モノフェローズ・イベント:ニコンD5000の巻

みんぽす

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D5000 試作スケルトンモデル

土曜日(25日)とうってかわって良い天気となった日曜日(26日)は、ニコンD5000に触れるということで、恵比寿まで出掛けてきました。
申し込み時点で、土曜日の参加も決まっていたので、もしかしたら無理かも、と思っていたのだけど・・・。運良く参加することが出来たので、ちょっと気合いが入っていました。

会場に到着したのは、開始15分ぐらい前。
ほぼ同じタイミングで到着したei氏とともに会場に入ると、中では先に到着した参加者が、D5000の実機を手にして触りごごちを確かめたり、自分のカメラでD5000を撮影しつつ観察したりと、既に熱気ムンムンといった状況。

空いてる席に着いて、周りに負けじと実機をチェック開始。
持ってみると、「コンパクトで軽いけど、持ちやすいなぁ」というのが第一印象。自分の手が大きいこともあって、カメラが小さいと持ちにくく感じることが多いのだけど、グリップ形状のおかげなのか、持ちにくいさはあまり感じなかったです。
#まぁ、普段がD100ということもあって、対象物がよろしくないような気もしますが・・・。

D5000自体は、参加者それぞれに1台ずつ用意されていたのだけれど、よく見るとキットレンズ以外のモノを付けているものが1台。(これについては後述。他にも、会場内の105mmマイクロがあるのもチェック。)

D5000とD100を比較D5000とキットレンズペンタ部のアップ

なお、このエントリーにある画像は、D100で撮影したモノです。D100とD5000を並べたヤツだけは、D5000で撮影しています。


そんなことをしていると、程なく開始時間を迎え、イベントがスタートしました。
まずは、恒例になっている参加しているモノフェローズの自己紹介、それに続いてニコン側の参加者の紹介が行われたあと、本題であるD5000のプレゼンが行われました。

D5000プロダクトマネージャー 田澤氏
プロダクトサブマネージャーの渡部氏と大貫氏
試作スケルトンモデルを掲げる田澤氏
液晶格納部の3本の溝
形状試作の実物
撮影モードのヘルプ画面

プレゼンは、プロジェクトマネジャーの田澤氏による、ニコンの企業理念やD5000の製品概要のパート、マーケティング担当の大場氏がマーケティングの観点からの質問をおこない、プロダクトサブマネージャーの渡部氏、大貫氏が開発秘話を交えてそれに答えるパート、最後に質疑応答という大きく3部構成で進行していきました。

そのなかでのこぼれ話や、自分の印象に残ったことを箇条書き形で書き出してみました。

  • ニコンは、半導体製造に必要なステッパーや電子顕微鏡も作っている。→ニコン製品に不具合が発生すると、ユーザ企業に与える影響が大きい。
    • よって、「安心して使える事が絶対条件」という考え方が製品作りの根底にある。
    • カメラに関しても、落下試験や耐熱試験を実施。
      • 試作品であろうと、試験の厳しさに変わりがない。
      • 品質保証の担当者のところに、試作品を持ち込んだその場で床に落とされたことがある事があるのだとか。(ゆえに、○○の品証と呼ばれているらしい・・・。)
    • 品質を高める努力を続けたことで・・・。
      • 北京五輪の聖火リレーがチョモランマを登った時の記録用カメラとして、D300が使われた。
      • NASAの公式カメラとして、宇宙へ。
  • D5000に関しては、商品開発よりも開発側が投入したい機構、機能を積極的に取り込んだ感じ。(特に、バリアングル液晶に関して)
    • 商品企画の開始時点では、バリアングル液晶は予定されておらず、スタンダードなデザインだった。
    • マーケティング的にはバリアングル液晶を入れたい。でも開発側は「強度や品質に不安が・・・・」。
    • 渡部氏が天文写真を趣味にしていることもあって、望遠鏡にカメラを取り付けた際に光学ファインダーが使いにくい。→だから、バリアングル液晶を入れたい、というのは本音としてはあった。
    • 本体の厚みや高さが増えても下ヒンジにこだわる。
      • ボタン配置、光軸上にディスプレイが配置出来る、縦位置撮影での使いやすさを勘案した上での、下ヒンジ採用。
      • 開発中には「横ヒンジでも良いのでは」という意見も出てきた。
  • 液晶を格納する部分の本体側の3本の溝の秘密。
    • 実は、液晶を格納する際に本体側に液晶部分の角があたりながら回転した時に描く円弧と同じになっている。
    • そもそも無かったのだが、傷が付いても目立たなくさせることを目的に付けることにした。
    • 付けた当初は、凸モールド。それが当たって出来たような形跡を液晶面に発見!→慌てて凹モールドに変更=金型を作り直し。
    • ちなみに、D90の内蔵スピードライトの格納部にも、同じ理由で溝がある。
  • シーンモードと編集機能
    • 開発段階:シーンモードは50種類ほど候補が挙がった。→最終的には、従来からのモードにCOOLPIXで実績のあるものを加えた19種類に。
    • 露出やオートホワイトバランスなどのパラメータ60個を調整することで、19種類のモードを実現。
    • 19種類「も」入れたことで、次の機種へのプレッシャーにも。(入れたからには減らせない。)
    • 画像編集機能は、カメラ内で完結させることでの手軽さが狙い。
    • 女性からの要望が多かった1:1(他には16:9や4:3など)でのトリミングや、手持ちのレンズで撮影した画像に魚眼効果やアオリ効果を簡単に加えることが出来る。
    • こちらも15種類あるので、次の機種でどう発展させるのか課題。
  • Fマウントは、今年50周年。
    • FマウントでFXフォーマットを実現出来たことは、マウント設計の奇跡。→マウントを変える必然性はなくなった。
    • 50年前のFマウントの設計者は、凄い。
  • 何故、D5000というモデルナンバーなのか?
    • ナンバリングに行き詰まり感が出てきたこともあるが、新しさを演出するために4桁に。
    • 「何故、5000」ということについては、今後のラインナップで・・・。
  • Dヒト桁クラスなど、上位機種へのDムービーの展開は?
    • 検討はしている。ただ、そのクラスに求められるDムービーのクオリティや機能を、良く吟味する必要があると思っている。
  • 液晶を2.7インチのモノにしたのは何故?他機種や他社のモノでは3インチが主流になっているし、ムービー撮影のことを考えれば、高精細なモノの方が良かったはずだが?
    • コストとの兼ね合いもあるが、D5000では十分なスペックのモノで有ると考えている。(この辺、記憶あやふや)

プレゼン終了後、実機での撮影体験となったわけですが、こちらについては別のエントリーにて。

会場には、世界で3台しか存在しないスケルトンモデル(撮影可能な試作機)やD5000のパーツ、歴代FシリーズやD1、バリアングルタイプのCOOLPIXなども持ち込まれていていました。
なんと、D5000と同時に発売予定のAF-S DX NIKKOR 10-24mm F3.5-4.5G EDも持ち込まれていたので、思いがけず試写するで機会に恵まれました。(確認出来たのは、1本だけ。)
このレンズでのショットも、別エントリーに掲載します。

D5000の試作スケルトンモデルユニット内に分解されたD5000ずらりと並べられた歴代のFヒト桁とバリアングル採用のCOOLPIXF5を5/1発売予定の10-24mm F3.5-4.5G EDで報道向けに開発されたQV-1000C

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