をつくった!」。

なんと、千石図書館の紹介ページでは触れられていない、開館までの裏話と、

千石図書館は、昭和51年7月に小石川図書館の分館として木造の民家の建物を利用し「子どもの本」の貸出に重点を置き開館しました。昭和63年には独立した地区館となり、建物の老朽化に伴って平成5年に現在の建物に改築されました。

[From 千石図書館 | 文京区立図書館]

開館から改築されるまでの、図書館内でのボランティア活動(読み聞かせ)や利用者育成に関することが書かれたものでした。

早速借りて読んでみたわけですが、色々と示唆に富む内容でした。

自治体特選ストア ® は、武雄市の登録商標(第5751072号)です!

昨年度、2自治体が新たに参加するも、年度末までに 8 自治体が脱退、サイト運営会社も主要メンバーの勤務していたオフィスが入居募集物件になるなど、死に体状態なんじゃないかと思える、自治体特選ストア。
子どもの日特集や母の日特集、ゴールデンウィーク中の営業案内など、各自治体から受け取っている運営費用には微妙に見合わない感じのするレベルでの更新は続いているようですが…。

さて、その自治体特選ストアの名称について、武雄市が商標登録の申請を行っていたものが、正式に登録商標 第 5751072 号として登録されました。ロゴマークのほうも申請が行われていますが、こちらはまだ登録には至っていないようです。

でも、武雄市は

さて、ここで気になる点が出てくるわけです。

商標の保持者となった武雄市は、昨年度中に F&B ホールディングス企業連合なる任意団体から、脱退していることが分かっています。全国「自治体特選ストア」運営協議会には、継続して所属していますが、この商標の扱いに関する取り決めは、協議会参加の各自治体との間で行われているのか、という点。
そもそも、武雄市が商標登録手続きしたこと自体を、各自治体は知っていたんでしょうか?

方向が誤っているなら、停滞でもいいじゃないか

武雄市にまつわる問題を追いかけてきた皆様におかれましては、お疲れ様でした。
樋渡啓祐氏が佐賀知事選で落選となり、「ただの人」になったことで、一区切りがついたわけですが、氏が残した各種の施策はまだ継続中ですから、これからが本番ということでも有り、気が抜けないんですけどね。

樋渡さんは「私の力不足が今回の結果を招き、申し訳ありません」と深々と頭を下げた。

[From 【動画】樋渡氏「私の力不足」 改革派、夢絶たれる|佐賀新聞LiVE]

まぁ、常々、樋渡氏本人が口にしていた通りの結果となったわけですから、本望だったのではないかと思いますがね。

もし、僕がダメだったら選挙で落とせって言ってる。

[From 樋渡啓祐 on Twitter: "首長とは選んだ市民が育てるもの。私はそうやって市民に育てられている。もし、僕がダメだったら選挙で落とせって言ってる。RT @kintarou0731: @hiwa1118 市長、佐賀にも誰か若くて改革派の人、いませんか?佐賀市長は、職員や、議員の味方です。市民目線じゃない。"]

前進する先が崖っぷちでも「前進」して良いのですか?

樋渡氏は、今回の佐賀県知事選の争点を

みなさんたちが住むまちが、前進するのか、それとも停滞するのか。この一点だけなんです。

[From 今回の選挙の争点はただ一つ! : 武雄市民物語]

としていたわけですが、進む先が崖っぷちや地雷原であっても「前進する」ことが良いことなのでしょうか?行き先や目的地が間違っていたら、立ち止まって再考することは悪いことなのですか?

少なくとも、樋渡氏が問うた「前進か停滞か」という問いに対して、有権者は「停滞」を選択したと言えるわけですが、それは「間違った行き先への前進はしない」という有権者の意思表示であったのだと思います。

#自治体特選ストア は、泥船化してないだろうか?

宮崎県日南市が仮オープンしたと思ったら、今度は福岡県鞍手町も「引くか?進むか?」の瀬戸際にいるという話が出て来ています。

徳島真次町長が大々的に記者会見して始めた肝煎り事業だが、運営委託業者に月15万円の運用費を支払う一方、これまでの売り上げは19万3645円(14年11月末現在)で、現在でも20万円程度。10月には静岡県三島市が脱退しており、同町も「継続するか、新たな産業支援を始めるか、熟考中」としている。

[From 鞍手町:ネット販売に苦戦 月15万円の運用費で加入1年 総売り上げは20万円 町「継続」か「新たな支援」か熟考中 /福岡 - 毎日新聞]

記事にもある通り脱退済みの静岡県三島市、今の時点では新聞などで報じられていないけど、今月一杯で脱退することを公式に発表した岐阜県関市に続く三例目となるか、鞍手町の判断に注目せざるを得ないわけですが、

一方、「サイト開設後、町と業者が一体となって町の振興を考える構造ができた」とプラス面も自認する。

[From 鞍手町:ネット販売に苦戦 月15万円の運用費で加入1年 総売り上げは20万円 町「継続」か「新たな支援」か熟考中 /福岡 - 毎日新聞]

こういう面が浮き彫りになったのであれば、次にうまく活かして欲しいトコロ。(とは言え、高い授業料になったことは、間違いないですね。)