やっつけ仕事的に #自治体特選ストア 日南 が仮?オープン

三島市が「売上低迷」を理由として 9 月末に撤退した自治体特選ストアですが、12 月に入ってこんな報道が。

インターネット商店街「ヤフーショッピング」の自治体特選ストアに、日南市が出店を計画している。地元特産品を全国に発信する狙いがあり、出店者を募っている。年末商戦を前にした月内の出店を目指す。

[From 宮崎)日南の特産品発信、ヤフーショッピングで:朝日新聞デジタル]

「年末商戦を前に」と言っているのに 12 月内のオープンというのは「商売舐めすぎ」感満載なわけで、ホントにオープン出来るのかすら疑問だったわけですが、年の瀬も押し詰まった 26 日に、いきなりソーシャルデバックモードに移行したという情報が。

全国紙のWebサイトで「月内の出店を目指す」と書かれたから、アリバイ作り的にオープンしたんじゃないか、と思うぐらいのタイミングなわけですが、早速サイトを見てみたんですけどね。まぁ、相変わらずというか…。

みやうらぽんかん(M玉):452040001-0001:自治体特選ストア日南 - Yahoo!ショッピング - ネットで通販、オンラインショッピング

既に、年内注文受付 25 日までという年末年始の営業の案内が出ている状態だし、これでオープン(仮オープン?)したところで、何の意味があるのか、というのが、正直な感想なわけですが、なんでこうなっちゃうんでしょうねぇ。
みやうらぽんかんに関して言えば、年明けの 1 月 15 日までの限定商品なわけで、実質販売期間が 10 日間程度しかないわけですよ。

更にいえば、日南市からも、正式オープンのアナウンスが出ていないので、注文しても受け付けてもらえるのかどうかすら怪しい状況のまま、正月を迎えるわけです。

マイナーなところで行くと、トップページのぽんかんの M 玉と L 玉で画像が入れ違ってるとか、トップに表示されている単価商品詳細ページでの単価が違うとか、販売総数250箱に対して「お一人さま250点限り」の注文制限があったりとか、おかしい部分がチラホラ。
#修正されたものもあれば、修正されずに残っているものも…。


で、イロイロ調べてみると…

みやうらポンカン 5kg 36玉(M)|ポンカン・日向夏の外山柑橘園

細かく見ていくと、ぽんかんの詳細ページをに出品している外山柑橘園へのリンクがあるので、そちらをチェック。

すると、どうでしょう。自前のサイト内でも通販を行っているではないですか!
まぁ、本家だけあって、サイズの選択肢も多いですし、みやうらぽんかんの収穫期は 12 月から 1 月にかけての 2 ヶ月に満たない期間であること、年内出荷分は予約注文分だけで埋まってしまうことなど、細かく情報が提供されていますね。

さらに、調べみると、日南テレビショップというのが、 Yahoo! ショッピング内に存在していて、そこでも外山柑橘園のみやうらぽんかんの扱いが〜、とか書いてる間に、外山柑橘園自身が Yahoo! ショッピングに出店しているのも発見しまして…。
少なくとも現時点における自治体特選ストア日南の出品者のうちのひとつは、自前含む複数のネット通販のチャネルを確保しているという状況。

日南市といえば

みやざき日南物屋の通販【ポンパレモール】

以前、ほんの少しだけ紹介したことのあるみやざき日南屋という通販ショップ(ここは、NPO 法人が運営)もあったりするですし、

日南市商工会議所もネット通販に関しては積極的な動きを見せているようなので、

第1回(2月5日)では、横須賀商工会議所がYahoo!ショッピング上に開店されたギフト専門店「おもてなしギフトショップ」への出店方法を学び、ギフト市場を狙います。

[From ネット販売によるギフト商品販路開拓支援セミナー - 日南商工会議所ブログ]

別に「自治体特選ストア」にこだわる必要性はないんじゃないかと思うんですけどねぇ。

一増一減となるわけですが…

自治体特選ストア自体も、三島市に続き、岐阜県関市も年明けの 1 月末で撤退することを、市の Web サイトに掲示しています。

さて、自治体特選ストア関は平成25年7月から運用を開始しましたが、平成27年1月30日(金)をもちまして、取り扱いを終了させていただくこととなりました。

[From 自治体特選ストア関の取り扱い終了のお知らせ | 関市役所公式ホームページ]

撤退理由は、今のところ明らかではありませんが、有志による情報公開請求の結果を見ても、投入した税金に比べて芳しい成果ではなかったようですので、三島市と同様の理由による撤退と見るのが正しいような気がします。

まぁ、一番の旗振り役であった武雄市の樋渡氏は県知事選出馬、任意団体である F&B ホールディングス企業連合からも武雄市は抜けたようですし、通販のプラットフォームも変わるわ、ブランド名は使えなくなるわ、撤退する自治体が出始めるわと、いろいろと変化のあった一年となりましたが、自治体特選ストアの行く末は、これからも注意深く追いかけていく必要はありそうです。

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