武雄市から郡山市に向けた回答に、いろいろ突っ込んでみる #JAPANsg #FB良品

せっかく、Q&Aをテキスト化して公開したのだから、自分でも幾つか突っ込んでみたいと思います。
とりあえず、気になっている点を3つほど。

各自治体の負担している運営費は、いくら?

これは各地域sgにある商品の数をカウント、計算の仕方に当てはめれば簡単に試算できるので、やってみました。

  • 運営費15万円/月の内容
    • 運営費が商品10品目につき月々15万円かかる(基本パッケージ)。
    • それ以上については1品目につき1万円追加料金となる。
      • → 月々10品目ずつ追加できるというパッケージ → 年間で最高120品目 を掲載できる
[From #FB良品 に関する質問事項 Q&A をテキスト化しました #JAPANsg - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

各地域sgの出品数と運営費概算

カウントしたのは、1/12の未明で、それを表にしてみたのが、右側の画像。

コレ見ると、基本パッケージの10品目以内に収まっているのは、3ヶ所。それ以外は全て10品目を超えてて、多いところは100品目近く。武雄は判らんでもないですが、那須と南砺が突出して多いんですね。

自治体は単年度予算の枠内で動くことしかできないでの、一度決めた予算の範囲を大きく逸脱することは出来ないハズ。なので、年度の途中で大きく出品数を増やすことは難しいでしょうから、コレが月平均の出品数と見ていいんではないかと思います。(もう少し出品数の推移をチェックしておく必要がありそうですね。)
それにしても、Q&Aに記述のある「H25.7時点の69品目」が、92品目と約6ヶ月で20品目強増えている武雄は、どうやって出品のための予算を確保してるんでしょうか。

那須に関しては、「道の駅」の施設管理やふるさと物産センターの運営などをしている那須未来株式会社が販売者なので、自治体自体が出品するよりも、予算的な制限が厳しくなく、出品数が多いと考えてもいいかもしれませんね。ただ出品コストが年間1,200万円かかる通販システムは、経営的には負担が大きいと思うんですが…。(会社概要などを見ると、第三セクターっぽいですね。>那須未来)
というふうに見てくると、南砺の96品目ってのは、際立ってますね。

で、出品数を元に、月々の運営費を試算してみると、全自治体の合計で608万円/月。出品数も参加自治体も増えない前提で年額換算すると、約7,300万円。これだけの税金がF&Bホールディングス企業連合に流れ込むということに計算になります。しかも、各地域sgで売上があろうがなかろうが、です。(売上があれば、更に手数料が加算されるわけですし、参加自治体が増えれば初期費用も月額も入ってくる、と。)


F&Bホールディングス企業連合に参加している武雄市、SIIIS、ジャパンサティスファクションギャランティードの三者における出資比率、配分比率が明文化されなかったことが、鎌倉市議会で問題となったわけですが、その流れで「武雄市は配分を受けない」と樋渡市長が言及していましたね。もしそれを額面通りに受け取ったとすると、他の二者だけで自治体から支払われる年数千万のお金を山分けということなるわけですから、非常に美味しいですよね。
#ブランド貸しているところは、実働は殆ど伴わないわけだし、実際にそう見えるので、特にね…。
#まぁ、一社丸儲けの可能性も否定できませんが。

回答内容に疑問符がつくところも

ざーっと読んでいくと、Q&Aの一番最後の質問に対する回答が、どうにもあさっての方向に向かっているよう気が。

  • 商品が多すぎるときに予算で足りるのか? どうやって縛りをかけているのか?
    • 武雄市では現在40業者69商品を扱っている。
    • デザインなどは専門の嘱託職員がいるため、カタログなどは内部で制作している。
    • 武雄市には、特産品認定制度があるが、ブランド価値がないためFB良品とは切り離している。
      • ※他自治体では、認定申請に3千円とっていたり、協会に加入するのに1万円とっていたり、納税証明書の提出を求めたりしている事例はある。
    • どのような商品を取り扱うかは、各自治体に任せている。
    [From #FB良品 に関する質問事項 Q&A をテキスト化しました #JAPANsg - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

郡山市が聞きたいことは「予算で制約があるから、その制約内で多くの商品を紹介するには、どうしたら良い?」と解釈するのがしっくり来るのですが、武雄市側から出てきた回答は、おそろしく頓珍漢な内容なうえに、最後は「各自治体に任せている」という投げっぱなしジャーマン状態。
質問した側は、「限られた予算をいかに効率的に使うノウハウを持っているのかも」という期待感があったのかもしれませんが、そういった質問の意図は汲み取れなかったようですね。>武雄市職員
というか、武雄sg(FB良品)に関する予算自体が、武雄市の予算に計上されているのかが不明だったりします。平成25年度の予算資料には、ひと通り目を通してみたんですが、それらしき項目は無いようでしたので、「予算枠に収める」という考え方が出来ていない可能性も多分にあるんではないでしょうか。
#先の出品数の増加も含めて考えると、武雄sgの運営費として支払う分は、企業連合からの配分で相殺する形にしているから「配分を受けない」って主張?といった疑問も、ふつふつと…。

あと、これはテナント一覧を作っている時に気になったことではあるんですが、sgの商品ページからWebサイトを持っている販売者、生産者のサイトへのリンクが、実際無いところが多かったので、

  • 商品紹介ページの作り込み
    • → 紹介ぺージに外部リンクを貼ることができるか? → 可能(やっている)
[From #FB良品 に関する質問事項 Q&A をテキスト化しました #JAPANsg - Soukaku's HENA-CHOKO Blog]

というのは、「可能(だけど、積極的にはやらないよ)」というのが、実態なんじゃないかというのが正しいのではありませんか?
任意情報公開で得られた資料の中で、出品者募集時に利用する資料の案も数点入手できているのですが、その中の「出店者(生産者情報)登録シート」には、メールアドレスを記載する欄はあっても、WebサイトのURLを記載する欄はないのです。
武雄市側の回答通り、「可能(やっている)」というのであれば、URLまで出店者から提示してもらうのが筋でしょうし、それを記載する欄を登録シート上に用意しないということは、やはりURLは積極的には載せるつもりも外部リンクを貼る意志もない、と判断するのが妥当じゃないでしょうか。

とりあえず、こんなところで。また何か思いついたら、書いてみたいと思います。

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