counts of "いいね" is not JUSTICE. #JAPANsg

さて、このグラフ。自治体形通販サイトのブランドの元締めの JAPAN satisfaction guaranteed のFacebook ページに付けられた「いいね」の値を、5ヶ月間採り続けてきたものなんですが…。

satisfaction guaranteed のいいねの5か月分の推移

基本的な動きとしては、ずっと右肩上がりが続いています。
さて、そのグラフに対して、最新のデータのところから過去に向かって、グラフのラインに沿うように、1本の線を入れてみると…。

いいねの推移に1本の線を引いてみた

おや、グラフのラインと直線が、途中で重ならなくなってますね。だいたい 2 月 9 日を境にして、増加ペースの鈍化が起きているようです。
その前後に何かあったのかなぁ、と思ったら、どうやら 500 万いいね到達が、7 日の22時半ごろだったよう模様。

500 万達成と増加ペースの鈍化に、なんか関係があるの?、と言われるとどうなんでしょうねぇ、となってしまうんですが。
ただ、データ取りしてきた結果を見る限りでは、FBページ自体へのいいねに関しては淡々と増え続けていますが、何か新しい事業を始めたからといって急激に数字が跳ね上がるでもなく、本当に淡々増え続けていくんです…。


実際に取得できている数値を細かくチェックしてみると、分単位で見ると結構変動があったりするんです。そもそもの値が大きいので、目立たないのですが。
今度のグラフは、最新のいいねの値から、その一つ前の値を引いた差分値で描いてみたもの。(2014/3/15 11:00 からの12時間分)

差分値のグラフ

取得間隔 1 分なのですが、よくよく見ると 差分値が "0" で続くところがチラホラ…。
上に挙げたグラフで言えば、15:00 〜 16:15 にかけてが特に "0" が続いています。これ、グラフ上では ”0” に見えてますが、実際の値を一部取り出して並べてみると…。

時刻取得値差分
2014/03/15 15:25:025082156-
2014/03/15 15:26:0250821560
2014/03/15 15:27:0250821571
2014/03/15 15:28:025082156-1
2014/03/15 15:29:025082155-1
2014/03/15 15:30:0350821550
2014/03/15 15:31:0250821550
2014/03/15 15:32:0250821550
2014/03/15 15:33:015082154-1
2014/03/15 15:34:0250821540

こんなふうに、前回値との比較でマイナスになってるところもあったりするのです。たまたま今日は差分が大きくなかったんですが、過去には 1 分間で -10 とか -20 とか減ったり、それが 3 〜 5 回連続で続いたりしたことも。
増え方も一定ペース過ぎて不自然なら、減るときも一気に減ることが目立ったりして不自然だったりするわけです。

で、その 500 万のいいね、って japan-sg.jp にとって嬉しいの?

ここからが、本題だったり。(前置きが長いって?)
自治体形通販サイトの JAPANsg のほうでは、参加を検討する自治体への営業文句として、この”いいね”の数を使っているんですが、実態としては、その 400 万だか 500 万ついている "いいね" が効果を出しているのか、と言われると大量の疑問符が付いてしまうような状況なのが、正直なところではないでしょうか。
#自治体への説明資料の中には、実際に その 400 万とか 500 万の"いいね"が売上に結び付いていること占める客観的データは記載されてませんし。

  • 今後の展開
    • 海外展開を検討中 → サディスファクションギャランティード(SG)との業務提携
      • 9月からFB良品から 武雄SG に名称変更予定
      • → 各自治体も 〇〇SG という統一ブランドになる →  郡山SG
      • ※サディスファクションギャランティードとは、Facebookで国内最大のファンを抱えるアパレルブランドである。特にシンガポールをはじめとしたアジア圏がターゲット。
      • ファッションとスポーツとインターネットを融合した新しいブランド。
      • 日本よりもアジア圏を中心に海外ファンが多いのも特徴。
      • <「いいね」が419万>
[From #FB良品 に関する質問事項 Q&A をテキスト化しました #JAPANsg - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

実際に、自治体向けの説明資料に書いてある通り、日本人が"いいね"をしているのは非常に少なく、ほとんどが日本以外のアジア圏の国々からのものなのが、 Socialbakers というサイトを使った解析結果からも窺い知ることが出来ます。( 500 万に対して、日本からは 2 万弱しか、"いいね"されてないことも、そこを見ればわかります。)

まあ、そんな状況なので実際の売上については、惨憺たるもののようで、最近明らかになったある参加自治体への情報開示請求の結果から判明していたり…。

「なんとなくかっこ良くみえる、大きな数字だせば、契約できるんじゃね?」的な感じで、「"いいね"が 500 万もあるブランドなんですよ!スゴいでしょ!!だから、参加しましょうよ〜!!!」的なことを、市長や自治体職員が語っているという点も、相手を信頼させてしまう要因だったりするんだろうなぁ…。
おそらく、運営会社が単独で自治体に対して飛び込み営業したところで、「500万のいいね?それ何?」って感じでしょうし、参加する自治体も出てこなかったんじゃないかと思うんですけど。

ま、"いいね"なんて金出せば、稼げるらしいので。 → クリック工場は実在! Channel4が潜入取材 - Campaign_Otaku

え?件のブランドはどうなんだって?それは、どうなんでしょうね。
でも、昔は実体のあるアパレルブランドだったようですが、今は"いいね"の数だけを裏打ちにしたブランドネームしか無い上に、パクってきた写真にロゴ貼り付けてアップすることを繰り返していたことを考えると、ねぇ…。

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増え方も一定ペース過ぎて不自然なら、減るときも一気に減ることが目立ったりして不自然だったりするわけです。 [From counts of "いいね" i... 続きを読む

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