Z620のUSB3.0ポートを有効化する

Z620 の Hackintosh 化、USB3.0 以外は特段問題なく使えてたんですが、やっぱり USB3.0 も使えるほうが便利だろう、ということで設定を見直して、有効化することができたので、そのメモ。

Z620 の USB ポート構成

実機での確認すると、フロント側 USB2.0 ×1 + USB3.0 ×2 、リア側に USB2.0 ×4 + USB3.0 ×2 という構成。
下の画像は、サービスガイドから抜き出したものですが、前面④と背面③が USB2.0、前面⑤と背面⑩が USB3.0 。

Z620前面ビューZ620背面ビュー

メンテナンスおよびサービスガイドを読むと、それ以外に内部に USB2.0 × 6 が存在している、となっています。

Z620のシステムブロック図

単純に Hackintosh 化した時点で、 USB2.0 ポートは全て問題なく利用可能。
とりあえず手持ち機材で USB3.0 で常時利用している機器もなく、あまり不便さは感じてなかったんですけど、やはり使えるようにしておくほうが良いかな、ということで設定してみた次第。

実際の設定

Z620 、ブロック・ダイアグラムの左下に書かれている "TI 7340" (正確には Texas Instruments の TUSB7340)という USB ホストコントローラを利用して、USB3.0 インターフェースが実装されているのですが、これが Mojave 単体ではサポートされていないので、認識されず USB3.0 ポートが利用できない、ということらしい。

汎用の USB3.0 ドライバである GenericUSBXHCI.kext を利用すると良いのでは、

またUSB 3.0を動かすためにGenericUSBXHCI.kextは試されました?

[From [Success:90%] HP Z620 Workstation – Boot macOS]

というアドバイスを頂いたので、これを試してみたわけですが、その前に試していたmXHCD.kext を使う方法では、認識させることができなかったのですよ。

GenericUSBXHCI.kext のインストールは、mutibeast で出来るので、それを使ってインストール。

multibeastでGenericUSBXHCI.ketxなどのインストールを指定

実際には、こうなる。

[soukaku@ragna|~]$ sudo ls -ld /Library/Extensions/*USB*
Password:
drwxr-xr-x 3 root wheel 96 12 16 2015 /Library/Extensions/GenericUSBXHCI.kext
drwxr-xr-x 3 root wheel 96 11 9 12:46 /Library/Extensions/USBInjectAll.kext

これで、一旦再起動して、IORegistryExplorer を使って USB 周りの状態を確認してみる。

IORegistryExplorerでみたUSB周りの情報

検索キーを "usb" として検索したときの結果の一部が、右の画像。右向きの三角形があるところが、すでに何らかの機器が接続されているポート。(その三角形のところをクリックすると、その機器の情報がツリー状に表示できるのですが、長くなりすぎるのでその部分は畳んでいます。)
で、すでに接続済みの機器の情報や、各 USB ポートで USB メモリの抜き挿しを繰り返してチェックした結果、USB 2.0 ポートに関しては、以下のようにマッピングされている模様。

  • HP11 :未使用
  • HP12 :背面(左から2番目、トラックボール接続中)
  • HP13 :背面(左から4番目)
  • HP14 :背面(左から3番目、USB ハブ接続中)
  • HP15 :未使用
  • HP16 :未使用
  • HP17 :未使用
  • HP18 :未使用
  • HP21 :未使用
  • HP22 :未使用
  • HP23 :前面
  • HP24 :未使用
  • HP25 :未使用
  • HP26 :未使用
  • HP27 :未使用
  • HP28 :未使用
  • PRT1 :背面(左から1番目、キーボード接続中)

上記で未使用となっているものが、内部 USB2.0 に相当するものだと思うのだけど、これについては利用する機会がほとんどないと思うので、追求するのはヤメ。よほどのことがない限り、ポートが足りなくなるということもないでしょうし…。

USB3.0ポートに機器を接続したときの状態

で、 USB3.0 ポートの方。こちらに機器を接続すると、ちゃんとツリーに現れ、Finder からも認識されるようになりました。
ただ、どのポートに機器を接続しても、機器情報が GenericUSBXHCI の下にツリーとして表示されるだけで、実際にどのポートに接続されているのかまでは見ていないような感じなのと、システム情報の USB のところに一切 USB3.0 に関する情報が出てこない、というのがちょっと不思議な点ではあります。

以下を参考に、使わないポートの除外設定もしてみたのですが、

USBInjectAll.kextに除外するポートを伝える方法は、いくつかあるようですが、最も簡単なのは、Cloverのブートオプションで伝える方法です。

[From USBポートを設定する – Boot macOS]

除外は出来るものの、USB3.0 に相当するポートが表示されるようには、なりませんでした。

ま、使えないというわけではないので、この状態で使ってみたいと思います。
やる気が出てきたら、もう少し調べてにみるかもしれません。

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