佐賀県の県立高校での授業用タブレットのインストールトラブルの件ですが〜、かなり現場に近いところから、状況を伝えてくれている方がいらっしゃったようで、今年の2月頃からの現場側から見たドタバタぶりが記録されておりました。教師なのか ICT 支援員なのかはその立場はわかりませんが、報道では出てこない生々しい内容も多く、実際に現場はかなり苦労されているな、ということがよく伝わってきます。
それにしても、ちょっと驚きなのが、デジタル教材のインストールに関する話。
・インストールは授業時間内に、県・業者の作成した実施手順に従って、授業担当教師と生徒が自ら行う
[From デジタル教科書・デジタル教材のインストールが始まりました - 佐賀県ICT利活用教育の現場報告 - Yahoo!ブログ]
・方法は、校内LANにあるvbsファイルを、教師の学習者用パソコンのSKYMENUで実行して、生徒のパソコンにインストール(またはフォルダを作ってファイルをコピー)するというもの
この部分で、膝から崩れ落ちるような感覚を覚えた方もいるんじゃないかと思うのですよ。「ネットワーク、細いんじゃ?」とか「サーバが悲鳴あげてるんじゃ」的な指摘はたくさん見ましたけど、実際には想像の斜め上を行っていたという…。
にしても、もう少しスマートにデジタル教材の配布やインストールが出来るような仕組みは、用意できなかったのかと…。これが、工業高校の情報系だとか商業高校の情報系とかだったら、生徒に実際にインストールを経験させるというのは教育的な意義はあるとか無理にコジツケできそうですけど、普通科の生徒にまでというのは、ちょっと酷だよなぁ。(勿論、個人ごとのリテラシーレベルの差もありますし。)
さらに、vbsを実行してというのも、どっかの誰かが悪意のある仕込みをしたvbsを実行してしまったら…、なんてことを考えたらガクブルな状況になりそうなので、そういう意味でも非常に恐ろしい。
#つか、普通に Windows 8 Pro が動くタブレット、ってことはちゃんとアンチウィルスソフト入れてるんだよね?それも、生徒負担、か?
インストール手順自体、ちゃんと出来るのか、複数台同時に実行して問題は起きないのか、といった検証をしてないのか、そもそも前年度までの実証研究はなんのためだったんだ、とか他にもイロイロと突っ込みどころ満載なんですけどね…。
Aomasa 返信
学習者用PCにはウイルスバスター コーポレートエディションのVer.10.6 SP3が入ってます。
また、このPC。 生徒は権限が無く、Administrator権限は全て”学映システム”の方でないと入れないようです。
Windows標準のアプリは基本的にIEとWMPとカメラ、explorer.exeとOffice関連以外は全部使えません。
また、iフィルターで規制できる項目全て(SNS・掲示板・Webメール諸々)規制されていたりします。
現状使えるのは学校側でインストールされたアプリ、デジタル教科書、電子辞書、メモ帳、付箋、ペイントくらいです。 コントロールパネルやcmd.exe PowerShellは起動不可。
正直これはPCではないです。 PCと言う名の教材。
SoukakuからAomasaへの返信 返信
コメントありがとうございます。
ブログの方も拝見させていただきましたが、なかなか制限が厳しいですね。
まぁ、学校というか教育委員会としては制限をキチンとしておきたい、というのは判らないでもないですが、ここまでガチガチだと、ちょっと使う気が失せそうな感じですね。これなら、行政が全額負担、各家庭からレンタル料徴収という感じでも良かったんじゃないかなぁ、と。
#というか、3年後の卒業時の再セットアップとか、何も考えてなさそうな感じ…。
これからも差し障りの無い範囲で、情報を出していただけると幸いです。