Debian GNU/Linuxをインストールしてみる:etchのマイナーアップデート

8/17に“etch”のマイナーアップデートがリリースされ、“Debian GNU/Linux 4.0r1”となりました。

Debian -- News -- Debian GNU/Linux 4.0 updated :
August 17th, 2007

The Debian project is pleased to announce the first update of its stable distribution Debian GNU/Linux 4.0 (codename etch). This update mainly adds corrections for security problems to the stable release, along with a few adjustment to serious problems. The first update also corrects a few important issues that have been noticed too late in the release process.

基本的には、4月のリリース以降、セキュリティ的に問題のあったパッケージのアップデートがいくつか行われていて、それがある程度の数になると、今回のようにアップデートとしてリリースが行われます。
インストールイメージも、アップデートに合わせて更新されるのですが、すでにインストールが完了しているサーバに対してアップデートをかけていきましょう。


アップデートの注意点

アップデートを行う時に注意する点ですが、アップデートされたパッケージによっては、デフォルトとなる設定ファイルにパラメータが追加・変更などが行われている場合があるので、その点で注意が必要です。
ただ、設定ファイルが置き換えられるようなパッケージに関しては、アップデート作業の途中で、「設定ファイルを新しいもので置き換えるか?」と質問され、そこで置き換えしない/するを明示的に選択するようになっているので、いきなり設定が変わってしまうようなことは、まず無いと考えておいて良いと思います。
#それでも、ハマる時はハマるんですが・・・。

では、アップデート開始

いつものように、telnetクライアントを使って、アップデート対象のサーバにログイン、root権限に移行しましょう。
あとは、“aptitude update”でパッケージ情報の更新を行った後に“aptitude upgrade”を実行すれば完了なのですが、今回はマイナーとはいえアップデートされるパッケージが多いことが予想できるので、安全策をとりたいと思います。

aptitudeを実行する際に、“-s”オプションを付けることで、aptitudeの実行経過をシミュレートできるので、パッケージ情報の更新をしたら、“aptitude -s upgrade”とコマンドラインから実行してみます。

debian:~# aptitude -s upgrade
Reading package lists... Done
Building dependency tree... Done
Reading extended state information
Initializing package states... Done
Reading task descriptions... Done
Building tag database... Done
The following packages have been kept back:
  linux-image-2.6-686
The following packages will be upgraded:
  debian-archive-keyring initramfs-tools libc6 libc6-i686 libkrb53 locales
  lsb-base nano
8 packages upgraded, 0 newly installed, 0 to remove and 1 not upgraded.
Need to get 10.8MB of archives. After unpacking 571kB will be freed.
Do you want to continue? [Y/n/?]

実行すると、パッケージのアップデートを実行するか確認されるので、Enterキーを押して、処理を続けましょう。
すると、

Would download/install/remove packages.
debian:~#

となり、aptitudeが終了します。
どのパッケージがアップデート対象なのか確認出来たら、“aptitude upgrade”を実行してアップデートを行いましょう。aptitudeの実行完了したあとに、サーバ自体の再起動を行わなくても問題はありません。

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