学習者用 PC (タブレット)で物理破損が増加中? #佐賀県

サイトのアクセス統計とか見ててたら、別サイトに張られたリンク経由で、ここを見に来た形跡があったので、リンク元にアクセスしてみたところ、こんな話が載ってました。

強度に問題があるのか取り扱いが雑なのかよくわからないが、キーボードの保証期間は1年間(2015年3月まで)なので、それ以降は修理にいくらかかることになるのだろう?。

一方、不注意による破損の場合は有償修理となる。中には修理に20万円以上かかるとの見積もりになって対応に苦慮するケースもでているそうだ。

学習用パソコンの故障が増加 : mobakiのblog

「あれ?キーボードだけ、保証期間が別だったっけ?」というのは思ったのですけど、活用率は高くないけど每日持ち歩くことが強制されているわけですから、登下校時のちょっとしたトラブルで物理的な破損は発生することは容易に想像できるわけですが、実際に切実な状況も発生している模様で、Yahoo! 知恵袋にも、こんな相談が出てきているという状況…。(これは、リンク元の別エントリーに書いてあったものですが。)

佐賀県の高校生のうちの子がタブレットを落として液晶が破損してしまいました。

佐賀県の高校生のうちの子がタブレットを落として液晶が破損してしまい... - Yahoo!知恵袋

タブレット PC 、液晶割れたら、ただの板ですから、事態は深刻です。
修理費用に20万かかる、と言われたという話なのですけど、調達時に入札業者に提出させている提案書の中に、保証とか保険の項目があったよなぁ、ということで、開示された文書を読み直してみたところ…。


この文書の 74 、 75 ページに、その内容が書いてありました。

2.1 保証・保険(1/2):教委情第507号 学習用PC賃貸借契約及び購入契約に係る総合評価一般競争入札の結果について(伺)
2.1 保証・保険(2/2)調達仕様(2/2):教委情第507号 学習用PC賃貸借契約及び購入契約に係る総合評価一般競争入札の結果について(伺)

平成 26 年度分の調達においては、修理期間中の代替機や盗難、破損時のことを見越して、予備機が 350 台ストックされている模様なので、Yahoo! 知恵袋に出ている質問の内容通りであれば、生徒、保護者に対する負担が極力かからない方法で対応されるはず。
体制としても、生徒(保護者) → 学校 → 入札業者 → メーカー、というスキームが組まれているようですから、相談者はもしかすると、メーカーの修理窓口に連絡してしまったのかもしれませんね。

あと、提案書に書かれている通りであれば、メーカー標準保証 1 年加えて、入札業者が別途延長保守サービスに加入して対応、となっていますから、キーボードだけ保証が 1 年というのも考えにくいな、と…。

ところで、予備機の台数は妥当なのか?

予備機に関しては「全調達数の 5% 程度」というのが業者からの提案書に記述されています。今年度分については実際の調達数 6,800 台に対して、予備機 350 台ですから、ほぼ 5% 。
ただ、この 350 台で、今年入学した生徒の 3 年間(定時制は 4 年間)に発生するトラブルの対応を行っていく事になるわけで、状況によっては不足する可能性も出てくるのかもしれません。かと言って予備機の調達数を増やしておくというのも、コスト面で厳しくなるでしょうし、同一機種の調達もあとになれば難しくなるわけで、このあたりは実際の状況を見ながら次年度の予備機の手配台数を決めるとか、予備機が不足した場合その辞典で予備機として回せるモデルを使う、いう感じになっていくのでしょうね…。

液晶割れの件、最終的にどうなったのか、ちょっと気がかりではありますが、生徒・保護者に大きな負担もなく対応がなされたことを祈りたいところです。

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