Debian GNU/Linuxをインストールしてみる:最初にやっておきたいこと

インストールは終わりました。でも、いわゆる最小システムとしてインストールしているので、リモートからのtelnet接続すら出来ない状態になっています。
流石に、そういう状態のままでは使いにくいので、動作確認を兼ねてパッケージのインストールの練習を兼ねて、telnetが使えるようにしましょう。

まずは、動作確認ということで

では、早速インストールが完了したサーバにログインしてみましょう。

debian login: 

と表示されているのに続けて、ユーザアカウントとパスワードを入力します。“debian”となっている部分はインストール時に指定したホスト名になるので、“debian”から名前を変更している場合には、変更したものになっているはずです。
成功すれば、

ユーザでログイン

という画面になります。


rootユーザになる

続けて、rootユーザになれるか、確認してみましょう。
プロンプトに続けて“su -”と入力してリターンキーを押してください。するとパスワードが要求されますから、ここでインストール時に指定したrootパスワードを入力します。

勘のいい人はもう判っていると思いますが、“Debian Login: ”と表示されているところで、“root”と入力してログインすることも出来るのですが、通常は一般ユーザでログイン、必要に応じてrootユーザにスイッチするという手順にしておくことをお薦めします。rootユーザは「何でも出来てしまう特別なアカウント、必要なときしか使わない」としておいた方が、コマンドに与える引数を間違えて大惨事、といったことを防ぐことが出来ます。
#個人的な経験ですが、とあるディレクトリ配下で“rm -fr *”を実行してしまい、パニックになった経験が・・・。

ping実行結果

ついでに、キチンとネットワークが稼働しているかチェックしてみましょう。Debianのインストール時点でDebianアーカイブからパッケージをダウンロードできているので問題ないはずですが、念のため。
ping -c 3 172.16.0.254”と“ping -c 3 www.yahoo.co.jp”をそれぞれ実行します。

画像のような結果になれば、ネットワーク的にも問題はない状態といえます。

telnet接続が出来るようにしてみる

ここまで来れば、必要に応じてパッケージをインストールして自分の目的にあったサーバに仕立てていくことが出来るようになったわけですが、サーバに対して何か操作をするたびにサーバに繋がっているディスプレイとキーボードに向かうのは効率が良くありませんし、人によってはいちいちディスプレイを繋ぎ変えなくちゃいけないかも知れません。それに、サーバとして使うのであればディスプレイとキーボードを繋ぎっぱなしにしておく必要もありませんし。
折角ですから、いつも使っているPCやMacからリモート接続できるようにしてあげましょう。

とりあえず、telnetを利用するのが一番お手軽なので、サーバ側がtelnet接続を受け付けるようにしましょう。
もちろんサーバ側だけではなくて、PCやMacの方にもtelnetクライアントが必要になりますから、それを手に入れてインストールしておきましょう。Windwosはコマンドプロンプトをtelnetクライアントとして使うことも出来ますが、有名なところではTeraTerm(それをベースに拡張したUTF-8 TeraTerm Pro with TTSSH2のほうが良いかな?)、Mac OS Xは標準で入っているターミナルが使えますが。僕はiTermというソフトを使っています。

さて、実際のtelnetのインストールですが、“aptitude”というコマンドを使って行います。Debianのパッケージングシステムはdpkgですが、「dpkgは操作性が悪い」という理由から、フロントエンドとなる“aptitude”が作られました。

telnetdのインストール

細かい話しはおいといて、インストールを進めましょう。
サーバ側でtelnet接続を受け付けるために必要なパッケージは“telnetd”です。パッケージ名が判れば、あとは“aptitude”に引数としてパッケージ名を与えてインストールするだけですが、その前にパッケージデータベースを更新してからインストールします。

ネットワークの確認をした後のままになっていれば、rootになっているので、“aptitude update && aptitude install telnetd”と入力して、リターンキーを押せば、パッケージデータベースの更新とtelnetdのダウンロード&インストールが実行されます。インストールが終わったら“/etc/init.d/openbsd-inetd restart”も実行しておきましょう。

終わったら、rootで“exit”、ユーザで“exit”を実行すれば、コンソールでのログインが解除されます。
あとはPC(Windows)かMacから、インストール済みのtelnetクライアントを使って、サーバに接続してみましょう。

telnetでの接続

右の画面のように、サーバのプロンプトが表示されれば成功です。
これ以降は、基本的にリモート接続を前提にして話を進めていきます。

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