自治体特選ストアの "不都合な真実" とは?

GMOメイクショップからの個人情報漏洩絡みで、自治体特選ストアにも波及するんじゃね?って書いたわけですが、

もし、漏れていたとして、これらの情報漏洩が起きたことが「参加自治体に伝えられるのかどうか」が焦点となるわけですが…。

[From 自治体特選ストアの前身である JAPANsg 時代の個人情報、漏れてませんよね? - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

とりあえず、現存している各自治体の自治体特選ストアの Facebook ページに、以下の様なコメントを入れてみた。

自治体特選ストア〇〇では、2015年4月のYahoo!ショッピング移転前の〇〇sg時代にGMOメイクショップのシステムを利用していたかと思います。

そのGMOメイクショップにおいて、2014年9月に発生していた個人情報の漏洩事故が当初発表時よりも情報の流出規模が大きかったことを、2016年6月21日付で公表しておりますが、〇〇sgにおいては利用者の個人情報の漏洩は発生していないのでしょうか?
漏洩の有無にかかわらず、過去の利用者に向けて何らかのアナウンスを行う必要があるかと思われますが、いかがでしょうか?

https://www.makeshop.jp/main/support/notice/info_detail.html/20140925181803.html

本当であれば、今年の3月末までに自治体特選ストアから脱退した自治体にも、何らかの形で問い合わせたりしないといけないと思うんですが、そのへんは別途やるとして…。

自治体特選ストアの前身である JAPANsg 時代の個人情報、漏れてませんよね?

チラホラと、個人情報漏洩の話が、ニュースになって流れていますが、今日見かけたのがこんなやつ。

情報の流出の原因は 2014年9月24日に発生したネットショップ構築サービス「MakeShop」への不正アクセスによるものです。発生直後の段階では明らかとなっておりませんでしたが、現在までの長期にわたる調査期間を経て、事態の発生した2014年9月24日までに当ショップに会員登録いただいたお客様の情報も流出していたことが、新たに発覚したと報告を受けております。

[From 「伊藤ハムマーケット」会員様へのお知らせ(MakeShopへの不正アクセスについて)[PDFより]]

MakeShopといばえば、Yahoo!ショッピング移行時に 自治体特選ストア と解消された JAPANsg が使っていた通販ASPなんですよねぇ。

商品説明ページにある"すぐに注文する"ボタンをクリックすると、カートに商品を追加、自動的に注文者情報の入力画面まで進みます。途中、japan-sg.jp ドメインでのカードが表示されますが、直後になんの説明もなく makeshop.jp ドメインのサイトに切り替わります。

[From こんな運営の通販サイトで大丈夫か?(その2) #JAPANsg - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

MakeShop を利用していることは運営サイドは伏せていましたけど、注文手続きの流れの中で MakeShop のドメインに遷移していくところまでは隠せていなかったので、公然の秘密のような状態になっていました。

さて、伊藤ハムの出したプレスリリースのPDF、2ページ目以降にMakeShopの運営も土であるGMOメイクショップからの報告文書がまるまる添付されています。そこも読み進めてみると、3ページ目に興味深い記述が、ちらほら。

■今回調査で判明した件数

2014 年 9 月当時に漏えいしていたことが判明した件数は以下の通りとなります。

(1)2014 年 9 月 24 日までに「MakeShop」をご利用されていた店舗様のうち 6,116 店舗様の情報

1)店舗数の内訳(※2016 年 6 月時点)
運営中の店舗様数:531 店舗
退店済み店舗様数:5,585 店舗

2)店舗情報
ショップ ID / ショップパスワード / ショップ住所 / ショップ電話番号
申込者名 / 申込者電話番号 / メールアドレス など
[From 「伊藤ハムマーケット」会員様へのお知らせ(MakeShopへの不正アクセスについて)[PDFより]]

2014年時点で全部で何店舗あったのかわかりませんが、6千店舗強の店舗情報が漏れていたと。

#自治体特選ストア の不振報道は、完全閉鎖に向けての観測気球、か?

さて、先週のことになりますが、地方紙にだけど、似たようなタイミングで 佐賀県県知事選に自民党本部公認で出馬したのに落選した前武雄市長 樋渡啓祐氏が旗振りをしていた、自治体特選ストアに関する記事が掲載された。

武雄市など全国の自治体・団体が集まって地元産品をネット通販する「自治体特選ストア」の運営協議会から、2014年度に8市町が脱会した。「経費に見合う売り上げがない」と、費用対効果が得られなかったことを理由に挙げる市町が多い。自治体の通販サイト運営の難しさもうかがわせる。

[From 武雄市核に発足5年目 自治体通販サイト暗雲|佐賀新聞LiVE]

全国の自治体や団体が地場産品を販売するインターネット通販「自治体特選ストア」の加盟数が減少している。4年前の開設後、話題になり、22団体が参加した時期もあったが、売り上げ低迷などを理由に脱退が相次いだ。現在は15団体にまで落ち込み、正念場を迎えている。

[From 自治体特選ストア暗雲、低収益で脱退相次ぐ 武雄市発特産品共同販売サイト - 西日本新聞]

いずれも「不振」であることを伝えているわけですが、何故このタイミング?ということに関しては、全国「自治体特選ストア」運営協議会の総会が 5 月 13 日に行われたことが関係しているんじゃないかと、勘ぐっている。

佐賀新聞は翌日、西日本新聞は翌々日の記事掲載、しかもほぼ同じような内容で、独自取材で掴んだと思われるネタも含まれていないということから推測するに、ニュースソースは同じ。だとしたら、総会を両方の新聞社に取材させてたからなんじゃないかなぁ、という推論なんですけどね。

今更「不振だ」と言われましても…。

自治体特選ストアには「地域所得の向上を目指す」という謳い文句があるんですが、売上が上がってないことは既に明らかになっているわけで、今更「不振です」と言われてもねぇ、というのが正直なところですし、そのこと自体出品している事業者が一番わかってるんじゃないかと思うわけですよ。

自治体特選ストア ® は、武雄市の登録商標(第5751072号)です!

昨年度、2自治体が新たに参加するも、年度末までに 8 自治体が脱退、サイト運営会社も主要メンバーの勤務していたオフィスが入居募集物件になるなど、死に体状態なんじゃないかと思える、自治体特選ストア。
子どもの日特集や母の日特集、ゴールデンウィーク中の営業案内など、各自治体から受け取っている運営費用には微妙に見合わない感じのするレベルでの更新は続いているようですが…。

さて、その自治体特選ストアの名称について、武雄市が商標登録の申請を行っていたものが、正式に登録商標 第 5751072 号として登録されました。ロゴマークのほうも申請が行われていますが、こちらはまだ登録には至っていないようです。

でも、武雄市は

さて、ここで気になる点が出てくるわけです。

商標の保持者となった武雄市は、昨年度中に F&B ホールディングス企業連合なる任意団体から、脱退していることが分かっています。全国「自治体特選ストア」運営協議会には、継続して所属していますが、この商標の扱いに関する取り決めは、協議会参加の各自治体との間で行われているのか、という点。
そもそも、武雄市が商標登録手続きしたこと自体を、各自治体は知っていたんでしょうか?

Facebook Page における「いいね」のカウント方式変更の影響はあったのか?の続き

気になるのは、 satisfaction guaranteed の「いいね」はこの 1 年間と同じように少しずつ減少していくのか、他のところと同様に大きく減少するタイミングが出てくるのか、ということですが…。

[From Facebook Page における「いいね」のカウント方式変更の影響はあったのか? - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

と書いていた件ですけど、やっぱり影響があったようで、エントリーを書いてあげたあとに変化が…。

satisfaction guaranteed の「いいね」の1年6ヶ月の軌跡

3 月23 日に、値にして 23 万いいねほどを 8 時間ちょっとの短時間で削られる結果となったようです。

Facebook Page における「いいね」のカウント方式変更の影響はあったのか?

観測範囲が、非常に狭いのは許していただくとして、今月の初めにに流れた Facebook Page の「いいね」のカウント方式の変更に関しての影響をチェックしてみた。

Facebookは米国時間3月5日、アカウントを無効にした人または亡くなった人によるlikeをカウントに含めないことにすると述べた。Facebookのlikeは、Pageの人気を測るための重要な基準であり、広告主らが注目する指標である。

[From 「Facebook Page」で「Like」のカウント方法が変更に - CNET Japan]

この件に関する、Facebook からの公式なリリースは、こちら。

There are two primary benefits to removing voluntarily deactivated and memorialized Facebook accounts from Pages’ like counts:

[From Update to Page Like Counts | Facebook for Business]

実態は、どうだったのか?

そもそも、こういった基準見直しとかで大きな影響を受けやすいのは、多くの「いいね」を獲得しているところだろうとは思っているのだけど、例えば satsifaction guaranteed はこの1年間は定常的な減少は続けているものの、今回の見直しの影響は、今のところ受けてない模様。

satisfaction guaranteed の「いいね」の推移

#何か商品とか売り物があったわけでもないのに、2週間程度で 10 万 もの「いいね」を集めていた事自体が異常とも思えるわけですけど。

#自治体特選ストア という泥船からの脱出

自治体特選ストアに参加中の鞍手町の苦戦が伝えられたのが、ほぼ 2 ヶ月前。
やはり「撤退」という選択をした模様。

鞍手町は2013年末に加わった全国の特産品を販売するインターネットサイト「自治体特選ストア」を、今年度末で離脱することを決めた。

[From 鞍手町:自治体特選ストア離脱へ 業者のHP開設支援 /福岡 - 毎日新聞]

これで、自治体特選ストアへの名称変更のタイミングで撤退した静岡県三島市、今年の 1 月末で閉鎖となった岐阜県関市に続き、撤退が確定した 3 番目の自治体となりました。
1 年と 1 ヶ月ほどでの撤退表明ということですから、行政が結果を見て判断するタイミングとしては、かなり早いように感じます。

これ以外の自治体でも、少なからずとも動きがあるようで、議会だよりに自治体特選ストアに関する答弁内容が掲載された長崎県東彼杵町や、来年度の予算に自治体特選ストアの運営費が計上されなかった京都府京丹後市など、年度内に撤退しそうな自治体が、まだ出て来そうな雰囲気。

行政評価報告で事業廃止の評価が出た石垣市も、来年度以降も継続が難しい状況なのではないかと思うわけですが、どうなるのでしょうね。

このうち、「石垣島sg」はサイト運営費が年間200万円に対し、4—12月の売り上げが20万円と費用対効果が低いとして「廃止」評価となった。

[From 「事業廃止や見直しを」 外部評価委が市長報告 | 八重山毎日新聞社]

「売れていない」ことが議会答弁の中で示された自治体(前述の東彼杵町や郡山市とか)もあるようですが、他の自治体は、今度どうするつもりなのでしょうか?
来年度の予算審議の行われるこの時期は、要注意ですね。

#自治体特選ストア は、泥船化してないだろうか?

宮崎県日南市が仮オープンしたと思ったら、今度は福岡県鞍手町も「引くか?進むか?」の瀬戸際にいるという話が出て来ています。

徳島真次町長が大々的に記者会見して始めた肝煎り事業だが、運営委託業者に月15万円の運用費を支払う一方、これまでの売り上げは19万3645円(14年11月末現在)で、現在でも20万円程度。10月には静岡県三島市が脱退しており、同町も「継続するか、新たな産業支援を始めるか、熟考中」としている。

[From 鞍手町:ネット販売に苦戦 月15万円の運用費で加入1年 総売り上げは20万円 町「継続」か「新たな支援」か熟考中 /福岡 - 毎日新聞]

記事にもある通り脱退済みの静岡県三島市、今の時点では新聞などで報じられていないけど、今月一杯で脱退することを公式に発表した岐阜県関市に続く三例目となるか、鞍手町の判断に注目せざるを得ないわけですが、

一方、「サイト開設後、町と業者が一体となって町の振興を考える構造ができた」とプラス面も自認する。

[From 鞍手町:ネット販売に苦戦 月15万円の運用費で加入1年 総売り上げは20万円 町「継続」か「新たな支援」か熟考中 /福岡 - 毎日新聞]

こういう面が浮き彫りになったのであれば、次にうまく活かして欲しいトコロ。(とは言え、高い授業料になったことは、間違いないですね。)

武雄市の Facebook 活用事例は、他の自治体の手本となりうるか?

ICT 活用の先進自治体()として誉れの高い武雄市。
文京区でも、その先進事例を視察するということで、武雄市に視察に行ったことは、以前書いたエントリーの通り。

区議会だよりに書いてあるとおり、今回の視察目的は『「フェイスブック及びオープンデータを活用した情報発信・共有」に関する調査・研究』ということで、一体どんな説明を受けてきたのか、というのが非常に興味のあるところでしたのでね…。

[From #武雄市 視察の件、情報公開請求してみました #文京区 - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

確かに、武雄市役所の Facebook ページは更新頻度も高く、「情報発信」という側面だけを見れば、うまくいっているように見えなくもありません。

ただ、ボク自身もいつくかコメントを付けさせてもらっているものがありますが、それらに対して武雄市側からは返信であったり回答であったり、というものをもらった記憶がありません。コメントしている内容も、どちらかと言うと批判的な内容が多いので、返信する側は対応が難しいのだと思うのですけど、他の人が付けている批判的な内容のコメントに対しても、一切の反応がない(いいね、だけが付くことはある)のはいかながものでしょうね?
そもそも、 Facebook の双方向性を活かして、住民とのコミュニケーションを取り、日々の業務だったり施策に活かすのが目的だったんじゃないかと思うのですが。

#JAPANsg は 10 月 1日、自治体特選ストアに生まれ変わります! #自治体通販

事前情報通り、JAPAN sg は 「自治体特選ストア」という名前になることで、確定のようです。
個々の自治体の単位では「自治体特選ストア ◯◯」(◯◯の部分が自治体名)と。

新しい名前は、「自治体特選ストア GTS」だそうです。GTS って略称だと思うのですけど、フルネームが知りたいところ…。

[From #JAPANsg 消滅、そして GTS へ - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

名前を漏らしてしまった商業施設のプレスリリースの方は、どこからかの要請があったのか、2回ほどプレスリリースの書き換えが行われたようで、スクリーンショットで確保しておいた文面は、今では見ることが出来なくなっています。

で、オープン準備の方は着々と進んでいるようでして、移行先となる Yahoo! ショッピング内に、現時点でここまで準備がされているようです。あとは、商品を並べるだけ、というところでしょうか?

ちなみに、URL は http://store.shopping.yahoo.co.jp/gts-koriyama/ となるようです。( "gts-koriyama" の "koriyama" の部分が各自治体の英文表記で置き換わる。)