キッズの定義は、どうなってる? #takeolibrary #たけお問題

武雄市教育委員会の方から「怪しいアンケートが来た」という話が出てきた。

ビッグデータの名寄せによる危険性も同時に示唆されている話なのだ。

わかりやすくアンケートの話を中心に展開すれば、「無記名アンケートは本当に無記名なのか?」という話である。

[From 『#武雄市図書館 キッズライブラリのアンケートについて』 #武雄市問題 (前編) - Heavy Moon]

一つにはTwitterでも指摘されている通り賛成者だけの数字でのグラフ作成をしたいという調査側の魂胆と、賛成者母数に対しての設問で「こんなのはどう?」という選択肢を並べることによる『回答(思考)誘導』くらいだろう。

[From 『#武雄市図書館 キッズライブラリのアンケートについて』 #武雄市問題 (後編) - Heavy Moon]

細かい話は、上に挙げたBlogの方を読んでもらうとして、回答者の特定が容易、賛成者が多数という方向に持って行きやすい設問構成になっているという点で、かなり筋の悪いアンケートになっているらしい…。


「キッズ」の定義は?

アンケートの中身に関しては、既に突っ込んでいる人が何人もいるので、自分としてはあまり触れるつもりはないのだけど、ちょっと気になることがある。

件のアンケートが配布されたのは、小学校を通してらしく設問自体にも「どの小学校」の「どの学年の子供」というものがあるので、このアンケートの主(教育委員会の名前は入っているけど、実態は CCC が作ったものだろうとの推測が多い)が想定している「キッズ」には間違いなく小学生が含まれる、というのは判る。
おそらく、未就学児童もその対象だろうなぁ、というのも想像はできるのだけど、中高生のことはどうなんだろう?いまのところ、中学校でも配布されたということは、話として流れてきていないので、小学生の保護者向けにだけ行われているとみて間違いはなさそうです。

そもそも、中高生の利用については、下の tweet についてる画像を見てもらえば分かる通り、現状でもかなり制限がかかっている状況なわけです。(おそらく武雄市内の中学高校に通っているであろう生徒の Tweet が流れてくるのを見ることがあるけど、それを見る限りでも、やはり評判は良くないようですし。)

そもそも中学生の立ち寄りを巡っては、ゴタゴタがあったわけだし、仮にキッズ・ライブラリーが出来上がり、既存の図書館は更に消費を強いるような雰囲気が強まるとしたら、中高生の行き場はどうなるのでしょう?
「キッズ・ライブラリーなんだから、絵本と児童文学と図鑑だけ置いておけばいいよね」的なことしか考えていないとしたら、学習室が併設されたとしても、中高生にしてみれば、使いたい本が蔵書されていないので、本を使った調べ物や学習がしにくい使い勝手の悪いものになるのではないでしょうか。
#中高生が排除できれば、嬉しい人がいるのでしょうか…。

アンケートの設問にある「どんなサービスがあると良いか」というところの選択肢を見ても、レンタル店とかコンビニとか美容室といった児童向け図書館に併設するにはどうよ、思うようなものが並んているのを見ると、どう考えても商業面も全面に押し出して行きたいんだろうなぁ、ということが透けて見えるわけです。

それにしても、一民間企業の傀儡にしか見えない行政ってのは、いかがなのなのでしょうね…。

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