Debian GNU/Linuxをインストールしてみる:webminのインストール(の続き)

最低限やっておきたいこと

Webminをインストールして、真っ先やっておきたいこととして、Webminにアクセスできるホストの制限を行います。
Webminを利用するためにはユーザ認証が必要になりますが、何らかの要因でユーザIDとパスワードを外部の人間に知られてしまうと、ブラウザ経由で容易に設定を変更したりすることが出来てしまいますからね。

Webminにログインしたら、画面左側のメニューの中の“Webmin”の中にある“Webmin Configuration”をクリックします。すると、Webmin自身の設定項目のメニューが表示されるので、その中の“IP Access Control”をクリックしてください。

IPによるアクセス制限-1


“IP Access Control”の画面に変わったら、“Only allow from listed addresses”を選択、下のテキストボックスに“172.16.0.0/24”と入力して、“Save”ボタンを押せば、設定完了です。

IPによるアクセス制限-2

“Save”ボタンを押すと、Webminの再起動が自動的に行われるので、“Restarting Webmin”の画面が表示されたら、“Return To Webmin configuration”をクリックして、設定項目一覧に戻ります。

メッセージの日本語化

Webminのメニューやメッセージは日本語化することが簡単にできます。(モジュール単位では、日本語メッセージにならないものもあります。)
画面左側、“Webmin”のしたにある“Change Language and Theme”をクリックしましょう。画面が切り替わったら、“Webmin UI language”で“Personal choice”を選択後、プルダウンメニューから“Japanese(JA_JP.EUC)”か“Japanese(JA_JP.UTF-8)”を選択。最後に、“Make Changes”ボタンを押すと、設定が反映されます。

言語の選択

ただし、“Make Changes”ボタンを押しただけでは、画面に反映されないので、一旦ログアウトして、改めてログインしてみてください。画面メッセージが日本語に切り替わっていることが確認出来るはずです。

言語切り替え後

モジュールの削除

前回、

Soukaku's HENA-CHOKO Blog - Debian GNU/Linuxをインストールしてみる:webminのインストール:
etchからDebianパッケージとしてのwebminは準備されていませんが、webminの公式サイトにいけばdeb形式でのパッケージを入手することが出来ます。

サーバメニュー
ネットワークメニュー

と書いたように、(Sarge)以前にはDebianアーカイブに正式に含まれていたのですが、Webminの品質面がDebianプロジェクトの要求レベルまで到達しない、というのを理由に、etchからは公式パッケージはなくなりました。sargeの時は、Webminも、コア部分と個別モジュールの分割されてパッケージングされていたので、使いたいモジュールだけをインストールすることが出来たのですが、現在はWebminプロジェクトの公式配布物一式がインストールされるようになっています。そのため、実際には利用しないモジュールが多数含まれた状態になっています。

右の画像は、“サーバ”メニューと“ネットワーク”メニューを展開したもののスクリーンショット。サーバ自体にはまだインストールしていないソフト用のモジュールが含まれているので、当面いらないもしくは全く使う予定のないモジュールを削除しておこう。画像中の網掛けしてあるモジュールは、個人的には必要ないと思っているので、バッサリと消します。

モジュールの削除は、“Webmin設定”の中にある“Webmin モジュール”で行います。

モジュール削除-1

Webmin モジュールの画面が表示されたら“Delete”タブをクリックすると、“モジュールの削除”という枠の中テキストエリアに組み込まれているモジュールが羅列されているので、その中から不要なモジュールを選択して“選択されたモジュールを削除”ボタンを押すと、モジュールの削除が実行されます。
一度に複数のモジュールを削除したい時は、MacならCommandキー、WinならCTRLキーを押しながら、モジュールをクリックすれば、複数同時に選択できます。

モジュール削除-2

“選択されたモジュールを削除”ボタンを押した後、確認画面が表示されます。合わせて削除する(予定の)モジュール名が表示されるので、間違いがないことを確認後、“ユーザから取り除きアクセス制御設定をリセットしますか?”のチェックボックスにチェックを入れて“削除”ボタンを押せば削除完了です。

モジュール削除-3

「削除したモジュールを復活させたい」という状況になること出てくると思いますが、削除してしまったモジュールを元に戻す方法については、別の機会に取り上げたいと思います。

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