効果が無いのに、新入生全員にパソコン購入を義務付けって…

武雄市が色々アレなのも問題ですけど、佐賀県自体も色々とアレっぽですね。

去年の夏頃にあった、次のような報道。

その結果、2014年度はWindows 8 Proのタブレットを導入することに決めた。「先生方は普段からWindowsを使っていることもあり、例えば1時間目の授業で使った教材を3時間目までに作り直すといった場合に、即座に対応できるWindowsタブレットの方が使いやすいとの声が上がった。iPadはビューワーとして優れているが、編集・加工までiPadだけでやろうとすると難しい」(教育情報化推進室の福田孝義室長)といった点などが選定の理由として挙げられるという。

 具体的にどの製品にするかは未定。製品の購入費用は各家庭が負担する。経済的な負担が難しい家庭には、支援策を検討する。

[From 佐賀県、全県立高校でWin8タブレット導入へ  :日本経済新聞]

「パソコンを使うことで、どういうふうに学習に結びつくのか」が問題なわけで、ただ単に持たせればいいわけではないんですけどね。
まぁ、少なくとも全員に自分専用パソコンを持たせて、という点はいいと思うんですけど、生徒側が全額負担というのはちょっとなぁ、と保護者の観点からは思ったりしたわけですが、なんとまぁ実証研究したのはいいけど、学習効果や成績アップにつながったのかどうかといった観点では調べてなかったというお粗末な状況が判明したと言うじゃないですか!

億単位の公費を投入した実証研究で、成績アップにつながるか否かを判断するためのデータをとっていなかったことは、従来の県教委の主張に裏付けがなかったことを意味している。県教委側に対し、生徒にパソコンを購入させて成績向上の効果が得られなかった時は誰が責任をとるのか聞いてみたが、なんの答えも返ってこなかった。

[From 佐賀・高校生パソコン購入義務化 「成績向上」に裏付けなし 億単位実証研究 目的は教員の習熟度アップと端末選定|政治ニュース|HUNTER(ハンター)|ニュースサイト]

こんなていたらくで「高校の必須教材として 8 万円払え」は、ありえないでしょう!
しかも「買わなきゃ、入学を認めないこともある」という話もある(らしい)となると、子供に与える学習機会を人質にされているようなもんでしょうが!!(双子だったり、年子だったりするところは、大変だと思うぞ。)
#生徒は、県費購入のものを貸し出し、教師は自腹購入で使い方覚えろ、だったら納得出来なくはないけど…。


そのうえ、納入業者に対しては、非常に甘い条件というのは、更に納得行かねぇ。

便宜供与の疑いも―県と業者間で「協定書」
 パソコン納入をめぐっては、「疑惑」を想起させる文書が存在する。前述の「一者応札」が行われた折の「仕様書」には、次のように明記してある。

≪平成27年度以降も、毎年4月に新入生が新たに学習用PCを購入する予定であるが、新たに購入するにあたって、特に支障がない場合は、数年間、今回の納入業者と販売に係る協定を結ぶこととする≫(下がその仕様書。赤い囲みはHUNTER編集部)

[From 佐賀県立高パソコン問題 業者選定に重大問題|政治ニュース|HUNTER(ハンター)|ニュースサイト]

パソコンなんて陳腐化の激しいモノだし、モデルチェンジのタイミングでスペックアップでプライスダウンなんて、当然のような話。
もし、件の仕様書の条件がそのまま生き続けると、業者の言い値のものを買わされる危険性も高くなるんじゃないですか?フツーに家電量販店行って買えば 6 万で買えるのに、県指定だから仕方なく型落ちを 8 万で買う、なんてことになりかねない。
#で、業者は型落ちだからとメーカから安く仕入れて、ウマーって構図ですか?

各家庭に全額負担させるんだったら、

  • Windows 8 が動くこと
  • 通学時の持ち運びを考慮して、タブレットタイプが望ましい。(以下、推奨機種幾つかピックアップ)

ぐらい、ゆるい条件にしておいたほうが良かったんじゃないかと思うんだけどなぁ…。

んでもって、「それでは、学習ソフトの動作保証できません」なんて戯言言い始める業者だったら、次年度から切ってしまえ!
#と言ってしまうぐらい、納得いかんわ。

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