情報弱者

いろいろ、見て回っていて、こんな記事を見つけたので、ご紹介。

【レポート】情報化社会に忍び寄る危険 - 産総研・高木浩光氏に聞く (2) XSSの脆弱性とS/MIME、フィッシング詐欺は防げるのか (MYCOM PC WEB)
今後は、(日本人がフィッシング詐欺に)慣れていないところにいきなり高度な手口が使われて、ものすごい大規模に、一斉に被害が出る恐れがある」(同)と高木氏は警告する。

ま、詳しい内容は、サイトのほうを見てくださいな。
で、国が電子政府を目指して行政サービスにInternetを利用しようという動きも考えれば、各種の行政サービス窓口の一部としてWebサイトを使うようなところも出てくるでしょう。そうすると、記事で紹介されているような手口を使って、自治体を偽装したサイトへアクセスさせて、住所や家族構成などの個人情報を取得する、というようなことも発生しないとも限らないわけだ。


もちろん、サイト側での対策が行われていることが前提としても、利用者側の意識を高めるという対策もしなくてはいけないわけでしょうね。でも、2年ぐらい前まで頻繁に行われていたIT講習会もすでに終わっているし、そのなかでも情報セキュリティに関しての内容はやってなかったんじゃないかと・・・。

現状ではボランティアベースで頑張っている人達がいる分、未だマシなのかもしれないけど、実際の現場レベルでは、


一番そういうのを必要としている障害者や高齢者に対する対策は皆無(または無意味なことばかり)で、国の施策を取り入れていますよという体裁だけって感じなんですよねぇ。
行政(特に葛飾区)には、そういうところが多く見られて、わしはいつも憤りをかんじているのです。

というような声も聞こえてくるので、ボランティアベースでは、やはり限界があるんでしょう。

そろそろ、行政として「ネット上の脅威から身を守るため」の何かしらの対応をしないといけない状況なんではないかと思うんですがねぇ。
学校の授業で取り上げてもらうのは当然として、振り込め詐欺に見て取れるように、高齢者のほうがフィッシング詐欺の被害に会う可能性が高いんではないかと(個人的には)感じるので、そのあたりも考えてほしいなぁ~。

Wordが使える、Excelが使える、というのは情報リテラシーの中でも実は副次的なことで、ネットを使ったコミュニケーション能力や怪しいWebやメールから身を守る能力のほうが、ず~っと重要なんじゃないかと思ったりするわけで・・・。
#ただ、こういうことを話せる技術者・講師が少ないんじゃないかというのも、心配だ・・・。

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