Debian 8.0 をインストールしてみる:基本編

先週末にリリースされた "jessie" こと Debian 8.0 。

After almost 24 months of constant development the Debian project is proud to present its new stable version 8 (code name Jessie), which will be supported for the next 5 years thanks to the combined work of the Debian Security team and of the Debian Long Term Support team.

[From Debian -- News -- Debian 8 "Jessie" released]

とりあえず、VirtualBox 上の仮想マシンに対してインストールしてみたので、エントリーを起こしてみた。

jessieインストール用の仮想マシンの設定

対象とした仮想マシンの設定ですが、

  • チップセットを ICH9 に

としています。


debian installer の起動画面

VirtualBoxでの仮想マシンの設定が終わったら、インストールイメージ( debian-8.0.0-amd64-i386-netinst.iso )を使って起動するようにして、仮想マシンを起動すると、 debian installer の画面が表示されます。
カーソルキーの上矢印、下矢印で選択肢を選べるので、今回は "64 bit graphical install" を選択してから Enter 。

なお、これ以降の手順やスクリーンショットは、人手による選択や入力を必要とするところだけで、途中自動的に処理される部分の説明は省きます。



言語の選択

次に、言語選択のメニューが表示されるので、メニューの中から "日本語" 選択して、"continue" ボタンをマウスでクリック。
"graphical install" を選択しているので、ボタンの押下やリストからの選択肢の決定や、ラジオボタン、チェックボックスのチェックはマウスを使って操作できます。


場所の選択

場所の選択は、"日本" が選択された状態なので、そのまま "続ける" を押下。
勿論、マシンの設置場所に合わせて、別の国を選択しても構いません。


キーボードの設定

マシンに接続されたキーボードの種類に合わせて、キーマップを選択します。
言語の選択、場所の選択で "日本" を選択してきているので "日本語" が選択された状態になっていますが、仮想マシンを動かしている Mac では ASCII 配列の US キーボードを使っているので、実際には "米国" を選んでいます。


ネットワークの設定:ホスト名

キーボードの設定が終わると、ネットワークインタフェースを自動検出、ネットワークの設定が行われます。
DHCP サーバの動作している環境であれば、自動的に IP アドレスの割当を受けた後に、ホスト名の入力を求められるので、ここでホスト名を決定。


ネットワークの設定:ドメイン名

続いて、ドメイン名を入力。
自分が所有しているドメイン名がある人はそれを、それ以外であれば "localdomain" を入れておけば吉。


root パスワードを設定

rootパスワードを入力。
くれぐれも忘れないように、注意しましょう。


一般ユーザの作成:フルネームを設定

一般ユーザを作成。まずはフルネームを入力。


一般ユーザの作成:アカウント名を設定

続いてアカウント名を入力。
前のステップで入力したフルネームから自動生成されたアカウントで良ければ、そのまま。変えたければ任意のアカウント名を入力。


一般ユーザの作成:パスワードを設定

作成する一般ユーザのパスワードを設定。
ここのパスワードを忘れないように。


ディスクのパーティショニング:その1

ディスクの自動検出処理が終わると、ディスクのパーティショニングに関する設定。
まず、パーティショニング方法を選択するように指示されるので、"ガイド - 最大の連続空き容量を使う" のまま、"続ける" 。


どのようなパーティション設定にするのかを選択

続いて、どうパーティション分割するかの選択を求められるので、 デフォルトでの選択肢のまま、 "続ける" 。


パーティショニングの確認

どのようにパーティショニングするのかが表示されるので、そのままで良ければ "続ける" 。


パーティション設定の再確認

パーティションの作成前に、再確認画面が出るので、問題なければ "はい" を選択して、"続ける" ボタンを押下。
ディスクのパーティショニング、フォーマットが実行され、それに続いてベースシステムのインストールが行われます。


パッケージマネージャの設定:アーカイブミラーの設置国を選択

ベースシステムのインストールが完了すると、パッケージをどこからダウンロードするのかの設定を行います。
まずは、どの国に設置されたアーカイブミラーからパッケージをダウンロードするのかを選択。


パッケージマネージャの設定:Debian アーカイブミラーを選択

続いて、選択した国に設置されている Debian アーカイブミラーがリストアップされるので、その中から使いたいサーバを選択。


パッケージマネージャの設定:プロキシの設定

インストールしているマシンから Web アクセスする際にプロキシを通す必要がある場合は、ここでプロキシサーバを設定。
ここで設定した内容は、インストール完了後のパッケージインストールの時にも有効になります。


パッケージ利用調査に参加する?

Debian パッケージ利用調査に参加するかしないかの設定ですが、ここは参加しないことにして、続けます。
勿論、後から参加することも可能です。


ソフトウェアの選択

ソフトウェアの選択画面になるので、必要なソフトウェアのグループを選択します。後から必要なパッケージを用途に合わせてインストールすればいいので、ここでは

  • デスクトップ環境を使うのか?使うとしたら、どのウィンドウマネージャ?
  • プリンタを使うのか?
  • SSH サーバにするのか?

を決めます。
"続ける" ボタンを押下すると、選択したパッケージミラーから必要なパッケージのダウンロードが始まります。


grub ブートローダのインストール

パッケージのダウンロードとインストールが終わると、GRUB によるブートローダのインストールが行われます。
"はい" のまま "続ける" 。


ブートローダのインストール先を選択

ブートローダのインストール先を選択します。
"/dev/sda" を選択して "続ける" を押下すると、ブートローダのインストール後に、インストーラの後処理が走ります。


インストールの完了

これでインストール完了です。
インストールイメージは自動的にアンマウントされているので、このまま "続ける" を押下すると、仮想マシンの再起動が行われて、インストールした jessie が起動します。


再起動して、立ち上がってくると、まずは GRUB メニュー。

起動時の GRUB メニュー画面

GRUB メニューで、何も操作しなければ、そのまま起動シーケンスが継続されて、ログイン画面に。

jessie の Login 画面

ログイン画面で、root かインストール時に設定した一般ユーザでログイン。

ログイン直後の Desktop

あとは、使いたい用途に合わせて、不足しているパッケージをインストールしていく、ということになりますね。

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