Nikon COOLPIX S70 [モノフェローズ・セミナー]

みんぽす

このレビューは「みんぽす」の無償セミナーに参加して書かれています。(詳細は末尾で)


COOLPIX S70

9/18から店頭に並ぶ予定のCOOLPIX S70
一足早く触れると言うことで、田町にあるニコンイメージング ジャパンで9/13(日)に行われた、モノフェローズ・セミナーに参加してきました。


スライド:COOLPIX 100 概要スライド:COOLPIX 100スライド:COOLPIX 300 概要スライド:COOLPIX 300 (世界初?タッチスクリーン搭載デジカメかも)
スライド:COOLPIX 900 概要スライド:COOLPIX 900スライド:COOLPIX 950 概要スライド:COOLPIX 950
COOLPIXでやってきたと:2005年2月 顔認識AF搭載COOLPIXでやってきたこと:2005年9月 WI-Fi搭載COOLPIXでやってきたこと:2007年8月 Wi-Fi搭載カメラと画像共有サイトの連動COOLPIXでやってきたこと:2008年n月 GPS搭載カメラとマップビューの連動

セミナーは、ニコンダイレクトのWeb担当である新藤さんによる、ニコンの企業理念の説明と、COOLPIXシリーズの歴史からスタート。
PCへのデータ転送時に直接PCMCIAカードスロットにさせるCOOLPIX 100や、タッチスクリーンを搭載して画像に手書きメモが入れられるCOOLPIX 300(未確認だけど、たぶん世界初だったらしい)、スウィベル形のCOOLPIX 900/950などのユニークなモデルや、今でこそ一般的な機能となった顔認識AF機能や、Wi−Fi機能の搭載など、比較的世界初となるような機能をコンパクトデジカメに搭載してきたのが、COOLPIXシリーズだそうです。

また、Wi-Fi搭載のCOOLPIX S71cや、GPS搭載のCOOLPIX P600と連動した画像共有サイト(myPicturetown)へのWi-Fi経由での画像アップロードやGPSデータによるマップビューの提供なども、他に先駆けて提供してきたそうです。

プロマネの脇若さん、開発の川村さん、デザインの橋本さん

プロダクトマネージャーの脇若さん、開発担当の川村さん、プロダクトデザイン担当の橋本さんのお三方から、S70のコンセプトや開発の背景、デザインのポイントなどの説明がありました。
脇若さんはタッチパネル初採用となったS60も担当、川村さん、橋本さんはそれぞれ歴代Sシリーズの殆どに関わってきたという方々と言うことで、色々と興味深い話しも聞くことが出来ました。

どんな内容だったかは、いつもの通り箇条書きで。

スライド:Sシリーズの変遷スライド:ニコンの考える先進性
スライド:理想のカメラの形スライド:S70の目指すもの
スライド:タッチUIの検討例(1)スライド:タッチUIの検討例(2)
スライド:スライド:有機ELディスプレイ(2)
スライド:タッチパネルの構造スライド:光学系
光学系の実物S70実機と光学系の比較
スライド:デサイン(1)スライド:デザイン(2)

  • COOLPIXシリーズは、「カメラ文化の創造」というコンセプトがある。その中でも「Sシリーズ」は先進性を追求するシリーズ。
    • ロータリーマルチセレクタや顔認識AF、タッチスクリーンなどの新しい技術の搭載や、デザイン的な冒険が出来るシリーズでもある。
  • ニコンの考える「先進性」とは?
    • 楽しく、スマートに
    • 誰にでも嬉しい新技術
    • 高いデザイン性
  • そのうえで、S60からのフィードバックを踏まえて、S70では「全操作をタッチパネル」で「直感的に出来る」ことを目指して開発を進めた。
    • ボタン・スイッチ類は徹底的に排除。メカニカルな機構は、シャッターボタンと電源ON/OFFが連動したレンズバリアのみ。
    • ボタンを極端に減らすことについては、開発チーム内でも議論の対象だった。
    • iPhone/iPod touchなどタッチUIを採用したガジェットの普及も,そこまでの割り切りを後押ししている。
  • 最近のデジカメの液晶は撮影結果の確認だけでなく「楽しむ」ためのビューアとしての役割も重要。 → 色再現性や表示速度を考慮して、有機EL方式を採用。
  • タッチパネル化する上で、強化ガラスの採用や、操作面へのコーティングなどを行っているため、有機EL採用はコスト的には厳しい部分。
  • 光学系も、本体サイズの寸法内に合わせた光学5倍ズームレンズを設計。
    • 手ぶれ補正に関しては、一眼レフ用レンズからアルゴリズムを転用。
    • レンズユニットは、プロジェクタ内蔵モデルのS1000pjと共通。
  • デザイン面は、当初S60のキープコンセプトからスタートしたが、複数の形状試作を経て、S70の形に落ち着いた。特にS60がアメリカで評判が良かったこともあったため、営業からは「何故変えるのか」という意見もあった。
  • S70では、本体正面の左側に皮のモチーフを採り入れて、クラシカルなイメージも。
    • 実際は、金属にエッチング加工で皮革風のパターンを入れたうえに、塗装をによって質感を再現。勿論皮革風のパターンも十数種類試作した。
    • ただ、クラシカルさが受け入れられるのは日本だけで、海外向けには違うパターンを使っている。
  • 色と表面の仕上げの組み合わせは、アメリカ向け、ヨーロッパ向けなど発売地域で違う。
    • コンパクトデジカメは、多色展開が当たり前になっている上に、発売地域毎に変える必要があるため、製造部門や品証とのすりあわせも大変なのだとか。勿論、コスト的にも・・・。

国内向けの3色と海外向け

で、右の画像の4台並んでいるうちの手前3台が国内向けモデル。奥の1台は北米向けモデルの中の一つ。北米モデルでは、国内向けで皮状のパターンだったものを格子状に変更しているとのこと。
個人的には、色的にもこの北米モデルの方が好みだったり・・・。他の参加者からも「ニコン・ダイレクトで限定販売したらいいのに」というような声も上がっていたぐらいなので、以外と日本でも受け入れられそうな感じでした。ただ、UI部分の日本語は、日本向けにしか入っていないそうなので、すんなりとは実現しなさそうです。
COOLPIX 880では、日本語/英語/フランス語/ドイツ語の切り替えが・・・。

実機での撮影画像などは、別エントリーにて。


このレビューはWillVii株式会社が運営する レビューサイト「みんぽす」から招待されたセミナーに参加して書かれています。本セミナーへの参加及びレビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)
本セミナーに参加された他の方のレビューはこちらのみんぽすTBセンターでご覧になれます。(WillViii株式会社みんぽす運営事務局)

トラックバック(0)

コメントする