海老名市立図書館での著作権侵害状態は、改善されたのか?

以前、指摘していた、海老名市立図書館の Web サイトで恒常的に著作権の侵害をしている状態にあるのかも、と指摘していた件ですが、

Webサイトに掲載されているもの全てが「海老名市または指定管理者」と主張しているわけですけど、検索結果画面で利用している Google ブックスが提供している書影データって、著作権者は Google になるんじゃないでしょうか?

[From 海老名市立図書館での著作権侵害は他にもあるのでは?というお話 - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

どうやら、その状況が回避されたように思われます。

どこが問題だったのか?

問題だったのは、サイトポリシーに記載される「著作権について」の文章。

現存するアーカイブで 8月 20 日頃に取得されたものまでは、以下のように

本サイトに掲載されている情報(文章・ロゴ・商標・映像・写真・イラスト等を含むがそれらに限らない)の著作権その他の知的財産権は、特段の記載がない限り海老名市または指定管理者が保有しております。

[From サイトポリシー | 海老名市立図書館]

蔵書検索で表示される書影データを Google Books APIs を経由して表示しているにも関わらず、それについて「特段の記載」をしていないことから、Web サイト中のコンテンツ全てに対して「海老名市または指定管理者が保有」と権利主張しているような状態となっていたわけです。

最近になって、サイトポリシーをチェックしたところ、「著作権について」の部分が以下のように書き換えられていることが確認されたため、一応 Google に対する著作権侵害が行わていている疑いはなくなった、と言える状況になったのかな、と…。

本サイトに掲載されている個々の情報(文章・写真・イラストなど)は、著作権の対象となっています。また、本サイト全体も編集著作物として著作権の対象となっており、ともに著作権法により保護されています。

[From サイトポリシー | 海老名市立図書館]

まぁ、相変わらず Google Books APIs を利用した書影データの表示については、明示していないんですけどね。

あと、サイトポリシーの改訂をいつ行ったのか、という改版履歴の日付が入ってないので、いつ改版したのがよくわからないんですよねぇ。少ないことも、ここ 2 ヶ月以内に手直しされた、ということだけは言えるわけですがね。(リニューアルから1年近く放置していた、ということでもあるのだな。)


相変わらず…

Google Books APIs 絡みといえば、相変わらず 筒井康隆の「愛のひだりがわ」(岩波書店版)の書影が不適切なもののままなんですよね。
一時的に検索結果に表示されないように書影データを差し替え、ということを何度かやっているようですが、Google Boobks APIs 側が直っていないためにしばらくすると元通り。その Google Books APIs が元にしている書影データは、TSUTAYA オンラインのもののようなので、もしかするとそっちを差し替えないと治らないんじゃないんですかねぇ、と…。。

#Google Books APIs 使って表示、って明示しておけば、変なツッコミ食らっても Google のせいに出来るのなぁ…。

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コメント(1)

ななん 返信

そもそも書影にGoogleの著作権があるとは?
書影をスキャンした画像には写真の著作権はありません。版画写真事件参照。Googleの権利を侵害しているというのがわかりません。

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