文京区では中央図書館改修の話が出ています

実は、自分が住んでいる文京区でも図書館のサービス向上を目的とした図書館サービス向上検討委員会というものが行われていたりする。

現在の文京区立図書館体制を踏まえ、より一層の図書館のサービス充実を図るため委員会を開催し検討を行います。

[From 文京区 文京区立図書館サービス向上検討委員会]

委員は区民を中心に構成されていて、去年の半ばからから月一のペースで開催。すでに6回目までが終了していて、このあと数回の委員会を開催、今年の4月に報告書案に基づくパブリックコメントの募集、6月に最終的な報告書を取りまとめるという流れになっています。
とりあえず、現時点で公開されている5回目までの記事録を軽くチェックしてみましたが、委員会の中では武雄の「た」の字も出てきていないようなので、そういう面では「区民からの要望がある」という形で報告書に「ツタバ化しろ」的なことが載る可能性は、今のところはないような感じです。
#パブコメで、どういう意見が上がってくるのかは判らないので、油断できないけど。

その検討委員会の第5回の配布資料として、文京区における「平成26年度重点施策(PDFファイル注意)」というものが配られたようで、その中身をチェックしてみたところ、図書館関連で次の2項目が記載されてます。

  • 学校図書館の充実(予算:12,188千円)
    • 文京区子ども読書活動推進計画に基づき、子どもの読書環境の整備を図るため、「学校図書館図書基準」の達成に向けて、計画的に図書を購入するとともに、司書資格を持つ専門職員を定期的に派遣し、学校図書館の運営を支援する。
  • 文京区立図書館のサービス向上(予算:43,482千円)
    • 文京区立図書館サービス向上検討委員会の検討を踏まえ、区民ニーズにそった中央館・地区館の機能を充実することにより、サービスの向上を図ることとし、真砂中央図書館については改修工事に向けた設計を行う。

学校図書館に対する支援を充実させるという点は、大賛成。


何度か、真砂中央図書館に行ったことが有りますが、まぁ確かに建物自体は古く感じるので、改修は必須だろうなぁ、とは思います。現時点では建て替えというトコまでは言及されていませんけど、図書館機能の強化ということを考えた場合に、将来的には新しい中央館をどこかに建てるということは十分有り得る話でしょう。
今回の検討委員会の主目的は、中央館と地区館の役割をどうしていくかとか、中央館自体の役割をどうしていくかといったことが中心ですし、重点施策でも改修をターゲットにした書き方になっているので、いきなり建て替え・移転といった話は出てこないとは思います。
#改修に合わせて、カフェ併設になったとしても、ロケーション的にはあまり恵まれてないトコなので、ほんとに図書館利用者だけが相手になりそう。

もし建て替え、といった話が出てきたとしても、つながる図書館でも取り上げられていた千代田図書館武蔵野プレイス、取り上げられてはいないけど評判の良い川崎市立中原図書館のような方向を目指してもらいたいなぁ、と思うわけです。
図書館にカフェが併設されているのは、まぁ許容出来たとしても、武雄市のような図書館の皮を被ったマガジンカフェなんざ必要ないです。そういうところに行きたきゃ、代官山行きゃぁいいんだしねぇ。

前にも、紹介したことのある文京区議会議員の橋本氏のように、ブログに

古くから書店業務をしている会社であればまだしも、元々がCDレンタル事業から始まり基本的に売れるものしか店頭で取り扱っていないカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が、そのことを理解し実行することは非常に難しいかもしれません。
武雄市は公共サービスとしての役割から逸脱しないよう、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社を常に監視する必要が今後求められます。

[From TSUTAYA図書館から見た文京区|文京区議会議員 橋本直和 オフィシャルブログ]

武雄市やCCCに対する懸念を表明している方もいるので、そうそう簡単に"TSUTAYA図書館"化が推進されるようなことにはならなと思いますけど、区民としてはよく目を光らせていく必要はありそうです。
#油断すると、いつの間にか、ということもありそうですし。

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