インストールは終わりました。でも、いわゆる最小システムとしてインストールしているので、実際に色々やるとするとかなりパッケージが足りない状態。
流石に、そういう状態のままでは使いにくいので、動作確認とパッケージのインストールの練習を兼ねて、幾つかパッケージを入れてみることにします。
まずは、動作確認ということで
では、早速インストールが完了したサーバにログインしてみます。
debian login:
と表示されているのに続けて、"root"とタイプしたら"Enter"キーをして、
Password:
と表示されたらrootパスワードをタイプして"Enter"キーを押します。
成功すれば、プロンプトの部分が
Debian:~#
と表示されていれば、ログイン成功です。ここで一旦"exit"とタイプして"Enter"キーを押してログアウト、再び
debian login:
と表示されたら、インストール時に作ったユーザアカウントでもログインできることを確認しておきましょう。
続いて、ネットワークが使えるのを確認します。
すでにユーザアカウントでログインしているとして、
soukaku:~$
というようなプロンプトが表示されていると思いますので、ここで"ping -c 3 www.yahoo.co.jp
"とタイプして、下のような結果が返ってくれば、ネットワークも正常に使える状態になっています。
まずはリモート接続ができるように
では、何を入れていくかということですが、仮想マシンに対してリモート接続できるように、sshdをインストールしていきましょう。
VirtualBoxのような仮想化ソフト上の仮想マシンだったら、直接仮想マシンのコンソールから操作すればいいような気もしますが、コンソールに表示されたデータをコピーしたり、逆にコンソールにデータをコピーしたりするのは、ターミナルソフトを使ったほうが便利だったりしますし、仮想マシンを動かしているホストマシン以外からログインして操作したい、なんてことも出てくるでしょう。
パッケージのインストールにはrootの権限が必要になりますので、プロンプトに続けて"su -"と入力して"Enter"、続けてrootパスワードを入力して"Enter"で、rootにスイッチしましょう。
パスワードを入力する際のプロンプト部分の表示がおかしくなっていますが、実はここ"パスワード"と出力されているのですが、コンソールでは日本語表示が出来ないため、このようなことになってます。
ターミナルソフトでリモート接続、ってのはこのあたりの文字の扱いもターミナルソフト側がよしなにやってくれるので、というのも理由であったりします。
リモート接続できるようにするためには、サーバ側にそのためのデーモンをインストールしておくわけですが、ここではsshdをインストールします。
Debianでパッケージをインストールするためのコマンドは、幾つかありますが、まずは"aptitude"というコマンドを使っていきます。"aptitude"はOSインストールの段階でインストール済みなので改めてインストール作業を擦る必要はありません。
インストーするといっても、「パッケージの名前がわからなきゃ、インストール出来ないじゃん」って事になりますが、これも"aptitude"コマンドを使えば解消できます。
プロンプトに"aptitude search ssh
"と入力して"Enter"すれば、"ssh"をキーワードとしてパッケージの名前やパッケージの解説に"ssh"を含むものをリストアップしてくれます。
今回の場合は、検索結果の中に出てくる"openssh-server"がsshdを含んでいるパッケージとなるので、これをインストールすることになります。
インストールも"aptitude"を使えばいいので、プロンプトに"aptitude install openssh-server
"と入力して"Enter"でもいいのですが、日本語部分が文字化けして何が何だかわかりませんから、今回は"LANG=C aptitude install openssh-server
"と言う形で実行します。
こうすることで日本語メッセージが英文メッセージに切り替わります。右側の画像を見るとわかりますが、上半分が"LANG=C"無しで実行したときの表示です。何が何だかわからないですよね。
さて、インストール自体すんなり進行するか、というと今回の場合はopenssh-serverをインストールすることで発生するパッケージ間の依存関係を解消しないとインストールが進みません。
依存関係の解消といっても、「openssh-serverを動かすのに、他に必要なパッケージあるから、一緒に入れる?」という感じの確認ですから、"Do you want to continue? [Y/n/?]
"では、そのまま"Enter"と押してください。
すると、インストール対象パッケージのアーカイブミラーからのダウンロード、パッケージの展開と設定、必要なデーモンの起動までが行われて、インストールが完了します。
パッケージによっては、インストール作業の中で設定項目をどうするのか質問してくるものもありますので、その場合は質問項目をよく読んで設定をしましょう。
#もちろん、あとから変更もできるのであまり心配しなくてもいいです。
で、VritualBox側の設定も変えないといけないので・・・
ここまで出来れば、あとはターミナルソフトでアクセスすればOK、というわけにはいかなかったりします。
仮想マシンに外部からアクセスするためには、VirtualBoxでの仮想マシンのネットワーク設定を変える必要があるので、一旦仮想マシンのコンソールで"shutdown -h now
"を実行して、シャットダウンします。
シャットダウンできたら、VirtualBox マネージャーから設定の変更します。
VritualBoxで仮想マシンを作った場合に、何もいじらなければネットワーク設定ではNATアダプタが指定されるようになっています。NATアダプタだと、
の方向でのアクセスは、なんの問題もないのですが、
のアクセスではが、仮想マシンはNAT接続であるがためにアクセスが出来ない状態となっているのです。
ブリッジアダプタを使うように設定することでホストマシンと同じネットワークに接続できるようになるため、外部からアクセスが出来るようにできる、というわけです。
Windows系でもクライアントOSを使うのであれば、NATアダプタでいいでしょうけど、サーバOSを使うのであれば仮想マシンを作ったタイミングでブリッジアダプタへ設定を変更しておくほうが良いかもしれませんね。
設定を変更したら、再度仮想マシンを起動してみましょう。ホストマシンの繋がっているネットワーク上にDHCPサーバが動いていれば、そのネットワークのIPアドレスを取得しているはずです。
確認するには、コンソールからrootでログインして、"LANG=C ifconfig eth0
"を実行します。
左のような結果が表示されるので、そこの中の"inet addr:"の後ろのIPアドレスを確認して下さい。それが、仮想マシンに割り当てられたIPアドレスになります。
あとは、そのIPアドレスに対して、ホストマシンや同じネットワーク内の別のマシンから、sshクライアントを使ってアクセスしてすれば良い、ということになるわけです。
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