LHR-4BREFU3 パフォーマンスは如何程か? 〜モノフェローズ〜

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LHR-4BREFU3 に関するレビューの2本目。
「単体でRAIDが手軽に組める」HDDケースなわけだけど、やっぱりパフォーマンスに関しては気になる人が多いと思うので、パフォーマンス測定をしてみた。

とりあえず、測定条件

比較しやすくするために、測定条件は次のように揃えてみた。

  • LHR-4BREFU3 は、Firewire800でMac mini(Mid2010)と接続
  • 測定ツールは、Lion上でソースからコンパイルしたbonnie++ 1.96を使用
    • ただし、そのままコンパイルしたものを使うと、正しく測定値が取れない部分があるため、ヘッダファイルの一部を修正して対応
    • bonnie++ の実行は、"$INSTALLDIR/bonnie++ -d VOLUME_NAME -n 16:81920:4096:8 -s 512 -r 256 -x 5 -b"で統一
      • "-d VOLUME_NAME"
        測定対象のボリューム/ディレクトリを指定
      • "-n 16:81920:4096:8"
        メタデータ操作のベンチマーク実行時に、16×1024個、最大81,920byte、最小4,096byteのファイルとディレクトリ8個を作成
      • "-s 512"
        シーケンシャルアクセスのベンチマーク実行時に作成される一時ファイルのサイズで、単位はMB(実際には指定値の2倍のサイズのファイルが作成される)
      • "-r 256"
        実行時に使用するメモリサイズで、単位はMB
      • "-x 5"
        連続実行回数を5回で指定
      • "-b"
        Writeバッファを無効化
    • 5回の実行結果の中から2〜4回目の平均値で比較する。
  • 測定中は、iTerm以外のアプリは起動しない

bonnie++は、homebrewの中にもあったのだけど、そっちで入れてしまうと「正しい測定値が取れない」部分が出てしまうので、どーやってヘッダファイルの修正したらいいのかわからなかったので、ソースからコンパイルした次第。


まずは、測定結果から

測定結果をグラフにしたのが次の4つ。(LibreOffice、面倒くさかった。)
凡例見れば判りますが、①から順にSINGLE、RAID0(HDD×2)、RAID1(HDD ×2)、RAID5(HDD×3)、RAID0(HDD×4)、SINGLE(HDD×4でSoftwareRAID0)と並んでます。

シーケンシャルアクセス ランダムシーク メタデータ操作1 メタデータ操作2

Bonnie++のせいなのか、またはHFS+のせいなのかよくわからないのだけど、各項目間の測定値に大きな差があってグラフがよーわからん状態になっていますが、そのあたりはおいとくとして...。

パッと見た感じで行くと、ランダムシークとメタデータ操作1のグラフで顕著に違いが見えてますね。
ランダムシークに関して言えば、RAID0の値の良さが目立つ結果になりました。各モード最小構成だと、RAID0 > RAID5 > RAID1 ≒ SINGLE。RAID0も、2本構成 > 4本構成となるのは、制御系の問題なのかなぁ、という気もします。

それにしても、ちょっと驚きだったのは、SoftwareRAIDでRAID0組んだのが一番パフォーマンスが出てるという点でしょうか?

ん〜、なんか別の手段でテストしてみたほうがいいのかなぁ、という気がしないでも無くなって来ましたが...。

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