Debian GNU/Linuxをインストールしてみる:インストール編(4)

ユーザ情報の設定

ユーザとパスワードのセットアップ:rootのパスワード

パーティションの書き込みと初期化は、ディスクの容量が大きければ時間が掛かるので、終わるまでそのまま待ちます。

ディスクのパーティショニングが完了すると、続いてユーザ情報の設定を行うための画面になるので、ここでrootパスワードと作業用のユーザアカウントを一つだけ作成します。
rootパスワードは、管理者権限でログインしたり、一般ユーザからsuコマンドでrootになるために必要なものなので忘れないように。また、rootユーザはシステム上でのあらゆる操作が行えるので、rootパスワードの扱いは、特に注意を払う必要があります。家庭内LANの中でしか使わないサーバといえども、です。

ユーザとパスワードのセットアップ:新しいユーザの本名(フルネーム) ユーザとパスワードのセットアップ:あなたのアカウントのユーザ名 ユーザとパスワードのセットアップ:新しいユーザのパスワード

rootパスワードの設定が終わると、一般のユーサアカウントの作成画面に移動します。まず、フルネームを英語表記で入力して次に進むと、入力したフルネームを元にしてアカウントネームが自動的に生成されます。自動的に生成されたものが気に入らなければ、ここで任意のものに変更してください。
そのままで問題ない場合か、自分の気に入ったものに変更した後に、次の画面に進むとパスワードの設定画面になりますので、パスワードを入力します。ここで入力するパスワードは、ルートパスワードとは違うものにしましょう。


各種ソフトウェアのインストール

33 Popularity-Contest Participate 0 34 Tasksel First 0

ユーザとパスワードのセットアップが終わると、ベースシステムのインストールがスタートします。ここで、Debianとして動作するための必要最低限となるシステムのコアだけを、設定したDebianアーカイブのミラーサイトから自動的にダウンロードしてインストールしていきます。所要時間は5〜15分程度ですが、ミラーサイトの混雑の度合いや、回線の状況によって変わってきますので、目安として考えてください。
ベースシステムのインストールが終了すると、続けてパッケージマネージャの設定が自動的に行われます。

パッケージマネージャの設定が終わると、populaty-contestの設定画面になります。popuraty-contestというのは、どういうパッケージが使われているのかの統計を取ってインストールCDに取り込むパッケージを検討するための材料とするものです。参加は自由ですし、あとからでも参加する/しないを決められるので、ここでは“いいえ”を選択した状態で、次に進みます。

続けてソフトウェアの選択画面になります。ここで、ここでサーバの利用用途に近い選択肢にチェックをいれて、次に進むと必要なパッケージを全てインストールする事が出来るのですが、今回は「最小システムから必要に応じてパッケージを追加」していく手法をとっているので、“デスクトップ環境”と“標準システム”のチェックを外して、続けるボタンを押します。
すると、ベースシステムのインストールでインストールされなかった必要なパッケージのダウンロードとインストールが行われます。

ブートローダの設定と再起動

ハードディスクへのGRUBブートローダのインストール インストールの完了

パッケージのインストールが終わると、ブートローダの設定画面に変わります。DebianではGRUBというブートローダが標準となっているので、そのままGRUBブートローダをマスターブートレコードに書き込むため“はい”を選択して次に進みます。

ブートローダの設定が終わるとインストール完了の画面が表示され、自動的にCDのイジェクトを行います。あとは指示に従って、インストールCDをCDドライブから取り出し、続けるボタンを押すとシステムの再起動が実行され、PCの起動画面、GRUBメニュー画面、起動メッセージが表示されてゆき、最終的に

Debian GNU/Linux 4.0 debian tty1
debian login:

というプロンプトが表示されれば、インストール成功、となります。

ここまででの手順だと、本当に必要最低限のパッケージしかインストールされていない状態ですから、このあと用途に合わせて必要なパッケージのインストールを行っていくことになります。

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