Debian GNU/Linuxをインストールしてみる:ファイルサーバを構築する(samba編-2)

また、さらに設定を変える

ここまでで、sambaサーバを使って、Linuxサーバのホームディレクトリにあるファイルへのアクセスが出来るようにはなったのだけど、まだ問題が・・・。
テキストエディットで開いた“test.txt”を適当に変更して保存しようとしても、

保存できませんでした

というエラーメッセージが表示されてしまい、保存が出来ません。
これも、sambaの設定の問題なので、設定ファイルの修正後に、sambaを再起動すれば解決するものです。


設定ファイルは/ect/samba/smd.confなので、中身を見てみると、

    215 ;   winbind enum users = yes
    216
    217 #======================= Share Definitions =======================
    218
    219 [homes]
    220    comment = Home Directories
    221    browseable = no
    222
    223 # By default, the home directories are exported read-only. Change next
    224 # parameter to 'yes' if you want to be able to write to them.
    225    writable = no

220行目あたりから、ホームディレクトリに関する設定になっているようで、225行目は“writable = no”という記述が。ここを“writable = yes”することで、samba経由でのホームディレクトリへの書き込みが許可されるので、早速viで修正。保存したら、“/etc/init.d/samba restart”を実行して、sambaを再起動しましょう。

さて、書き込みは正常に出来るか?

あとは、クライアントからsambaサーバにアクセス、ホームディレクトリをマウントしたら、“text.txt”を開いてテキストエディットで編集。終わったら、そのまま保存して、エラーが出ないかを確認してみます。
エラーが出なければ、書き込みが出来ているはずなので、ターミナルの方でも確認してみましょう。

ターミナルを使ってログインしたら、“nkf -w test.txt”を実行。テキストエディットで編集したときに、日本語で“てすと。”と入力したので、

soukaku@debian:~$ nkf -w test.txt
test
てすと。

ファイルをドラッグ&ドロップ

と表示されていれば、OKとなります。
moreコマンドでは、2バイト文字の表示が出来ないので、ここではnkfという文字コードを判別してテキストを表示するためのコマンドを使いました。コマンドラインで“man nkf”を実行すれば、使い方が表示されるので、細かいことはそちらで確認してください。

また、クライアント上のローカルファイルを、ドラッグ&ドロップでマウントしているサーバのホームディレクトリにコピーできるかも試してください。
コピーが終わったら、ターミナル上で“ls -l”を実行して、

soukaku@debian:~$ ls -l
合計 372
-rwx------ 1 soukaku soukaku  99887 2007-07-10 00:47 DSC_6714.jpg
-rwx------ 1 soukaku soukaku 113925 2007-07-10 00:47 DSC_6716.jpg
-rwx------ 1 soukaku soukaku  75664 2007-07-10 00:48 DSC_6718.jpg
-rwx------ 1 soukaku soukaku  61752 2007-07-10 00:48 DSC_6729.jpg
-rwx------ 1 soukaku soukaku     14 2007-07-10 23:52 test.txt

上記のように、コピーしたファイルが表示されれば、コピーも問題なし。
クライアント側で、以上のどれかのファイルをゴミ箱にドラッグして削除できることも確認しておきましょう。これも問題なく削除されれば、基本的な動作確認は全て完了となります。

sambaに関する補足など

ここまでの設定は、あくまでも基本的なものでしかありません。
細かく設定すれば、家族内での共有フォルダを設定したりする事も出来ますので、そのあたりまでやってみたいという人は、日本sambaユーザ会のサイト等を参考にして、設定してみてください。

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