「テレビは、三原色から四原色へ」
このキャッチコピーとともに発売されたAQUOS クアトロン。
今回、発表されたモデルは、3D対応のLV3、ハイエンドモデルのLX3、エコノミーモデルのXF3の三種類。
運良くみんぽす主催のセミナーに参加することが出来たので、その時のことをまとめておきます。

液晶パネル+回路設計=クアトロン
商品企画の指出氏が製品のコンセプトなどの概要を、画面設計の小池氏がキーテクノロジーとなる液晶パネルや回路設計のポイントについて説明してくれました。




液晶パネルが、通常のRGBではなくRGBYとなったことで、
- 黄色やグリーンの方向に色域が拡大したことで、表現しにくかったエメラルドグリーンや金色といった色の再現性が向上。
- RGBをすべて点灯させることでしか表現できなかった白が、RGBYの各ピクセルとバックライトの点灯のさせ方を組み合わせて4パターンに。 → 表示する画像に合わせた白の表現方法を使うが出来るため
- Yが加わったことで、液晶パネル自体の高輝度化に成功したため、LEDバックライトの効率も良くなり、省エネ化にも繋がった。
- Yを表現するためのピクセルが増えたことで、サブピクセル数がRGBパネルの1.3倍に増加。 → より高精細に画像を表示出来るように
というメリットがあり、そのRGBYパネルに最適化した駆動回路と組み合わせることで、「クアトロン」と呼んでいるのだそうです。
LX3とAE6を並べた状態でデモ画像を見ると、黄色の明るさや金色の深み、空の青やグリーンのグラデーションが段違いにLX3の方が綺麗。これは、デジカメで取った画像で見ても判るぐらいの違いが出るぐらいなので、これはぜひ実機で確認して欲しいところ。
#グリーンが綺麗に出るので、スポーツ中継(特にゴルフやサッカー)を見ても綺麗ですよ、とのこと・・・。
掟破りの「映画クラシックモード」
今までのテレビの画像調整では禁じ手だったフリッカーの強調+ノイズの強調を効果的に使うことで実現した「映画クラシックモード」も今回の目玉機能の一つ。
フィルムの1コマを4フレームで表現するしているので、そのうちの2フレーム目と4フレーム目でバックライトを意図的に消灯させることによって映写機のフリッカーをシミュレートするとともに、通常なら除去してしまうフィルム感を表現するためのノイズを意図的に強調することで、映画館で上映している感じを再現したのだそうです。
これのデモには「風と共に去りぬ」のBDが使われたのだけど、確かに映写機でスクリーンに映している映画館で見ているようなパタパタ感がよく再現出来ていたと思います。
明るさを追求した3Dモード
LV3に実装されている3D機能は、「明るい映像」を目標に開発を進められたということで、テレビ本体の液晶パネルの明るさをスポイルしないように3Dメガネ側の液晶シャッターの透過率や偏光フィルムの材質にもこだわったのだとか。
実際、他社の3D対応テレビを調査した結果では、AQUOSが最も明るい3D映像を表現できるものだったそうです。
#画面の明るさや3Dメガネの透過率の測定値は、社外秘なんだとか・・・。
次のエントリーでは、主にセミナー内で撮影した画像の紹介を中心にしていきたいと思います。
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