#JAPANsg の参加テナント一覧を作ってみて、なんとなく思ったこと

何故自分でも作ってみようかと思ったのか不思議なんだけど、各○○sg に出店、出品している事業者の一覧を作ってみた。
一覧作るついでに、Webサイトの有無と自前で通販やってるかまでチェックしてみて、イロイロ思ったことがあるので、書き連ねてみる。

作ったものは、こちら。 → JAPANsg 参加テナント一覧(Google Docsです)

誰かが言ってるよりも頑張ってるところが多い?

さて、昨年の10月末に予定されていた鎌倉sgのオープンがすったもんだで今年度内のオープンを断念する事になったのは記憶に新しいわけですが、それに関して年末に出てきた反論の一部を下記に引用。

それと、ついでですので、もう少し仕組みの話を書きますね。もともと、出店者の多くは、自前でECサイトを立ち上げる余裕が無い、PCなどの情報リテラシーが低い、発送などの事務作業に多くの時間を割くことが出来ないような小さなところ。ただ、そうは言っても、ぜひ、自分たちの誇る商品を、消費者に手に取ってもらいたいという人たちです。そういう人たちをお住まいの自治体でくくり、自治体ベースでご提供するのが、JAPAN sgのキモ。

[From JAPAN sgへの質問(いちゃもん、印象操作)にお答えします : 武雄市長物語]

まぁ、引用した部分については納得できる部分もあるわけですが…。

実際リスト化してみたところ、生産者という位置づけで参加しているものも含めたテナント数は約370。そのうちWebサイトがあることが確認できたのが、6割近い約220。また、何らかの形で通販をやっているところが120ちょっと、という結果でした。


樋渡氏の主張する通り、「自前でECサイトを立ち上げる余裕が無い」や「PCなどの情報リテラシーが低い」という点については、まぁ同意してもいいかなとは思うものの、現状のテナントの顔ぶれや、実際に独自に通販をしている形跡のあるところが多いことを考えると、ちょっと疑問符が付く。

今でこそ、ショッピングカート機能や代金収納の代行をサービスとして提供しているところが増えてるので、自分のサイトの自前のWeb通販機能をつけることは容易になったこともあり、それらを導入しているところも多く見受けられるし、そういうものがなくても電話やFAX、メールで受け付けて販売ということを以前からやっているところも、結構目につくんですよ。

また、となみ特産便 というサイトのように地場モノの通販に特化した事業をやっている会社は、楽天Amazonに、それぞれ出品していたり、石垣も地場もののみ扱ってる通販サイトが2つあったりと、別に〇〇sgを立ちあげなくてもいいんじゃないかという地域もあれば、単に知名度ということでいけば別に〇〇sgに参加しなくても良さそうな事業者もチラホラ見受けられる。
〇〇sg限定セットという形で売られているもの以外だと、実は本家サイトのほうが扱い品が多いうえに、sgに並んでいるのと同じものが安かったりする場合があるので、「sgで見つけた→商品名で検索→sgより本家サイトのほうが安い→じゃぁ、そっちで購入」ということが、実際にはかなり起きてるんではないでしょうか。

じゃあ、それを逆手に取って、各地域sgの商品詳細ページから、販売者・生産者のWebサイトに飛ばしてあげて、そっちで売上が上がれば地域としても嬉しいんじゃないの?と思うんだけど、残念ながらサイトへのリンクが設定されていたり、リンクされてなくてもURLが書いてなかったり、というのが大部分だったりするのもsgの特徴のような気がします。

適切なタイミングで、適切に対応できているのか

武雄sgトップ正月バージョン

まぁ、各〇〇sgのトップに載っていた年末年始の注文と発送に関する文言の件を見れば、想像付く部分でもあるんですが、サイトの細かい変更や商品追加、一時的な販売停止(品切れしてるなど)といった対応を行う権限は各〇〇sgには開放されていないようですね。そのせいなのかどうかは別としても、季節限定商品がそのまま残っていて、地域sgのトップでおすすめ商品のまま残っている状態のところがチラホラ見受けられます。
例えば、販売期間が2013年11月6日〜12月20日限定で販売したスキー場のリフト券が、おすすめ商品に掲載されたままだし…。商品詳細ページのほうも、販売終了しているという文言入っているけど、「カートに入れる」、「すぐに注文する」の部分を消したり、グレーアウトしてクリック出来ないんよ〜、といった視覚に訴えるでもなく、クリック出来る状態のまま。(一応、注意喚起のダイアログは表示されるようにはなってる。)
#で、そこ見てて気がついたんだけど、家族連れで行くためにリフト券買おうとしても、大人m枚でカートに、子供n枚でカートに、と別々にオペレーションしないといけないんだね…。

地域sg側としては、もっとタイムリーに修正なり対応をしてほしいという要望あると思うんですよ。結局、年始の発送開始の日付が間違っていた件は、こちらがブロクで指摘して数時間後に修正されましたけど、少なくとも仕事納め前から間違っていたし、ヘタすると指摘しなかったら修正もされなかったんじゃないかと…。

で、武雄sgだけは、しっかり(ちゃっかり?)正月モードの画面に変わっているというのを見てしまうと、運営サイトの力の入りかたというか、力の入れ方が微妙に違うなぁ、というのも気になるんですよね。武雄に対して提供できることは、他の地域sgに対して提供してもいいわけですが、そうではないのは何故?各地域sgがサイト自身に直接手を入れることが出来ないであろうという点を考えると、運営側からこうしませんか、というのを提示する、または一律同じ対応をするということとが、何故出来ないのでしょう?

まぁ、個人の感想としては、今の各地域sgの状況は「役場のエントランスに設置された、地場の商品を展示してるショウケース」と何ら変わらないレベルにしか思えない…。
#そのレベルのものでしか無いとしたら、月々の運営費に見合う対応がされていないし、どっかがボッタクっているようにしか思えん。

樋渡氏が年末に公表した「12月は570万円の売上があった」ということに対して分析している方も居ましたので、そちらも参考にどうぞ。

「楽天、Amazonにつづく通販第3極」「地域所得の向上」をうたい文句に、佐賀県武雄市が始めた自治体運営型通販サイトは、開始から2年を迎えました。

[From 「地域所得向上」を目指す地方自治体通販連合の挑戦 - 高圧洗浄機で北へ進め]

あぁ、あと作ったリストは、特に編集権限に制限はかけてないので、Googleアカウントお持ちの方は、自由に手を加えて頂いていいですよ。

トラックバック(4)

自分的にもちょっと興味があったし、正月休みで時間あるからやってみるか〜的なもんだったにも関わらず、ずいぶんとアクセスが来てビックリしていたり。 何故自分で... 続きを読む

せっかく、Q&Aをテキスト化して公開したのだから、自分でも幾つか突っ込んでみたいと思います。 とりあえず、気になっている点を3つほど。 各自治体の負担して... 続きを読む

JAPANsg特選ストアが、Yahoo!ショッピング内にできて1週間経過しました。当初見られていた「出品されているはずものが、検索に引っかからない」といっ... 続きを読む

結局、オープンすることになったようですね…。>郡山sg 自治体運営型のウェブ活用通信販売サービス「郡山sg」が、3月26日(水曜日)開店します。 [Fro... 続きを読む

コメントする