Vyatta CORE 6.6R1 から VyOS 1.0.4 へ変更してみた

この blog でもいくつかエントリーに書いたとおりいる通り、Vyatta を中古の PC にインストールして使っているわけですが、気がつけばオープンソースとしての開発は終わっていて、その後継として VyOS に変わたのだとか…。

2012年11月5日ハードウェアベンダのブロケードコミュニケーションズシステムズは、Vyattaの買収[2]を発表した。オープンソースとしてサポートは引き続き続行される[3]。この買収後、ブロケード社はVyatta Core Editionの開発中止を決定し、2013年後半よりオープンソースプロダクトとして無償版からフォークされたVyOSの開発が開始された。現在は無償版の公開とサポートは継続されているものの、開発は中止されている。

[From Vyatta - Wikipedia]

別に安定して動いているから、このまま使い続けてもいいですけど、開発は止まっているしサポートだっていつ打ち切りになるのかもわからないとなると、どっかのタイミングで乗り換えを考えないといけないので、さっさとやってみることに。


まずは、インストールイメージの入手

これは、公式サイトから、インストールイメージをダウンロードしてくれば OK。うちで Vyatta 用として使っている PC は、Sempron を積んだものなので、i586版をダウンロード。

ダウンロードしてきたら、CD-Rなどに焼いて上げれば、インストールメディアの出来上がり。

で、インストール。

焼き上がった CD-R を PC にセットして、リブートすれば、インストールスタート。

CDブートすると出てくる画面に、デフォルトユーザとそのパスワードと、ログイン後にインストールを実行するためのコマンド "install image" をメモするか覚えておきましょう。

"install image" を実行すると、いくつか質問が出てくるので、それに答えながらインストールを進めていけば、OK 。
途中の質問で「古い Vyatta / VyOS がインストールされているようだけど、その設定使う?(意訳)」というメッセージが出てくるので、そこでは必ず "Yes" を選択しましょう。でないと、一から設定やり直しとなっちゃいますので。(作業前に設定を書き出しておけば、慌てることはありませんけど。)

インストールが完了して、プロンプトが戻ってきたら、インストールメディアを取り出して、リブート。起動してくれば、Vyatta での設定内容が適用された状態になるので、設定の手直しの必要もなく、IPv4 / IPv6 ともに、なんの問題もなく通信出来るように。
注意点としては、ログインユーザが、VyOS ではなく、 Vyatta が引き継がれることぐらい?

nexus01:~# ssh vyatta@sweethome
Welcome to VyOS
vyatta@sweethome's password:
Linux vyatta 3.3.8-1-586-vyatta #1 SMP Sun Nov 17 02:19:52 CET 2013 i686
Welcome to VyOS.
This system is open-source software. The exact distribution terms for
each module comprising the full system are described in the individual
files in /usr/share/doc/*/copyright.
Last login: Wed Jun 18 00:36:44 2014
vyatta@sweethome:~$

あぁ、あと Vyatta 時代の設定を引き継いでしまう関係上、パッケージレポジトリの設定は直しておきましょうね。

vyatta@sweethome# show system package
 auto-sync 7
 repository community {
     components main
     distribution stable
     url http://packages.vyatta.com/vyatta
 }
 repository sid-main {
     components main
     distribution sid
     url http://cdn.debian.or.jp/debian
 }
[edit]

↑こうなっているのを↓こう変更するのを忘れずに。

vyatta@sweethome# set system package repository community distribution hydrogen
[edit]
vyatta@sweethome# set system package repository community url http://packages.vyos.net/vyos
[edit]
vyatta@sweethome# show system package
 auto-sync 7
 repository community {
     components main
>    distribution hydrogen
>    url http://packages.vyos.net/vyos
 }
 repository sid-main {
     components main
     distribution sid
     url http://cdn.debian.or.jp/debian
 }
[edit]
vyatta@sweethome# commit
[ system package repository community ]
Updating /etc/apt/sources.list...
[edit]

でないと、無用なトラブルの原因になる可能性がありますので。(デグレードしちゃった、とかね…。)

まぁ、基本的に Vyatta → VyOS の乗換は、それほど考えすに行っても問題ないようです。

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