文京区防災地図というアプリをダウンロードしてみた

iGoogleを見ていて気になった、文京区防災地図というアプリをダウンロードしてみたので、簡単なレビューをば。

災害時に、避難所や病院などの場所をスマートフォンの地図で調べることができる、「防災アプリ」の配布を文京区が始めた。事前に配信サイトからダウンロードしておけばインターネットが不通の場合も参照できる。同様のアプリは杉並区などが既に作成したが、GPS機能付きは23区で初めてという。

[From 防災アプリ:文京区がGPS機能付き、配布開始 /東京- 毎日jp(毎日新聞)]

文京区防災地図のマップ画面

アプリを起動すると、マップとガイドのメニューボタンがあるだけのシンプルな画面が表示されます。
ガイドの方をタップすると、アプリ自体の操作方法の説明は地図の凡例の説明、災害関連情報のサイトやWebページヘのリンク頁が表示されます。

メインは、マップ機能だと思うので、こちらをイロイロ弄ってみた感想など。

画面上に、オーバレイされている現在地アイコンをタップすると、GPSを使って測位した結果の場所に地図がスクロールしていきます。
画面下のメニュータブをタップすると画像にあるように目的地、周辺検索、ホームのボタンが表示されます。目的地ボタンをクリックすると、地図上の任意の地点を20箇所まで登録しておくことが出来るようになってました。登録は、登録したい場所、地点を地図上に表示したあとで、その場所を長押しすると「ここを登録する」という吹き出し付きのピンが落ちてくるので、それをクリックするして表示される登録画面で名前を付けて登録となります。
目的地リストに登録された地名や登録名をクリックすると、登録された地点と現在地間のナビゲーションがスタートします。

周辺検索は、区内の公共施設や警察署・消防署、救急病院、避難所などのカテゴリーを選択すると、GPSで割り出した現在地から近い順に表示、表示された施設や避難所を目的地登録したり、現在地からのナビゲーション機能を呼び出してくれるようになっています。


一番の目玉は、このナビゲーション機能なのだと思うのだけど、文京区全域だけがカバーされている地図データしかアプリ自身に内包していないので、間違いなく区外通勤・通学者が区外からの移動では、ちょっと使えないよなぁ、という気もします。
例えば、御茶ノ水駅周辺までスクロールすると、こんな↓感じになっていて、コレ以上はスクロールできません。

区境の御茶ノ水駅周辺

ナビゲーション自身は、現在地と目的地のあいだを直線で結んだラインが表示された後に、画面上のコンパスアイコンをタップすると、どっちの方向に向かったらいいのかを示すガイドが八方向に表示されるので、その状態で画面を見ながら歩けば良い、という形になっています。
なんでルート案内じゃないんだろう、と一瞬考えたんだけど、地震で建物の倒壊が起きている状況だと、案内されたルートが塞がれたりしてしまう可能性があるので、コレはこれでいいのかとは思います。地図データがインクルードされているので、電波状況が悪くてネットに繋がりにくい状況になったとしても、ナビゲーションは機能しますしね。
#ルート案内じゃないのは、地図データの問題もあるんだろうなぁ、と。

紙媒体では出来ないことを、GPSを使って上手く使って実装しているという点では、スマートフォンの特性を理解できているとは思うし、今や多くの人が持ち歩くスマートフォン用にアプリを出してきたというのも理解出来るのですが、文京区のみに限定された地図データの範囲だけのナビゲーションではなく、区外からの移動という観点でのナビゲーション機能の見直し、拡充をお願いしたいなぁと。文京区内で職住が完結している人は少ないと思いますしね。
その点を除けば、区民の方々はダウンロードしておいても損はないアプリだと思いますよ。

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Google が防災マップをリリースしたということで、ちょっと見てみた。 Google 防災マップは、http://google.co.jp/saigai... 続きを読む

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