まず、言語の選択から
インストーラがGUIモードで起動すると、次のような画面が表示されるので、この画面からインストールがスタートします。
この画面では、どの何語をメインに利用するのかを選択します。インストーラが起動した時点では、英語でメッセージが表示されますが、ここで言語を選択すると、これ以降の画面では選択した言語でメッセージや選択肢が表示されます。
ここでは、「日本語」を選択します。先に進むと、画面の表示が日本語に切り替わります。
次に、キーボードの設定をします。
正しく認識されていれば、自動認識の結果を変更する必要はないでしょう。一般的なWindows用キーボードが繋がっていれば、「日本(106 キー)」が選択されているはずなので、次に進みます。
すると、セットされているインストールCDのチェックを行った後に、インストールに必要なコンポーネントをインストールCDから読み込みます。
ネットワークを設定
コンポーネントの読み込みが終わると、ネットワークの設定に入ります。
ここでは、準備編(2)のネットワーク構成図に従って、IPアドレスなどを入力していくことになります。
通常、PCに内蔵されているネットワークインターフェイスは一つだけですが、今回の対象マシンにはネットワークカードを1枚増設しているため、インストーラが自動的に“eth0”と“eth1”の二つのインターフェースを認識しています。ここでは“eth0”を選択して先に進みます。
インターフェースの選択が完了すると、DHCPによるIPアドレスの取得を試みますが、今回のネットワークにはDHCPサーバが存在しないので、タイムアウトしてエラー画面が表示されます。エラー画面から次に進むと、ネットワークの設定方法を選択する画面に移動するので、そこで「ネットワークを手動で設定」を選択後したら、あとは順番に従って、IPアドレス→ネットマスク→ゲートウェイ→ネームサーバアドレス→ホスト名→ドメイン名と入力していきます。

ただし「ドメイン名」に入力する値には、注意が必要です。
自分で取得したドメイン名がなければ、
などテスト用、例示用に用意されている予約TLDドメイン名を利用しましょう。適当な文字列であったとしても、実際に存在するドメイン名だったりする場合がありますから、注意が必要です。
参考:例示/実験用として利用できるドメイン名 - @IT
今回のネットワーク設定は、下記の通りになります。
- IPアドレス:172.16.0.201
- ネットマスク:255.255.255.0
- ゲートウェイ:172.16.0.254
- ネームサーバ:172.16.0.254
- ホスト名:debian ← 任意に変更可
- ドメイン名:example.com ← 実在するドメイン名は入力しないこと。
ネットワークの設定が終わると、必要なパッケージを入手するための、Debianアーカイブのミラーを選択する画面になります。
ミラーサイトは、インストール完了後にいつでも変更や追加が出来るので、ここでは“日本”→“ftp.jp.debian.org”と選択、“HTTPプロキシーの選択”には何も入力せずに、先に進みます。
もし、この時点でミラーサーバへのアクセスが出来ないとエラーとなるので、ネットワークケーブルの接続や、ネットワーク設定に誤りがないかを再確認してください。
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