「わたし、武雄モデル。今度、あなたの街に行くの。」が現実になる? #たけお問題

文京区の橋本 直和議員が、武雄市の視察に行かれたようです…。

市役所の方で、Facebook 活用に付いての説明も受けたようで、

武雄市のホームページはfacebookというSNSを利用しており、平成21年7月樋渡市長の発案で始まりました。
月間アクセス数が旧ホームページでは約5万件だったのに対し、今では約300万件(60倍)を超えるそうです。

[From 武雄市視察|文京区議会議員 橋本直和 オフィシャルブログ]

と、さすがに「98億7千件」という途方も無く根拠の薄い数字を提示されての説明はなかったようですが、この「300万件」という数字に関しても、

自治体サイトをFacebookに移行してからアクセス数が上がったと自慢されているようなのだけど、この数値って『リーチ数』 [ *1 ] ですよね。Facebook上での投稿に対して何かしらのアクションを起こした数のカウント数。

[From 佐賀県武雄市のサイトのアクセス数の話 | 脳無しの呟き《土鍋と麦酒と炬燵猫》]

という指摘があったりします。
あと、市長自ら「ひまじんうんこ」なるコメントをつけたり、不都合なコメントの削除やユーザのブロックを積極的に行っていますし、市の Facebook ページでも批判的な内容の質問に関しては決して返信がつかないなどの事例を多数見ていますと、武雄市の Facebook 活用事例は見習うに値するようなものとは思えません。


また、図書館にも行って参りました。
山の中に現れる新しい建物で見栄えが良いです。

[From 武雄市視察|文京区議会議員 橋本直和 オフィシャルブログ]

建物自体は 1999 年 12 月竣工ですので、今でも「新しい建物」という印象を受けるのであれば、図書館の新設時点での構想そのものや、その構想に沿った設計が優れていたということではないのでしょうか。

週刊誌、雑誌、新刊すべてスターバックスでコーヒーを飲みながらでも無料で読めます。
午前9時から午後9時までの営業時間は良いですね。

[From 武雄市視察|文京区議会議員 橋本直和 オフィシャルブログ]

書店部分とスタバは、目的外使用の部分であって、本来の図書館機能ではありませんね?開館時間にしても、文京区も基本月~土曜日は 9:00 ~ 21:00 ですので、遜色ないと思いますが。

雑誌に関しては、いわゆる書店としての売れ筋がメインで、それらのバックナンバーが図書館の蔵書として置かれているわけでもなく、更には武雄市図書館でしか収集していなかった雑誌や郷土資料が破棄された

その武雄市図書館のリニューアル直前に武雄市が除籍(廃棄)した資料のリストがネットで公開された。その中に郷土資料が含まれ、大量のDVDもあったことから館内に併設されているTSUTAYAへの便宜があったのではないかという疑問の声が上がっている。武雄市はハフィントンポストの取材に対し、除籍基準を開示し、これを否定した。

[From 武雄市図書館が開館前にDVDを大量除籍 「館内併設のTSUTAYAに配慮?」との疑問の声に武雄市は否定]

という事もあったわけですから、図書館としての収集機能が低下していると見てもおかしくはないでしょう。
また、

学校図書館、地域図書館、書店との提携によって近隣の結束を高め、自習室、セミナーハウスを各所に設けることによる地元住民の知識共有、向上を図り、更には喫茶店やコーヒーショップを併設することにより多くの住民が足を運び易い環境にし、子供たちとの触れ合いの場、学習の場、会合の場に公立図書館をしたいと私は考えております。

[From TSUTAYA図書館から見た文京区|文京区議会議員 橋本直和 オフィシャルブログ]

というのを目指すのであれば、手本にすべきは武蔵野プレイスじゃないかと個人的には感じますし、蔵書の充実や、それらを時事的なイベントと蔵書を組み合わせた企画を行うといったほうが、図書館としての本来の機能を活かせて酔うのではないかと思うのですけど。
カフェや喫茶店が点在している都心部で、それらが図書館に併設されているからといって来館の動機付けになるか、という点については非常に疑問を感じます。

議員の皆様の於かれましては、武雄市からの大本営発表的な情報だけでなく、図書館に蔵書されてい各種の書籍などを利用したり、ネット上に流れている情報など、いろんな情報にあたった上で、お考えいただきたいと思うのですが、そんなに調べたりするのが面倒なのでしょうか…。

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