除籍数に関する情報がバラバラなんですけど… #takeolibrary

以前のエントリーで除籍数という数字に注目して、図書館の状況を調べてみていた件、

ちょっと数字が足りなと思ったので、さらに 2008 年版、2009 年版、 2010 年版の数字を拾ってみました。

[From 図書館資料の除籍数を、さらに調べてみた #takeolibrary - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

基礎データとしている日本図書館協会発行の日本の図書館 統計と名簿の最新版である 2014 年版が蔵書されたというので、早速チェックしてきたので情報を更新してみた。

一番知りたかったのは、やはり…

当然というか、武雄市図書館・歴史資料館。
去年話題となった館内に併設された蔦屋書店や DVD レンタルコーナーに対する配慮から「所蔵資料の大量廃棄をしたのでは?」という件に関して、どのような数字が載っていのかが気になっていたわけですが…。

リストによると、除籍された書籍や雑誌は約5500点、ビデオやCD、DVDの視聴覚資料は約3250点となっている。この

[From 武雄市図書館が開館前にDVDを大量除籍 「館内併設のTSUTAYAに配慮?」との疑問の声に武雄市は否定]

情報公開請求で開示されたリスト通りであれば、書籍と視聴覚資料合わせて 9 千点近い除籍が行われたことになっているはず…。


年度奉仕人口(千人)蔵書冊数(千冊)開架数(千冊)受入冊数除籍冊数
2007年度521559710,217130
2008年度52162987,926227
2009年度52165778,96780
2010年度52179728,6741,286
2011年度511881358,8131,814
2012年度5120619017,6800
2013年度512112048,970508

え?「 508 」って、どういうこと?

嘘つきは、誰だ?

これはどういうことなんでしょうね?ここまで数字が乖離が激しいとなると、一体どの数字を信じればいいのか、というか「武雄市が言ってることは、そもそも正しいの?」という話にもなっていきますよね。

除籍資料の一覧リストは、武雄市教育委員会から公文書として開示されたものですから、このリスト自体が「正しくない」となると、色々とめんどくさいことになるんじゃないかと。
日本図書館協会としては、武雄市側(のいずれかの担当部署)から、回答として戻ってきた調査票に記載された数値を信用するしか無いでしょうし、本として出版する上でのチェックを十二分に行っているとすれば、調査票記載の数値を拾い間違えているというのも考えにくい。

となると、「日本の図書館 統計と名簿」を作成するために日本図書館協会から各図書館に対して送付された調査票への回答作成について、武雄市教育委員会、武雄市図書館(それとも、指定管理者である CCC ?)のどこが対応しているのかが、気になってくるわけです。

有志が情報公開請求で入手・公開している武雄市図書館関連の文書件名簿(平成 24 年度分平成 25 年度分その 1その 2その 3)の中には、日本図書館協会からの調査票に関すると思われるものは見当たらないので、一体どう処理して誰の責任で回答したんでしょうかねぇ。

立場だったり時期だったりで、発言や文書に記載されている内容や数字の整合性が取れていないということが、度々見受けられる武雄市。こういった部分で、部署間での連携がうまく出来ていないように見えてしまうのは、組織的に何らかの問題を抱えているからなんでしょうか?

トラックバック(0)

コメントする