Google Books APIs を活用する野田市立図書館

明示はしていなけど、海老名市立図書館では Google Books を利用しているわけですが、

ネタ元にしている Google ブックスの書影が、そうなっているから。

[From 海老名市立図書館での著作権侵害は他にもあるのでは?というお話 - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

野田市立図書館でも利用している、という情報が流れたので、

早速確認しに行ってみたところ、確かに Google Book APIs を利用していることが明記されていますね。

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野田市立図書館OPACの検索結果

蔵書検索の結果詳細にも、Google Books APIs 経由で取得した書影データが表示(その下に「by Google Search」と明記)されるようになっていて、これは上手に利用しているな、という印象。(Google Books 側で書影データを保持していない場合は、何も表示されないというのも確認済み。)
カーリルとの連携もしているのですね。

Google Books APIs  の Branding Guidelines に目を通してみたところ、「 APIを通じて取得したデータに対しては、Google に権利が帰属することを明示せよ」(意訳)と宣言しているセンテンスがありますので、対応としては野田市図書館のような形で明示するのが、正しいものではないかと思われます。

Google must be given attribution, using the appropriate text or brand elements, whenever you display Google results, previews, or other content made available through the API.

[From Branding Guidelines  |  Google Books APIs  |  Google Developers]

Google Books APIs 利用による残念な部分はあるにせよ

野田市立図書館での「愛のひだりがわ』の検索結果

Google Books APIs を使っていることが起因して起こってしまう残念な事象は、野田市立図書館でも同様に起きていました。(元ネタが同じなのだから、仕方がない。)
ただ書影の下に「by Google Books」と入れてデータの帰属を明示していることで、「Google 側のデータ自体に問題がある」と表明している形になっている、という点では権利の帰属を明示するのは重要だなぁ、と。

となると、Google Books APIs を利用して取得している書影データに対して「Google に帰属する」というを明示していない上に、「サイトに記載した情報は、全て海老名市か CCC のもの」というサイトポリシーで掲げている海老名市の対応は、非常に問題があるよう思われますが、さて…。

著作権について
本サイトに掲載されている情報(文章・ロゴ・商標・映像・写真・イラスト等を含むがそれらに限らない)の著作権その他の知的財産権は、特段の記載がない限り海老名市または指定管理者が保有しております。
「私的使用のための複製」や「引用」など著作権法上認められた場合を除き、無断で複製・転用することはできません。

[From サイトポリシー | 海老名市立図書館]

Google Books APIs 自体は、利用に関しての申し込みの必要もなく、結果に対して Google に権利が帰属することを明記すれば無料で利用できるものですから、公共図書館の蔵書管理システムと連携させるという取り組みは、利用者の観点からは拡がっても良いのではないかな、と思うのでありました。

Google Books APIs を利用している図書館は他にもあるそうで [ 追記 : 2015/12/29 20:55 ]

エントリーをアップした後に、こんな情報を教えていただたいので追記。

名前の上がっている自治体の図書館で検索してみたところ、確かに Google Books APIs を利用しているのが確認できました。そのスクリーンショットをいつくかあげときますね。

愛のひだりがわ - WebOPAC | 富田林市立図書館資料詳細:久留米市立図書館
愛のひだりがわ - WebOPAC | 八千代町立図書館愛のひだりがわ - WebOPAC | 岐阜市立図書館

全部、アレな書影になっちゃってるのは、Google Books 側の問題になるわけですが、「この書影、実際の本と違うから修正して欲しい」と言った要望があったとして、Google 側は対応してくれるんでしょうかね?

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