新しい多賀城市立図書館、実はスタッフには使い勝手の悪いレイアウト?

1 階の言を書くだけで力尽きてしまった感があるんですが、残る 2 階、3 階についても。

とりあえず、図面から読み取れる疑問点を書き出してみましたが、これでもまだ一部なんですよね…。
ということで、まだ書き足りないので、つづく。

[From 新しい多賀城市立図書館とフロアレイアウトの不思議 - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]
フロア2Fフロア3F

ということで、改めて 2 階、3 階の図面を眺めていたのですが、まず初めに前回のエントリーに対する修正点を一つ。

移動図書館車の車庫なんですが、良く図面を見ると、館内から車庫へのアクセス経路は児童図書館の一角に設けられた扉しかありません。更にその車庫の横には、車庫からしかアクセス出来ない図書倉庫が…。

[From 新しい多賀城市立図書館とフロアレイアウトの不思議 - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

小荷物専用昇降機 ダムウェーター:フロアタイプ | クマリフト

と、書いていたのですけど、よくよく図面をチェックしてみると、BM 車庫内に "DW(2)" と記述されているところがありました。
どうやらコレ、荷物専用小型エレベータ(ダムウェーター)で、1 階 BM 車庫 ↔ 2 階閉架書庫 ↔ 3階事務室(図書館)間での資料運搬のために設置されるのでしょう。いずれにしろ、スタッフが館内からBM 車庫にアクセスするには、児童図書室にある扉が唯一となっていることは確かですけど。

荷物専用小型エレベータはもう一基、図書館エリア東寄りのところにも設置され、こちらは 1 階カウンターコーナー ↔ 2 階カウンターコーナー ↔ 3 階バックヤードを結ぶ形になっています。こちらは予約資料や返却資料の運搬がメイン用途になりそうな感じですね。

設置するのはカート類も使えるタイプになるんですかね?搬送効率考えれば、ダムウェーターに載るサイズのブックトラック使うほうがいいでしょうし…。

通常タイプと思われるエレベータは、図書館エリア、商業エリアそれぞれに一基ずつ。
図面上では人荷兼用とするのかはわかりませんが、利用者向けとして設置されるものでしょう。商業エリア側のほうのは、空間演出の事を考えて、おそらくガラスで覆われたタイプになるんじゃないかな、と。



「ど素人」なのは、図書館業務だけじゃない?

前のエントリーを読んだ方から、こんな感想を頂いた。

フロア1F

確かにご指摘の通り、スタッフ用として設置されるエレベータは存在せず、商業エリア側にはダムウェーターも設置されない状況からすると、3 階商業エリアに入るとされているレストランへの食材搬入とか、かなり面倒なことになりそうな感じがします。

食材やらドリンクやら、それなりの量を搬入することになるのは確実でしょうし、レストランで日々発生する生ゴミ類の搬出などは、特に利用者の目に付かないようにやりたいはず。そうなると、必然的に階段使って人力で頑張るか、開館時間外に1日分まとめてエレベータ使って、という形にせざるを得ないんじゃないかと…。
#エレベータ利用だと、1 階は商業エリアを突っ切ってゴミ置き場へ、という動線なんだが…。

他にも、スタッフ専用のトイレが無い(3 階商業エリアには利用者向けトイレすら無い)とか、細切れに存在する図書館エリアのバックヤードとか、荷物専用の搬入口らしき場所がないとか、職場として考えると、かな〜り働きにくそうな建物が出来上がっちゃういそうな感じがしてきました…。

見た目、優先させすぎちゃったんですかねぇ…。というか、商業施設としての企画も「ど素人」だったってこと?

あと、興味のある方向けに、公告(保留床取得について)から抜き出して、細かい部分まで見れるようなサイズにしたフロア図のJPEGファイルを置いときますね。それ見て、いろいろツッコミ入れてみていただければ幸いです。

  • 1 階: 4762 × 3367 ビクセル (JPEG 1.7MB)
  • 2 階: 4762 × 3367 ビクセル (JPEG 959KB)
  • 3 階: 4762 × 3367 ビクセル (JPEG 880KB)

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ふくちゃん 返信

多賀城市の図書館も、武雄市、海老名市と同様、どんな「ツタヤ図書館」になるか心配しています。事前に分かる範囲で、問題点を指摘しているこのブログは参考になりました。これからもフォローをよろしくお願いします。

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