感想:ネットで人生、変わりましたか?

多分、IT系ニュースサイトの記者としては、もっとも有名であろう岡田有花さんが、ITmediaで担当したインタビュー記事をベースに書籍に纏めたもの。
これまた、IT系での有名人 小飼弾氏のBlogでも
#個人的には「Dan the man」のほうが、しっくり来るんだが・・・。

404 Blog Not Found:書評 - ネットで人生、変わりましたか?:
ネットから紙への「メディアコンバート」をどうやればいいのかロールモデルとして現時点で最高の一冊なのだから。

と評されていることもあって、読んでみたのだけど、個人的には結構考えさせられる内容となりました。

ベースとなった記事自体は、サイト上で一通り目を通していたので、「読んだな、これ」とか「こんな記事あったんだ」という感じで読めたし、ピックアップされて記事そのものも技術一辺倒ではない、「ITと人の関わりって、こんな感じ」というものなので、内容的には難しいものじゃないし、読み進めるのにそれほど苦労するような用語も出てこない。分量的にも、通勤の合間に読むにはいい感じじゃないかな、というところでしょうか。

ただ、この本を読んで、自分が感じたのは「自分は、この後どうしていけばいいんだろう」という漠然とした不安。


僕自身、ネットとの関わりを持ち始めたのは、PowerBook 180cの購入をきっかけとした、NiftyServe(現@nifty)への加入。もう、かれこれ10年以上も前のことだよ。タイミング的には、Internetの商用接続が始まる直前ぐらいだったので、その後個人向けのプロバイダとして開業したrimnetにも速攻サインアップ。
なんだかんだで、それと前後してコンピュータの営業職として働いていた某メーカーを辞めて、プログラマやったり友人と起業したりしながら、インフラ系のシステム・エンジニアとしてのキャリアを積んできた。

Niftyでは、とあるフォーラムでアクティブに活動していたこともあって、色んな肩書きの色んな人達と知り合う機会に恵まれたし、そういった付き合いの流れの中で、技術を身につける機会にも恵まれたのだから、本のタイトルと同じ質問をされれば、「変わった」と即答できる。

けど、「過去」と「現在」ではなくて「未来」を考えたときに、どうしても不安になってくる。本でも取り上げられている、はてなの近藤氏やmixiの笠原氏のようになれるとは思っていないし、そういう才覚や才能が自分にあるとも思えない。でも、家族が居て家庭を守らなければならないのに、どうしたらいいのか判らないという出口の見えないトンネルの中にいる、といったところか。その上、いろいろあって、自分の立ち位置が不安定な今だからこそ、余計に抱く不安感なのかも知れないとは判ってもいるのだけど・・・。

自分にとっては、「次」を改めて考えさせたれた一冊でした。

トラックバック(0)

コメントする