わたし、怒ってます〜 #たけお問題

怒りを感じていても、それを口に出して表明することが憚れるような雰囲気が出来上がりつつあるように感じられる、武雄市界隈。
外から見ていると、以前以上に市長のやりたい放題が始まったように見えるわけですが…。

例えば、こんな tweet。

これを起点とした一連の tweet の流れも見ていただいたのだけど、ポイントは、これ。

教育に関する決定権が何故か、保護者に無いという状況が作り出されようとしているという、なんとも不思議な状況になっているというのですよ。

ちょっと整理しておくと、どうも次のような状況らしい。(武雄市の発表資料とか、新聞報道などや Twitter に流れる tweet などを見ての推測。)

  • 花まるメソッド(と仮称)は、まず研究校として武内小で導入、6月頃から実際の授業を開始する。
  • 来年4月から花まるメソッドを導入する学校を、区長会を中心とした地域単位に立候補してもらい、そこから2〜3校程度決める。(秋ごろ)

来年からの実施校への立候補の締め切りが10月として、研究校での授業開始から4ヶ月。うち1ヶ月は夏休みで授業がないわけですよ。
それなのに

  • 実質3ヶ月しか無い短い期間の間に、何回授業が見学が出来るのか不明
  • たった3ヶ月で目に見えるような成果が出てくるのかもわからないメソッドの授業を見て、まともな判断が下せるのか
  • ダイレクトに学校に関わることになる保護者中心ではなく、地域の世話役でしかない区長会が決定に関わる必然性がわからない

というのが外から見ている人の感覚なのではないでしょうか?


ただでさえ、妥協点が見つけにくいのに…

子供の教育に関しては、ヘタすると夫婦間でも妥協点が見つからなくって、大変な状況に陥るという話を聞きますし、家庭ごとに教育方針も違うわけですから、保護者間でも温度差が出てくるでしょう。

そこに、個々の家庭の教育に関しては関係ないはずの区長会の思惑も絡んでくるんですから一体どうなることやら。そもそも簡単に決まるわけがないことが、さらに決まらなくなることは容易に想像出来るし、賛成反対を決める過程で地域の同調圧力のようなものも絡んで、いろんな軋轢の種を残すことになるのではないでしょうか。
下手をすれば、地域間、地域内、世代間、世代内でのコミュニティの分断と崩壊を引き起こす事にもなりかねないでしょう。

また、花まるメソッドでの授業を希望しない場合には、学区を超えた通学も認めるという救済措置も用意されるようですが、市職員や、市長とともに選挙活動をした市議、先の市長選での市長の有力支援者、そしてそれぞれの関係者の人たちの中には、花まるメソッドを導入する学校に行かせたくないと心の中では思っていても、導入校に通わせざる得ないようなプレッシャーが掛かる人、立場上越境通学を選択することが事実上不可能な状況になる人も出てくるのではないか、という点も心配です。

類は友を呼ぶ?

公教育改革をオフレコにして市長選に臨んだことが、おそらくこの状況を生み出す要因にもなっているののかもしれませんし、今にしてみれば市長サイドとしてはそれを狙っていたともいえるかもしれませんね。

その中で、子どもたちが、もっと自由にのびのび、わくわく、ドキドキしながら、日々の教育を受け、結果的に、そういう世界に伍していく大人になっていく。そのために、官と民(花まる学習会)が力を合わせて、教職員の皆さんが、もっと伸び伸び自分たちの力を発揮していく、そういう環境を作ってほしいと思いますし、私自身も予算編成権を持つ立場から強力に後押しします。

[From 私の問題意識(官民一体型小学校構想に寄せて) : 武雄市長物語]

当然したら発表します、とオフレコにしておいて、文部科学省の記者会見室を借りてこの改革案を発表した本人が、しれっとこんなことが言えるもんだ、と思いますが。

さて、この公教育改革に絡む人物たちにも、イロイロと疑惑や問題点が多いようです。
特別顧問となる藤原氏については、杉並区での評判は散々なようですし、

和田中についてはマスコミが大きく取り上げ、絶賛したので、それを見たり読んだりしている限り、本当の改革であると錯覚させられても不思議ではないと思います。しかし、地元・杉並での評価はいたって低く、「つくる会」支持の教育委員や与党会派の議員の間でも藤原氏の評判は芳しくなく、酷評されていると言っても過言ではありません。夜スペ開始にあたっては、野党会派はむろん、与党会派の議員からも次のような疑義が出されました。夜スペに賛成した文教委員、教育委員はゼロでした。

[From あの藤原和博氏が杉並・和田中で行った本当のこと~独断専行と公教育の破壊-JanJanニュース]

武内小校長兼武雄市教育鑑の代田氏についても、杉並区時代にセクハラ事件の隠蔽をしたり、鎌倉市の教育長就任のために、あれこれ画策したりした人物だというではないですか。

もしかしたら杉並区のような地域本部という組織を念頭に置いているからなのかも、と考えれば、区長会を中心として〜と言い出したのも判らないではないですね。(杉並区での中心人物が関与するわけですから…。)

花まる学習会の高濱氏も、いじめを容認しているらしい人物だそうですし、学校で何かが起きてもよほど大きな事態にならない限りは「隠蔽」されて終わってしまう、ということも心配なくてはいけないのではないでしょうかね。
#というか、なんでこういう人材しか寄ってこないんでしょうか…。

「こんな環境では、安心して子供に教育を受けさせられない」と思う武雄市民には、ぜひ怒りの声を発して欲しいとは思うのですけれど、果たして…。

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