方向が誤っているなら、停滞でもいいじゃないか

武雄市にまつわる問題を追いかけてきた皆様におかれましては、お疲れ様でした。
樋渡啓祐氏が佐賀知事選で落選となり、「ただの人」になったことで、一区切りがついたわけですが、氏が残した各種の施策はまだ継続中ですから、これからが本番ということでも有り、気が抜けないんですけどね。

樋渡さんは「私の力不足が今回の結果を招き、申し訳ありません」と深々と頭を下げた。

[From 【動画】樋渡氏「私の力不足」 改革派、夢絶たれる|佐賀新聞LiVE]

まぁ、常々、樋渡氏本人が口にしていた通りの結果となったわけですから、本望だったのではないかと思いますがね。

もし、僕がダメだったら選挙で落とせって言ってる。

[From 樋渡啓祐 on Twitter: "首長とは選んだ市民が育てるもの。私はそうやって市民に育てられている。もし、僕がダメだったら選挙で落とせって言ってる。RT @kintarou0731: @hiwa1118 市長、佐賀にも誰か若くて改革派の人、いませんか?佐賀市長は、職員や、議員の味方です。市民目線じゃない。"]

前進する先が崖っぷちでも「前進」して良いのですか?

樋渡氏は、今回の佐賀県知事選の争点を

みなさんたちが住むまちが、前進するのか、それとも停滞するのか。この一点だけなんです。

[From 今回の選挙の争点はただ一つ! : 武雄市民物語]

としていたわけですが、進む先が崖っぷちや地雷原であっても「前進する」ことが良いことなのでしょうか?行き先や目的地が間違っていたら、立ち止まって再考することは悪いことなのですか?

少なくとも、樋渡氏が問うた「前進か停滞か」という問いに対して、有権者は「停滞」を選択したと言えるわけですが、それは「間違った行き先への前進はしない」という有権者の意思表示であったのだと思います。


ネットは影響したのか

「ネットはリアルに影響しない」といいながら、ネット上で吐いた暴言や脅迫まがいの言動など、自らがネット上で発した「言葉」の蓄積が、結果的に「氏の人格に問題有り」という警鐘になっていったのではないかと…。

意見を述べた一般の方に暴言を吐いたり権力による言論封殺を行っています

「君はゴキブリ以下」「あはは。真に受けてる。」「ひまじんうんこ」これらは樋渡啓祐候補がツイッターやフェイスブック上で一般の方に向けて発した言葉です。

[From あなたは樋渡啓祐を佐賀県知事に選びますか?]

「本当にネット上の情報により情勢が左右されたのか」という点については、今の時点では不明ですが、樋渡氏が行ってきた政策の裏取りのために、武雄市のみならず関係する自治体に対して広く行われた情報公開請求によって得られた大量の公文書の存在や、その公文書自身や分析結果がネットで公開されていたこと、そしてそれは個々人により自発的に行われ、その個々人がゆるくネット上で連帯していたことは、「FACEBOOK市長」と言われてきた樋渡氏のネットの使い方とは対極にあったといえるかもしれません。

そして、自分でも、

と書いているとおりで、一度ネット上に流れた発言や公文書に基づいた批判は消えることなく彷徨い続け、これからも樋渡氏の前に壁として立ちふさがる事になるのは間違いないでしょう。

こちらの方には「おめでとう」を、だが夢々油断するなかれ…

明日は当選証書授与式。いよいよこれからがスタートです。皆さん、よろしくお願いします。

[From 当選! - こまっちゃん、走ります!]

今までの樋渡市政の問題点を厳しく見つめ指摘してきた人達の眼は、後継者と指名され「樋渡市政を継承する」として当選したあなたの一挙手一投足に注目することになったという点を忘れることなく、「市民のための」市政に邁進していただきたいですね。
図書館のこと、自治体通販のこと、教育のこと、この他にも、まだまだ問題を抱えたままなのですから…。

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