メッシュWi-Fi/AiMesh対応ルーター ASUS RT-AC68UとLyra miniを試す(その4)

Lyra mini に関するエントリーの第四弾。
今回、お借りした機材は、 Lyra mini だけじゃなく、 Wi-Fi ルータの RT-AC68U も含まれていたので、それもまとめてメッシュネットワークを組んでみた。

以上 Lyra mini だけでメッシュ組んたパターンは終わり。次は、RT-AC68U を起点に Lyra mini でメッシュを組んでみたらどうなるか、を試してみたいと思います。

[From メッシュWi-Fi/AiMesh対応ルーター ASUS RT-AC68UとLyra miniを試す(その3) - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

度々使っている下の図でいうと、Lyra-a の部分を RT-AC68U に変えてメッシュネットワークを形成してみた、という形。(一応、パフォーマンスも測定はしてみたので、それに関しては後ほど。)

テスト実施時のネットワーク構成

RT-AC68U の初期セットアップですけど、これは Web インターフェースだけでなく、 iOS/Android アプリの ASUS Router アプリからも実施できるので、このアプリでチャッチャとセットアップ。

iOSのネットワーク設定で初期設定値のSSIDを選択アプリから設定開始既存ネットワークへの接続形態を選択ようこそ画面へ遷移

一度、工場出荷状態で設定されている SSID を使ってスマホを繋ぎ、その状態でアプリから設定していくんですが、途中 SSID を工場出荷のものから任意のものに変更をするところがあるので、

SSIDとパスワードを初期値から変更Web設定画面ログイン時のユーザとパスワードを設定初期設定完了設定したSSIDでスマホを接続し直す

そこで SSID を変更したあとに、スマホ側の Wi-Fi 設定で任意に指定した SSID で繋ぎ直せば、アプリからの設定を継続したり、Web設定画面にアクセスしたりすることができるように。

クイックセットアップ画面Web設定画面

ここまでくれば、 RT-AC68U に設定した SSID をPC やスマホの Wi-Fi 設定で指定すればネットワークを使い始められるのですけど、Lyra mini とのメッシュネットワーク( AiMesh )を構成するために、もう少し設定を行います。メッシュネットワークの設定も、Router アプリで行います。

Lyra mini のほうは、工場出荷状態に戻して(電源 ON の状態で、 Lyra 本体の裏側にあるリセットボタンを 5 秒以上押しっぱなしに)電源を入れておきます。Route アプリ側で Lyra を認識すると、 AiMesh が利用可能な状態になるのでシステムメニューから検索ボタンをタップ。

システム画面の検索をタップノードとして利用可能なLyra miniがリストアップされるLyra miniへの接続開始Lyra miniの設置場所を設定して、AiMeshに追加

メッシュネットワークに組み込めるLyra miniがリストの表示されたら、それをタップして接続を開始。途中、設置場所を聞かれるので設置場所を設定し、

AiMeshへの追加完了デバイス一覧にLyra miniが見える

デバイス一覧に Lyra mini がリストアップされれば、設定完了。
本当は、RT-AC68U の下に Lyra mini 2 台繋ぎたかったのだけど、なぜか 1 台しか認識してくれなかったので、図の通りの構成しかとれなかったのは残念…。(Web サイトに有る仕様を見ると、「 AiMesh の最大構成可能台数は 5 台」となっているので、繋がらないわけではないはずなのだけど。)

んで、実際のトラフィックとか

前回と測定条件を合わせる形で iperf3 を使ってトラフィックを 2 回づつ測ってみたのですが、Lyra mini だけで AiMesh を構成するよりも良い結果が出ました。RT-AC68U は外部アンテナ装備なので、Lyra mini よりも電波の送受信状態が良いのだろうと考えれば、まぁ納得できる数値かなぁと…。

----- RT68U
[ ID] Interval Transfer Bitrate Retr
[ 5] 0.00-60.21 sec 2.16 GBytes 308 Mbits/sec receiver
[ 5] 0.00-60.04 sec 2.06 GBytes 294 Mbits/sec receiver
[ 5] 0.00-60.05 sec 2.49 GBytes 356 Mbits/sec 8 sender
[ 5] 0.00-60.05 sec 2.59 GBytes 371 Mbits/sec 7 sender
----- Lyra-mini
[ ID] Interval Transfer Bitrate Retr
[ 5] 0.00-60.05 sec 1.73 GBytes 247 Mbits/sec receiver
[ 5] 0.00-60.05 sec 1.85 GBytes 265 Mbits/sec receiver
[ 5] 0.00-60.05 sec 2.49 GBytes 357 Mbits/sec 9 sender
[ 5] 0.00-60.05 sec 2.61 GBytes 374 Mbits/sec 7 sender

ただ、 Lyra mini でも見られた計測中にデータの送受信が途切れる事象が、RT-AC68U でも発生していたのは、ちょっと気になりましたけど。

モニター終わってみて…

1 ヶ月半ほどモニターしていたわけですが、いろいろと弄り回して感じたのは、 ASUS の場合 Lyra シリーズと RT-AC68U などの Wi-Fi ルータを混在させてメッシュネットワークを構成できるのが強みだなぁ、ということ。 Wi-Fi ルータ側に装備されている USB ポートを活用することで、メッシュネットワーク内に NAS やプリンタサーバが用意できるといったことができるのは、他社のメッシュ Wi-Fi システムでは見られない特徴だと思います。

Lyra mini の LED の主張が激しいデザインは、個人的にはチョットナーと思うのですけど、Web 設定画面で細かく設定ができたり、AiMesh 対応 Wi-Fi ルータと組み合わせることで機能が拡張できるという点で、バリバリ使い倒したいという人には良い選択肢になるのではないかと思います。> Lyra mini

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コメント(2)

通りすがりのGG 返信

おかげさまで、AiMesh 構成の設定ができました。

AiMesh 構成の設定時に、AiMeshノード側で[ペアリング]ボタンを押す必要があると
勘違いしていました。こちらの記事で、間違いに気がつきました。

ちなみに、私の方の機器構成は以下のようになっています。
AiMeshルーター:ASUS RT-AC88U
AiMeshノード :Lyra mini x 2台

> 本当は、RT-AC68U の下に Lyra mini 2 台繋ぎたかったのだけど、
> なぜか 1 台しか認識してくれなかったので、
> 図の通りの構成しかとれなかったのは残念…。
> (Web サイトに有る仕様を見ると、
> 「 AiMesh の最大構成可能台数は 5 台」となっているので、
> 繋がらないわけではないはずなのだけど。)
AiMeshノードは2台とも、RT-AC88U に繋がりましたので
仕様は正しいのではないかと思います。
関係あるかどうかわかりませんが、AiMeshノードは
1台ずつ電源を入れて構成しました。
設定中は、AiMeshノード2台は同時には電源を入れていませんでした。

なお、私の方では WiFi 接続だけでは、AiMeshノードを1台も繋げられなかったので
AiMeshルーターのLANポートとAiMeshノードのWANポートをLANケーブルで直結して
設定しました。
添付されていた「かんたんセットアップガイド」の結線図を参考にして作業をしたのですが、
図が間違っていてここでも躓きました。
# こちらは、 ASUS WEBサイトの
# FAQ「[Lyra] Lyra製品をAiMeshに追加する方法を教えてください」に
# PCとの結線図があったので、「かんたんセットアップガイド」の結線図が
# 間違っていることに気が付きました。

ありがとうございました。

以上.失礼します。

匿名希望 返信

LyraTrioの二台目の接続についての情報とても助かりました
感謝します

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