図書館における「区民優先制度」スタートから1年経ったわけですが

文京区立図書館において区民優先制度が開始されて 1 年経過したわけですが、

区民優先制度の本番運用は来年4月から、ということなので、実際どう変わったのかが実感できるとしても、1年以上先のことになりそうです。

[From 図書館における「区民優先制度」が来年4月から - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

利用者として変わったかなぁ、と思うのは、インターネット予約で新着資料を借りようと思った時に予約待ちの人数が減ったと感じることが多くなった点。
制度のスタート前だと、新着一覧に上がった資料を借りようと思って手続きしてみると 10 番目、なんてことザラにあったんですけど、この 1 年ぐらいは、そういう本にあたることも少なくなったように感じます。新刊じゃないけど話題になった著者の本なんかは、相変わらず 4 ヶ月待ちなんてのも珍しくないんですけどね。

あとは、あんまり変化は感じられないかな?貸出冊数が増えては居ますが、枠いっぱいになるまで借りることはないので、その点では恩恵はあまり受けてないな…。

あと、このエントリー書くのに、ちょっと検索してみてて、見つけたご意見。

ただ区民以外の利用がどの程度区民の利用を妨げてるいるのか示されずに、今回お制度導入の告知だけされたのは残念です。データを示して「仕方ないね」と納得させてくれてもいいのにと思いました。

[From 文京区立図書館の「区民優先制度」導入が決まる - 退屈な日々 / Der graue Alltag]

まぁ、たしかにそういう感想を持つ人はいてもおかしくないよなぁ、と。
図書館サービス向上検討委員会の議論の中で話し合われたと言っても、その内容や報告書までアクセスして確認する人も少ないでしょうし、そもそもそういうところで議論があったこと自体を知らないのだから、唐突に出てきた話に見えるのは当たり前、ですよね。
#自分も、たまたま傍聴していた回の会合のなかで、そういった話題が出てきていたのを覚えていたらか「あぁ、あんときの話か」と思ったわけで。

サービス向上委員会の報告書中には、

③ 利用者の状況について
利用者の状況は、平成24年度の貸出の内、区民66%、区民以外が34%となっております。予約・リクエストでは、インターネットでの受付を開始した平成16年度で、すでに総予約数の内55.7%がインターネット経由となりましたが、平成23年度には、総予約数の内予約80.8%がインターネット経由となり、(ネット予約の内57.9%が区民)、平成24年度では、総予約数の内インターネット経由が80.8%(ネット予約の内57.3%が区民)と言う状況となりました。この9年間で、予約数は3.6倍、インターネット経由が5.2倍になっています。

[From 文京区立図書館サービス向上検討委員会報告書]

という分析結果も書かれているわけですから、開始前の告知のタイミングで、こういった数字も出しておけばよかったのかもしれません。


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