いよいよインストールを始めます。
インストールのすべてを一つのエントリーにしてしまうと長くなりすぎるので、エントリーはいくつかに分けていくことにします。
さぁ、インストール、でもその前に
インストールCDも焼いて、ネットワークの構成も決まって、パーティションも決まった、いざインストール!なんですが、最後に確認です。
インストールしようとしているPCのデータ、消去しちゃっても大丈夫ですか?
もし、必要なデータがあるのであれば、それらのバックアップをしてください。「そういうデータはないよ」とか「新品のHDDを繋いでるから」というのであれば、次に進みましょう。

起動はインストールCDから
Debianのインストールを行うためには、先に作成したインストールCDを使って、PCを起動させる必要があります。
- PCの電源を入れる
- CD-ROM/DVD-ROMドライブのペイ開閉ボタンを押して、インストールCDをセットして、ベイを閉じる
と進めて、Debianロゴとプロンプトが表示されたら、インストールCDからの起動に成功です。
まれにPCによっては、CD/DVDからの起動が無効になっていて、そういった場合にはHDDにインストールされているOSが起動するか、「OS見つからないから、起動できない」旨の英文が画面に表示されます。その時には、PCの起動直後にBIOS設定メニューを呼び出し、その中から起動に関する設定項目を見つけて、CD/DVDから起動するよう設定したあとに、電源OFF/ONを行ってください。これで、CDから起動するはずです。
#BIOS設定メニューの呼び出し方や、設定項目に関しては、PCのマニュアル参照のこと。
起動に成功したら、表示されているプロンプトに続けてインストーラの起動パラメータを指定して、インストールを続けていきます。
準備されている起動パラメータはいくつもありますが、ここではインストーラの挙動を指定するための4つだけ、説明します。
- install
- 初級者向けメニュー。
- CD起動後のプロンプト画面でEnterキーを押すと、このモードでインストーラが起動する。
- installgui
- 初心者向けメニューのGUI版。
- マウスが繋がっていれば、チェックボックスの選択などがマウスで行える。
- expert
- 上級者向けメニュー。
- 初心者向けに比べると、インストール時に設定できる項目や質問項目が多いので、慣れが必要。
- expertgui
特殊なハードウェアを認識させるためのパラメータなどもありますが、よほど特殊なものでない限りインストーラが自動認識してくれますし、普通のコンシューマユーザが利用するPCであれば、モードを指定するパラメータ以外は、使う機会は少ないでしょう。
また、以前は「Debianのインストールは難しい」と言われることが多かったのですが、etchから採用されたDebian-Installerのおかげで、インストールそのものが判りやすくなり、そういった声を聞くことは少なくなりました。
では、プロンプトに続けて“installgui
”と入力したら、Enterキーを押しましょう。これで、初心者向けメニューのGUI版としてインストーラが起動します。
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