Folding@homeに参加してみた、ので設定とかをもう少し細かく書いておく

前回のエントリーで端折っていた

自分のところでは、 Debian sid をインストールしたマシン 2 台に FAHClient をインストール。それぞれのマシンに GeForce GT 710 、 GT635 & Quadro 600 で2枚刺しって構成になっています。 Debian には CUDA を利用するためのソフトウェア群もインストール。

[From Folding@homeに参加してみた、ので設定とかイロイロ - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

ハードウェア周りのこととか、 CUDA 周りのこととかを追記しておきますね。

ハードウェア周り

現時点で、自分とこで、 Folding@home に参加させているマシンは、以下の 2 台。

  • 富士通 CELSIUS W520 (以下、 W520 )
    • Xeon E3-1245 v2搭載モデルで、こちらに GeForce GT635 搭載カードを 2 枚刺し。
    • 残念なことに電源 300Wモデル 、さらに PCI-E 補助電源ケーブルも生えてないのもあってハイパワーな GPU は使えないんで、 GT 635 で妥協。
    • でも、エッジフリーな PCI-E × 1 スロットが、まだ 2 本空いてるんで、もしかしたら 4 枚刺しイケたりする?
  • HP Pro 6300 SFF (以下、 Pro 6300 )

メインマシンである Z620 にも FAHClient 入れてはみたんですが、 OpenGL/OpenCL サポートが非推奨という OS 的な制約で RX580 使った解析ができないんで、さっくりとアンインストールしちゃいました。う〜ん、残念。
その代わり、 Z620 には BOINC の方を頑張ってもらうことにする。
# RX570 版例のカードも、手元にあったりするんだけど、なんだかんだと制約があるおかげで使えないだよね…。


OS 周りについて

で、 OS については、どちらも Debian sid 。
W520 、 Pro 6300 ともに、 GeForce 系の GPU 載せてるので、どちらにも以下の CUDA 関連のパッケージを追加インストール。(実際には、依存関係が自動的に解決されることでインストールされるものがあるんですが、それらは割愛。)

root@vhost01:~# aptitude -F "%c %p" search ^nvidia | grep ^i
i nvidia-alternative
i nvidia-driver
i nvidia-driver-bin
i nvidia-driver-libs
i nvidia-egl-common
i nvidia-egl-icd
i nvidia-installer-cleanup
i nvidia-kernel-common
i nvidia-kernel-dkms
i nvidia-kernel-support
i nvidia-legacy-check
i nvidia-modprobe
i nvidia-opencl-common
i nvidia-opencl-icd
i nvidia-persistenced
i nvidia-settings
i nvidia-smi
i nvidia-support
i nvidia-vdpau-driver

前回のエントリーでは、 W520 には Quadro 600 を載せてる、と書いていたんですが、実際のところ Quadro 600 に対応した nvidia-driver パッケージである nvidia-legacy-390xx-driver を使おうとしても、 linux-image-5.5.0-rc5-amd64 との組み合わせで nvidia-legacy-390xx-kernel-dkms のインストールに失敗。
nvidia-driver (バージョンは 440.64 )であれば linux-image-5.5.0-rc5-amd64 との組み合わせでも dkms 周りでインストールエラーは出ないものの、 /var/log/messeges に出る

2020-03-29T04:10:47.661237+09:00 vhost01 kernel: [92522.576122] NVRM: The NVIDIA Quadro 600 GPU installed in this system is
2020-03-29T04:10:47.661239+09:00 vhost01 kernel: [92522.576122] NVRM: supported through the NVIDIA 390.xx Legacy drivers. Please
2020-03-29T04:10:47.661241+09:00 vhost01 kernel: [92522.576122] NVRM: visit http://www.nvidia.com/object/unix.html for more
2020-03-29T04:10:47.661244+09:00 vhost01 kernel: [92522.576122] NVRM: information. The 440.64 NVIDIA driver will ignore
2020-03-29T04:10:47.661247+09:00 vhost01 kernel: [92522.576122] NVRM: this GPU. Continuing probe...
2020-03-29T04:10:47.661256+09:00 vhost01 kernel: [92522.576126] NVRM: No NVIDIA graphics adapter found!

「バージョン 440.64 ではなく 390.xx 系の古いドライバ使え」というメッセージ通りで、正しく認識されない。

だからといって linux-image のバージョン落とすのも負けた気がする(何に?)んで、ジャンク扱いで安く購入可能だった GT 635 を使ったカードを 2 枚載せる形に落ち着きました。

GT 710 を載せた Pro 6300 の方は、nvidia-driver 440.64 で問題なし。

FAHClient の設定自体は、前のエントリー通りに GPU 用の slot を設定することで、 FAHClient が正しく GPU を認識。 Work Unit さえ取得できれば、下の画像のように解析が行われる、というわけです。

GPUタブが2枚出ているWeb Control画面

ちなみに、このエントリー書いてる時点では、 Pro 6300 のほうでは GPU 用の Work Unit が取得できてないので、GT 710 は遊んでる状態。

おまけ

GT 635 搭載カードは、秋葉原最終処分場さんで購入してきたものです。
先日、2 枚めの GT 635 搭載カード買いに行ったときには、それなりにブツは残ってましたけど、次行くときまで残ってるかな〜。(残ってるといいナー。)

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