住民票取り違えのエピソードを美談にしたのは、やっぱり間違いだ #たけお問題

Webのアクセス解析結果(うちでは、awstats 使ってます)を眺めてたら、「取り違えによる個人情報流出」というキーワード検索の結果として、うちんトコ見に来たというのがあった。

表沙汰になっていないけど、他の自治体でも似たようなことが起きている可能性もあるんですが、このような杜撰な対応するところは他にはない、と思いたいところです…。

[From 住民票取り違えのエピソードを美談っぽく語るのは、間違ってませんか? #たけお問題 - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

気になったので、「取り違えによる個人情報流出」で、ググってみたら、やっぱりあるんですねぇ、取り違えによる個人情報流出って…。

大阪市東淀川区役所住民情報担当(税証明発行窓口)において、平成22年8月18日(水)に市民税・府民税証明書を取り違えて交付したことによる、個人情報の流出事故がありました。

[From 大阪市 東淀川区 東淀川区役所における市民税・府民税証明書の誤交付について]

では、「住民票 誤交付」だと、どうなるのかググってみたところ…。


こちらも、やはり、というか、自治体からのアナウンス以外にも、ニュース記事もひっかかかってくるような感じ。

大阪市旭区役所窓口サービス課(住民登録)において、住民票の写しの誤交付による個人情報の漏えい事故が1件ありました。

[From 大阪市 旭区 【報道発表資料】旭区役所窓口サービス課(住民登録)における住民票の写しの誤交付による個人情報の漏えいについて]

緑区において、住民票の写しの請求者Aさんに住民票1通を交付する際に、別人のBさんの住民票の写しを誤って交付していたことが判明しました。

[From 横浜市 緑区 【報道発表】住民票の誤交付]

上に挙げた3つ全てで

  • 当事者への謝罪と事情説明
  • 事象発生の原因の洗い出し
  • 再発防止策の策定と実施

という対応がなされている点を考えると、樋渡市長の対応のおかしさが際立ってくるように感じます。
単純な誤交付にとどまらず、その誤交付がきっかけとなって人命が危険にさらされる可能性まであるわけですから、ノーテンキに職員褒めてる場合じゃないと思うんですけどね。(人命に関わらなくても、誤交付された住民票が悪用されてしまったら、どんな不利益が発生することやら…。)

ある地方自治体の議員さんは、住民票誤交付の事故について、

DV夫から逃げている妻の住民票を渡してしまうなんて、お詫びしてすむ問題ではない。
しかも警告表示が出ていたというのに、気がつかないとは…一体、この市の職員教育はどうなっているのでしょうか?

 DVをめぐっては、時には命にもかかわる重大な問題。過去にもDV被害者だけでなく家族や友人まで巻き込まれて殺されるという事件も起きています。

[From <熊野市>DV夫に妻の住民票を誤交付…転居先の住所記載 | えみこ日記]

というブログをお書きになっておられます。
個人的には、この議員さんの仰ることのほうが理解できますし、それが普通の感覚だと思うのですが…。

いずれにしろ、樋渡市長のブログに書かれたことが事実であったとすれば、ブログに書かれた内容で対応が終わってしまっていることは問題ですし、仮に創作だったとしてもブログのネタとして「住民票の取り違え」を使うのも、ちょっとよろしくはないんではないの、と思うわけであります。

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